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野球の練習をした。 なんだかよく分からないうちに、野球チームが結成され、 メンバーになり、初めてのまっとうな練習日。 予想通りボロボロ。 ぜんっぜんボールをとれない。体動かない。 わはは。いくらなんでも、情けない。
それはともかく、 みんなで盛り上がってチームを作ったわけでもなく、 いつの間にやら勝手にメンバー、みたいな人ばかりなのに、 言われりゃ集まるんだから、面白い。 主体性がないというか、受動的で従順。 かくいう自分もだけど。 やればやったで楽しいからいいんだけど…… って、みんなそう思ってるってことか?
葬儀。 受け付けの係だったので 、開始時間にもまだ外にいた。 オルガンの前奏のころ、雨が降り出した。 大粒の雨が、テントの屋根をパタパタと叩く。 俺はここにいる、と言われているような気がした。
遅れて入った教会には、すすり泣きが充満していた。 なんだか傍観者のような自分。 牧師の説教、慰めの演奏、弔辞、親族挨拶、献花。 花を手向ければ、これでお別れだと、線を引いてしまう。 涙がとめどなくあふれてきた。
変な話だけれど、お葬式で泣いたのは初めてだと思う。 知らせから一週間。 この期間があったお陰で 、実感が湧いてきたのかも。 受け入れて、きちんとお別れできたのかもしれない、などと思った。
(03.06.09(月)~13(金)のこと)
9日、朝。 かの人が、7日に亡くなったことを知った。
一瞬、硬直。 そして、「嫌だ、嫌だ」と頭の中でこだまする。 身近な人の死は、恐怖だ。 ああ、けれど、なぜか「哀しみ」があまり湧いてこない。 いつもそうだ。 自分は、薄情な人間なんじゃないだろうか。
人ひとり失ったというのに、日常は変わらず営まれていく。 淡々と、まるで何事もなかったかのように。 みんなショックを受けているのに、それを隠して淡々と。 それが大人? でもそれがまた切ない。
そうして一週間。 やっとわかった。これは、「むなしい」んだ。
あの人の時間はもう流れない。 止まってしまったのではない。 永遠に、失われてしまったのだ。
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