![]() |
![]() |
「水無瀬」 大阪府島本町 阪急京都線に「水無瀬」という駅がある、島本町は地下水の豊富なことでしられている、近くにある水無瀬神宮には大阪府でただ1箇所の名水百選に選ばれている、「離宮の水」というのはその昔後鳥羽上皇が離宮水無瀬殿を営まれたことに由来する。それだけに厳かなたたずまいであるが、 折からの名水ブームである 早朝からポリタンク手にした人たちがんならんでいる。 けれど水を汲む人の列に対してお賽銭は少ないようです。拝殿脇には珍しい「水占い」の案内がある。どうやらこれは吉凶を占う紙を水に浸す仕掛けらしい、例の子供の頃の遊びを想い出す、これなどほかで聞いたこともないが歴史を感じさせる。 きさくな宮司さんに聞いてみると土曜、日曜はおそらく10㌧位はお持ち帰りになるそうで、保存会のメンバーであるサントリーさんが水質検査を引き受けられ、また滅菌のため紫外線照射をしているそうです。現在島本町では上水道の90%は地下水10%は府営水道を利用しているが、これには大変な反対運動があったが阪神淡路の震災の教訓で危機回避が優先したためと聞く。 浄水盤のところで一口いただく、お世辞抜きでおいしい水でたった。ただ、写真のほうはそこを占領している人がへばりついているので閉口した。 サントリーの話が出たので近くの「山崎蒸留所」をたずねると朝の9時40分から見学ができるという。山ふところにいだかれた素晴らしい環境に立地している。ウイスキーの醸造、貯蔵には適当な湿度が重要と霧深いこの谷あいを選んだそうで麦芽を醸造すろ仕込み水はもちろん名水「離宮の水」と同じ源水である。 この日は設備の定期修理などでポットスチルといわれる蒸留釜などの工程の部分は見学できなかったのが残念であった。 見学のあとはおきまりの試飲会である。この日は〝白州“銘のシングルモルトウイスキーの「山崎の名水」による水割りでした。車つきの僕はジュースでがまんする、暑苦しい貯蔵庫の中で半分酔うていたから充分だろう。 それにしても、あの佐治敬三さんが美しい石畳の中庭の一隅に青さびた銅像になっているではないか、大阪人にとっては特別な人だったとおもう、何度か大阪城ホールで「1万人の第九」演奏会のリハーサルでは彼がテノールのパートを独唱されるのをみたが、とても上手です、やはりどこかで練習しているのだろう。 これは参加者へのプレゼントであつたのでしょう、それをいま思えばあの時は指揮者の山本直純さん(故人)にのせられて歌ったようだが、いやどちらかというとのせられたのは我われのほうかもしれない。あのようにして彼は大阪発のひとつの文化を残してくれたとおもう。 「佐治さんもう一度あの一節を歌ってくれませんか。」そうして“山崎”で乾杯しようこの「生命の水」で」 Seid Umsehlungen, millionen! Diesen kuss der ganzen Welt ダイツム シュルンゲン ミリオーネン デイーゼン クス デル ガンツエンブエルト ”抱擁せよ 何百万の人々よ この接吻を全世界に与えよ” 年末恒例の「1万人の第九」はその後も引き継がれいる。当時の参加料は当時とかはらず 6千余円のこと。 第4楽章の楽譜代や練習会場、指導講師の経費を考えれば安いですし、 女声パートの経験者たちの?最高のハーモニーを楽しむことができます。 少数派の男声パートはその中でノタウチマワルこと請け合いです。 ことに後半にあるフーガの部分はとても危険です、来年も男声パートは優遇募集のようです。若い諸君はふるって参加してください。 今年は12月11日午前中に最終リハーサル午後本番となる。 ●ちなみに英国ロンドンの市民は自分たちで劇場を借り切って「メサイヤ」を歌うのだと聞いたことがある、このときの楽団や独唱歌手も雇うのもいうまでもない。
|
![]() |
![]() |