∮歌って踊れる主婦なシェフ日記∮~育児録~...カロリィ

 

 

殿の寵愛。 - 2021年08月30日(月)

わたくしカロリィ、統括部長からめちゃクソに愛されております。
私は本当に本当に8月30日をもって退職するつもりでいたのですが、ほんの
数日前に上司と面談を持ち、「ひとまず次の契約更新まで残ってほしい」
「今言われたことは改善する努力をするから見ていてほしい」と頭を下げられ、
ひとまずそれに賭けてみることにしました。

しかし本来ラスト出勤日であるはずだった日、厨房の中は相変わらずの状態で、
私は結構大変な思いをしました。

ハッキリ言って、この日のシフトが私でなかったら、時間通りにあのクオリティ
のものは絶対に出せなかったと思います。
社員たちは「自分もできる」と思っていると思うけれど、私の目から見る限り
彼らの能力はドチャクソ低い。目に余る低さ。

そしてそんな日の午後、私が陰で殿とお呼びしている統括部長と話す機会が
少しありまして。

「上司と話した結果、退職時期が少し伸びることになりました」

と報告したら、トボケた顔して

「は?え?てかオレそんなの認めてねぇし。カロリィさん辞めていいなんて
オレひとことも言ってねぇし。最初っから受理する気なんかねぇし。」

と言われてしまいまして。
えー?
退職するすると本気で思って、厨房の中の私物を少しずつ持ち帰ったり、
ロッカーの名前シールを剝がしたり、自分の痕跡を一所懸命消そうとしていた
のは実は私だけだったの!?

と本人がいちばん驚く始末。

てか、統括部長に認めてもらえないと退職できないなんて初耳です(笑)
何だかんだ私ただのしがないパートの主婦ですので、統括部長がそんな
パートのおばちゃんのために動いてくれるなんて、実はあまり本気にして
なくて。

そこに賭けてた部分はあったけれど、シフト最終日まで顔を合わせられ
なかったことで、
「ああやっぱりその程度だったか~(´-ω-`)、
まあしゃあねーべな(*´∀`)」

くらいには残念に思ったりしてたんですが、私めちゃくちゃポジティブなのと
切り替え速いのが自慢でしてね。

「ま、そんなもんよね」
と、自分の中ではもうとっくに腹も決まり、踏ん切りもついていたのだけど。

そして実は「今度はお魚に携わりたい」と思い、スーパーの鮮魚コーナーや
魚の卸をしている業者等の情報収集を始めていたところでした。

料理人ですと言うにはちょっとばかし恥ずかしいレベルのお魚の知識と技術
しかないものでして(;・∀・)
その部分のレベルアップを図りたいなとずっと思っていたのです。

まあそれはさておき。

その統括部長がおっしゃるには

「9月入ったら、オレこの店頻繁に来るよ。週に2~3回のペースで。
カロリィさんと同じ目線でこの店を見れるように、ちゃんと来る。
ただ、オレのやり方は、知ってると思うけどかなり乱暴じゃん?それに
みんながついて来れるのかなって。それは心配だけれど。」

とのこと。
私と同じ目線で店を見られるように、ですと。
発言がイケメンでしかない。
でも「来月になったら来るから」は、ここ半年くらいずーっと言い続けてる
ことなんで、どこまで本気にしていいもんだかとは思ってる。

ひとしきり私と話して、最後に

「この話は今日中に決着つけて、今夜電話するから。(←何の決着?とは
おもたw)」

と言った後、私と面談した上司をチョイチョイと個室に呼び出し、引き戸を
ピシャリと閉めて、多分だけど、怒ってた。
上司を。
「カロリィさんがこう言うとるやないかい」的な。

ん-まあでもそれも私の主観なんで、あんまりそれだけを100%鵜呑みに
した状態で怒られる上司もちょっと可哀そうに思ったけども。
アッチにだって言い分はあるでしょうよ。
でも多分、私が統括部長に言いたいこと言い散らかせるようには、言い分を
言えない関係性だと思う。

悪いけど、その関係性の差を利用させてもらったところはあるよ今回。

だって私は10年かけてその信頼得てきたもの。
寵愛を得るまでには2~3年だったけど(笑)
10年もかかってないけども。
「きちんと」「まじめに」「結果出す」
ことを、してきたもの。

多分統括部長的には、部長が言ってることを正しく理解できている人間だと
思ってくれているんだと思う。

てかなぜ、統括部長の直属の部下たちが正しく理解できないのかが不思議
でもある。

ふっかけられた難題に対して、実力が追いつかないのなら仕方がない。
でもその難題に、どう取り組むかじゃないの?って見ていて思う。
何人かの社員がいて、その中の誰かしらが中心になって引っ張って行って
難題にチャレンジする姿勢を見せることで、心象が違ってくるはずなんだけど。

な~んだかめんどくさそうに、だ~れもリーダーシップを発揮している様子が
見て取れず、ダ~ラダラやってるように見えちゃったら、そりゃ怒られるわ。

怒られるべくして怒られてるのに、「怒られてばっかだよ」って愚痴る。

アホなん?て思ってるよホントは(笑)

愚痴愚痴言うから

「こうすればいいんじゃないですかね?」
「部長が言ってるのは、こういうことなんじゃないかな~と思いますけど」

みたいな感じで感想を述べるようなふんわりした感じで返答することも
あるんですが、多分それは右から左(笑)

右から左だな~っていうのも、見て取れる。
何もかもが、見たまんま。
単純。

それをさらに引っ掻き回し、足を引っ張る岩田くんの存在。
カオス!!

私はそれのどこにも属したくなくて、言われたことだけをやるパートの
おばちゃんになっていたこの1年間。

どうやらそれが、大きく動きそうな様相を呈して来ましたね…。
統括部長には

「オレ、カロリィさんにはいろいろやってもらおうと思って、考えてる
ことがあるんすよ。またクリスマスのデザートとかね。自家製アイスクリーム
とかね。」

え?(´-ω-`)

待って待って?

私は、ふんわり働きたいの。
私がふんわり働くために、職場の環境をスッキリさせてほしいだけなのよ?
なにも私が、また何かガツガツ汗だくになって働きたいと思っているわけ
ではないのよ?

ちょっとそこの部分は、部長は勘違いしていらっしゃるかもしれない…(;'∀')

またデザート部門が、私の手元に戻って来ちゃうの?(;・∀・)
3年くらいかけて若手の社員に落とし込んだのに?

オーマイガー(;´Д`)
殿、寵愛が過ぎまするぞ…


...

まだまだ続くよ職場ネタ。 - 2021年08月29日(日)

すみませんね、愚痴ぽい職場ネタばっかりで。

多分、ですけれど料理長的には、私に
「なるべくフルタイムで、週3よりは週4で、いや週5で入って欲しい」
と思っているのだと思います。

何故って、私を雇うのがいちばんコスパがいいからだよ。

そして最近、もう1人とてもコスパの良い人がパートで入ってきました。
年齢は私とひとつしか変わらない、週2~3働ければいいと思っている主婦。
そして飲食経験者。
スタンスほぼ一緒。

驚くべきことに、私とその新入りパート主婦の人以外、全員シフト削られました。
削られたというより、ゴッソリ無くなっておりました。

8月のあたまにもらったシフトには入っていた人たちが、軒並み×印オンリーに。

さすがにそれにはビックリだ。
会社ってスゴイよね。
会社にとってプラスになる人は継続させて、プラマイゼロの人、もしくは
マイナスの人のシフトは見事に全部消し飛びました。

しかも、シフトがゼロになってしまった人に限って、生活が懸かってた人が
多いんじゃないか。

所詮主婦の私たちなんて、旦那の稼ぎで何とかなるわけだから。
自分のパート代は、あくまで余力というか、プラスαに過ぎないというか。

そりゃ、それがあるのと無いのとでは全然違ってくるけれど、だからと
いって自分のシフトが仮に明日からゼロになっても、即座に米やパンが
買えなくなるわけではない。

むしろシフトがゼロになった人たちのほうが、世帯の中で稼ぎ頭だったり
単身世帯だったりしたわけだけれど。

会社って、驚くほど冷酷。
あーこわ。

退職希望を出している人を引き留め、継続を切望している人たちをバッサリ
カット。

社会って怖いですねぇ…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

私は何度も言ってますよ?
私別にこんなにシフト入らなくていいですよと。
もっとシフト入りたい人いるんじゃないですかと。
その人たちに振り分けてくださいと。

何度言っても、微笑でスルーされましたわ。

結果的に3人のシフトが丸ごと消し去られていました。
なのに、私と新入りパートの人は通常シフト、という事実。

つまるところ、その3人の穴は残りの人たちで埋められるけれど、主婦2人
の穴は、それ以外の人たち全員がかりでも埋められないのだと。

そういうことですね分かります。

*****

ひとまず来月分もシフトの希望を出しました。
さて。どんな1ヶ月になるのやら。



...

とりあえず勝利の報告。 - 2021年08月28日(土)

結論から言います。

仕事辞めるの、止めました。

昨日の仕事中、料理長に呼び出されましてね。
私はてっきり、退職の手続きだろうと思ったのですが。
店の個室に呼ばれて、席に着くが早いか

「もう、アレなの。腹は決まっちゃった?」

と聞くではないですか。
そっちーーー!?
て思いましたよね正直(笑)

退職を表明してから一切、残念そうにするどころか引き留める素振りも全く
見せず、辞める理由すら聞いて来なかったのにぃ!?

と思ってビックリ。

でもまあ1ヶ月半そういうのがなかったおかげで自分の中でも色々考える
ことができたし、「もし何か話す機会があれば」と想定して頭の中で幾度と
なく反芻していたことを、全部、そりゃもうぜんっっっぶ、派手にぶちまけて
きました。

だって私辞めるもん。
退路ないもん。
怖いもの、ないもん(笑)

それでケンカになっちゃったりしたら、あと数回の出勤だけ我慢してあとは
サヨナラすればいいだけのことだし。

怖くもなけりゃ、惜しいものも何ひとつない状態でぶちまけた(笑)
守るべきものがないのは強いってこのこと☆

40分くらいは個室を占領してしゃべり続けましたかね。
あくまで冷静にですよ?
途中で口をはさんでこようとする料理長に

「あくまで、あくまで私の思いです。料理長がどういうつもりだったかは
また別の話です。最後まで話させてもらっていいですか」

と制止しながら、ぶちまけ切りました。

パートの仲間内で、またこの日記上でさんざん愚痴って書きなぐってきた
ことを、全くその通りに伝えました。

開口一番「腹決まっちゃった?」という問いに対しては

「腹は…とっくに決まっています。
ただ、私としても足掛け10年勤めたこの職場に愛着があるので、積極的に
辞めたいとか、ましてやこのコロナ禍に無職になりたいわけでもありません。
仕事そのものは好きで続けたい。
そして、それがこの店であればベストだと思っています。

が。

私がもう辞めようと決心した大きな理由は2つです。

ひとつ目は、シンプルに「腐ったものをお客様に出したくない」んです。

料理長と副料理長が、岩田くんに全権委任している状態で、バックヤードで
いま何が起こっているのかというと、「腐ったものの中からどうにか食べ
られそうなものを探し出し、食中毒が起きないように祈りながら出している」
状況です。

私は、他人様に胸を張って「ココで働いてる。私は料理人だ」って言えない
仕事をしている自分がイヤになりました。

料理人として、レストランとしての最低限の衛生管理がなされていないし、
労働環境が整っていない。

ただ、掃除が行き届いていない面に関しては、途中で私が衛生管理を投げ
出した自覚もあり、今となっては厨房を汚している一因に自分もなっている
ので、余りなことは言えません。

しかしなぜ私が途中で衛生管理をやめてしまったかというと、いくら私が
1人で清潔感を保っても、他の方の協力が得られない状態では意味がない
からです。

週に数日、それもランチタイムしかいない私に、衛生管理と食材管理を全て
やるのは無理なことです。

それから、退職理由の2つ目。

今この店に、私の仕事の仕方は必要とされていないと感じるからです。
私が、キープしたい最低限の厨房の管理。これがまったくできない。
そして、自分のやりたいようにしたいなら、自分の店を持つしかないという
のが、この業界の通説ですよね?

私が今から自分の店をオープンさせるようなことはありませんが、私の思う
ような仕事ができないのであれば、身を引くのは私だと思ったということです。

料理長や統括部長は、私のことが必要だと口ではおっしゃっておられますが、
それは私の仕事の質とスピードが必要なわけですよね。

しかし、それを求められれば求められるほど、私は口も出します。
口を出すなというのは、私にはできない相談です(笑)
今は、仕事の質を必要最小限に抑えることで、口出しも最小限に留めている
状態です。

以上の2つが大きな理由です。」

と、ここまで言いました。そしたら料理長は

「うん…そうだな…。返す言葉もない。そしたら…うん。
あともう少し、1~2ヶ月。今日言われたことを、努力・改善していきます。
もう少しの間、それを見ていてもらえませんか。次の契約更新まで、いて
もらえませんか。

その時まで見てもらって、やっぱりダメだと思ったら、それ以上は引き留め
ません。ですので、会社に残ってもらえ…ませんか…?」

というようなことを、言ったのです!!

ちょっと驚いたかな。
私のような目下の人間に、頭を下げるようなタイプではないと思ってたから。
ゴメン見くびってた(しれっ)

他にもまあ色々話したけれど、書く気になったら書くけど今は長くなるから
端折ろう(笑)

いやコレ…私の人生賭けての退職劇、一応私の勝利だよねぇ?
あとは、その1~2ヶ月とやらで職場の環境がどこまで変わるか、いや
本当に変えようと努力してくれるかどうかですが。

その努力が私に見えて初めて、そして結果が出て初めて、私の完全勝利と
なるのではないかと。

次の契約更新ができたら、私の完全勝利を祝います。(塊の肉で)(てか昨日も
食べたけども)



...

MH5。 - 2021年08月27日(金)

あ、MH5の意味ですか?

『マジで 腐敗する 5秒前』

です(真顔)

先日、私の職場でこんなことがありました。

朝私が出勤して自分のポジションに就き、冷蔵庫の中身をチェックしていた
ときのこと。

肉の容器のふたを開けたときに、“あまり良くない臭い”がしました。
すかさず私は岩田くんに、

「この臭い、嗅いでみて。コレ今日使う?どうする?」

と聞きました。岩田くんはクンクンと臭いを嗅いで

「大丈夫だと思います。」

と言いました。
ハッキリ言って私は岩田くんのことを1ミリも信用していないので、再度
料理長に聞いて来てと言いました。料理長が大丈夫って言ったら私使うからと。

結果、料理長OKが出まして。
ふぅん…それなら仕方ないか…と。
あ、私がもし料理長だったらお客さんには出させないです。

結局、当該のお肉は3名のお客様に提供しました。
そして時間は過ぎて、ランチタイム営業終了間際に冷蔵庫を開けたときのこと。

朝とは違う、明らかな発酵臭が私の鼻に届きました。

「何度もゴメンね、岩田くん。この冷蔵庫、開けてみてその瞬間の臭いを
嗅いでみてくれる?」

と言い、そうしてもらったところ。
さすがの岩田くんの動きもピタリと止まり

「イヤな臭いがしますね…」

のひとこと。

「多分だけれど、朝私が言ったお肉の臭いだと思うよ。要するに、朝の時点
ではギリギリだったんだよ。そしてランチタイムの数時間で、明らかに
アウトラインを超えたってことだよね。仮にそのお肉じゃないとしたら、
他に原因があるのなら突き止めなきゃいけないんじゃないの?」

とは伝えました。
黙って頷いていましたが、理解できたのかどうなのかは知らん。
その翌日は岩田くんがお休みで、私が出勤日というシフトだったので

「とにかくそのお肉、明日まで放置するのだけはやめてね。社員の判断で
何とかしておいて」

とだけ伝えておきました。
コレを言わなければ、間違いなく腐ったお肉をそのまま放置して帰る男なので。

*****

とまあ一事が万事、こんな感じなわけですよ。
私が退職の意をハッキリと表明してから1ヶ月以上は経つわけですが、私が
なぜここを辞めたがっているのかをここの社員は知る由もないのでしょう。

知る気もなさそうだ。
てことは、私の気持ちには興味が無いと。
だったら、私ここにいる意味なくね?と。

「美味しいものを提供したい」

が叶えられないどころではない。

「腐ったもの平気で出してる」

んだから。
それを飄々と続ける若手社員、それを見過ごす料理長と副料理長。

私の存在意義、無し!!

*****

が、しかし。
前回の日記に「残り1週間でどうなるか」と書きましたが、動きがあった
わけでして…

次回!!乞うご期待!!(何をや)


...

職場崩壊その2。 - 2021年08月24日(火)

昨日随分色んなことを書いたつもりだったけれど、まだ書き足りなかった
みたいなのでもう一度書く。

※個人の感想です

と書けばわりと何を書いても言い訳になるようなので、書いておきます。
傷つく人がいたら、それはゴメンなさいということで。

*****

岩田くんの話の続きです。

私だって、彼と一緒に仕事しながらただイライラして意地の悪いことを
言い続けていただけではありません。

彼を見ていて「おやおや?(?_?)」と思ったその日から、これは店のためにも
何より自分の精神衛生のためにも何か対策を取らねば、仕事がスムーズに
進む方法を考えねばと私なりに考えました。
それはそれは、ものすごく考えました。

彼が「その手のタイプかも」と気付いてからは、なるべく指示はシンプルに、
具体的に言うことを意識しました。

最初の頃は
「ストッカー(←小型の冷凍庫のこと)の霜取りをして」
とだけ言っていました。

これまで私が接してきた若い子たちだと
「何を使って、どうやってやるんですか」
と聞いてくるはずであろうところ、岩田くんは聞いてきません。

何も聞いてこないので、もしかしたら他の誰かに教わって、やり方を知ってる
のかなと思うので、そのまま放っておきました。(私には私の仕事があるんで)

待てど暮らせど、何日経っても、岩田くんはストッカーの掃除をしません。

「やってって言ってるのに、なぜやらないの?」
と聞くと、明後日の方向を向いたまま
「なぜ…なぜ……。えっと、やったことないんでやり方知らないんで」
と言います。

「じゃあ聞こうよ。どうやってやるんですかって、聞こうよ」
と私は言います。岩田くんはやっぱり明後日の方向を向いたまま

「はぁ…」
とだけ言って、また数日経過します。


もうね、最初の頃はその場だけテキトーに取り繕って、やりたくないこと
は人に押し付けるkz
だと思ってたよね。

今回は“ストッカー掃除”だけを切り取って書いているけれど、どの仕事に
対してもこの調子だということです。

そして、自分が得意とする作業、面倒だと感じない作業に関しては、とても
サッサとやりこなすっていう。

それ見てる他の人は「いやその調子でアッチの仕事もやりやがれ」って
思うワケなんだけれど、掃除と整理整頓に関しては、「掃除して」だけじゃあ
絶対に絶対に100%、やらない(笑)

ようやく「やらないんじゃなくて、できないのか!?」て気付くまでに
しばらくかかったよね…。

結局ストッカー掃除に関しては

*まず中身を取り出して
*電源を抜いて
*ここに付いてる霜を
*この道具で
*このくらいの力で
*落して
*あとはぬるま湯で溶かして
*最後は水けを拭き取って
*しっかり乾いたら
*ストッカーの電源入れて
*冷えてから、アイスクリームを戻す

を、やりながら見せながらやったら、その次に「ストッカー掃除をして」
って言ったら、やりました。

…1回だけね(笑)

さらにその次からは、どんなに霜がモリモリに大盛り上がりになろうとも
霜取り作業はやらなかった(笑)

「言われなくてもやる」

は標準装備ではない。
普通の子ならその程度は1回見て1回やれば覚えられるであろうことが、
岩田くんには覚えられない。

「じゃあメモすれば?なんでメモしないの?」
と言うと

「メモ…。何のメモですか?」

「(*´Д`)ハァ…掃除の仕方、手順、道具いろいろだよっ」

「掃除の仕方を…メモするんですか…?」

「そーだよっ!だって覚えられないんでしょっ!?じゃあ全部メモするしか
なくないっ!?」

↑この時点でもうだいぶ怒ってる私(笑)

多分彼の中では、「メモする」イコール「レシピだけ」なのよね。
彼のレシピノートには、何を何グラム入れるのかの分量は書かれているのだ
けど、それをどうするかは全く書かれていないのよ。

で、多分毎回やり方忘れてる。
最初に教えられた正しいやり方をすっ飛ばして、途中からは自己流でやってる。

「なんでそんなやり方でやってんの」と聞くと、自信満々に

「こう教わりました」って言う。

いやいやいやそんなわけないやろ!!!と心の中では盛大にツッコむが、
ツッコんだところで彼は手を止めるわけでなし、黙々と自分のやり方で進める
だけなので、もう腹を立てるだけ無駄、ということも何度も経験しました。

とにかく、いろんなことが無駄なんだなと。
教えること、期待すること、向上すること、腹を立てること、全てが無駄に
思えてきて、私の指導も期待も向上心も、全てえぐり取られました。

私にだけじゃない。
料理長にも副料理長にも、こ れ で も か というほど毎日めっちゃんこ
に怒られているのに、毎日ケロリとして出勤してきて、自己流を貫く。

もう負けたよ(;´Д`)
普通のメンタルの持ち主には、どうにもできない。

他にもいっぱいあるよ。

生の鶏肉や豚肉触るときはゴム手袋しなさいねとか。
言ったけど、素手で触って、その後チャチャッと一瞬洗った手でデザート
盛り付けるからね素手で(笑)

私が若い頃教えられたやり方はこうよ。
「自分は今から生肉触るので、オーダー入ったら〇〇さんお願いします」
って頼んでおくの。
「だいたい15分で終わらせるんで、その間だけお願いできますか」
というふうに頼むのよ。

そして手袋をして15分間は集中的に肉だけ触って他のモノには触れない
ようにして、終わったら手袋外して手を洗って消毒して初めて、他のことに
携わっても良くなるのよ。

当然、最初の頃には彼にもそう教えた。
生ものだけじゃない。
ニンニク触った後も同じ。
ニンニク触った後にそのままデザート触ると、匂いが移るから。

それ以外の仕事も、このやり方は応用される。
逆に、デザートを作っているとき。
何かを泡立てるとき。

手が離せない5分間、10分間というのはどの仕事にもある工程だから、
それを周囲に発信して助けを求め、

「今自分はこういう状況だから、こういう風な助けが必要だ」

というのを自ら言葉で説明すべきなのだけれど、彼の特性上、多分それは
できないということなんでしょうね。

知らんけど。
もうホント、知らんけど。
この言葉に尽きる。


特性なんて、知ったことかよ


私はそこに行き着いてしまいました。
そうだ。彼に障害があるのかどうかなんて、わたし知らない。
私には関係ない。知らされてもない。
彼は正社員であって、立場的には私に指示を受けるのではなくて私に指示する
立場。

そうだよ。彼を見習えばいい。
自分の目の前のことだけ気にして、気付いた仕事だけを、自分がやりたい
順番で、やりたいようにやり散らかせばいいんだ。

そこに行き着いてしまいました。
サッサと頑張ることを止めたよ(笑)
わたし、意外とすぐに働かない働きアリに変身することができました。

今日の自分が困らない程度の仕事だけ、やる。
明日のことは、知らない。
他人のことは、思いやらない。
今日の、今の自分の仕事しか、やらない。

という考えにシフトしていきました。
精神的にはラクになりましたよ。

その後厨房はどうなっていったかというと、それはもう説明しました。
腐ったものの中から、まだ食べられるものを探し出してお客様に提供する
お店に成り下がりました。

自分でいうのも何ですが、私、お店の中で結構核となる人物なんですよ。
けっこーちゃんと仕事するし、けっこーちゃんとフォローもするし、けっこー
ちゃんと結果も出してきました。

その昔は就職氷河期とか言われた時代だったけど、料理長からのスカウトで
一部上場企業に入れたわけだし、運も良くて就労ビザの空いた枠に滑り込めたし、
帰国後は派遣社員→これまた是非にということで派遣先でそのまま社員にも
なれたし、産後復職してからも、これまでのキャリアを十分に生かせる
内容の仕事を与えてもらい、自分では結果出してきたと思ってます。

結果に見合ったオファーをもらい続けられて、自分としては100点満点(笑)
自己評価たけー(笑)

いやホラ、三ツ星レストランの料理長になるだけが成功ではないのよ。
幸せとか成功とかは、人それぞれなのよ(笑)

それに私、辞めどきも新たな就職先も、これまで間違ったことないので
きっと今が辞めどきなんだと思う。

辞めどきでないのなら、統括部長が間に入って今のこの問題を解決して
くれていたはず。少なくとも、取り組み始めてくれていたはず。

それがないということは、辞めどきということだ。
ま、私の場合土壇場で自分の思い通りになることも多いので、残りあと1週間
でどうなるかなとも、ちょこっと思っているけれど(笑)

あとは流れに身を任せるのみ。



...

職場崩壊。 - 2021年08月23日(月)

障害への理解って、どういうことを言うんだろうかなぁ…とふと思う。

息子の幼馴染が重度の自閉症児で、付き合いとしてはもう13年という親子が
身近にいます。
気さくで優しいママさんで、産後私が復職するまではお互いの家を行き来したり
公園で遊んだりといった付き合いがありました。

今は同じマンションに住んでいることもあり、いただきもののおすそ分けを
お互いにし合っている仲です。

そんな感じでお付き合いが続いているということは、相手にとっては私が
特に失礼を働いていないということなのだろうなと勝手に解釈させてもらってる。

こないだなんて

「カロリィちゃんが理解ある人でよかった」

と言われました。
というのも先日マンションのエレベーターを巡ってのやり取りがあったから。

そこの息子は、よその人と同じエレベーターに乗るのがダメらしく、たまたま
エレベーター前に居合わせたりすると必ず

「おさきにどうぞー、おさきにどうぞー、おさきにどうぞー」

と繰り返し始めます(;'∀')
母である友人は

「失礼なこと言うんじゃないの。ホントやめてそういうの。カロリィちゃん
ゴメンね。先に行ってくれる?(;´Д`)」

と私に言いました。
ウチは3階なので、べつにエレベーターに乗る必要もない程度の階数なわけ
ですが、そこで「いいよわたし階段で行くから」と言ってしまうと余計
気を遣うかなと思って、そんなときは

「じゃ遠慮なく。お先にゴメンね、じゃあまたね~」

と言ってサッサと先に乗り込んじゃいます。

すると決まって必ず友人から

「さっきはゴメンね」

のLINEが来るわけだけれど、その出来事に対して心の底からなーーーーんとも
思ってなんかいないので、何て返信したものかなと(;^ω^)
いろいろ考えあぐねた挙句、正直に

「ホントに何とも思わないから平気よ、だいじょぶよ。ウチの家族は全員
『あの子はそんなもん』だと思ってる。ウチの長男は『あんなもん』だし、
それと同じでお宅の息子も『そんなもん』て感じ。」

というような内容を返信しました。

他人様のご子息を『そんなもん』呼ばわりしてどうかなとも思ったけど、
普段のお付き合いの度合いからしてニュアンスは伝わるだろうと思ったし、
何というか、生まれた頃から知ってる子だと別にそれが障害だからとか何とか
っていう物差しで見てないのかな。
要するに「アンタとはエレベーターには同乗したくない」という意思を
目の前で表現されても、それに腹を立てたり逆に悲しくなったりもしない
というか。

フラットと言えば聞こえがいいけれど、結局は時々しか関わらない赤の他人
だからさ。無責任でいいわけで。

「あっそうハイハイじゃあまたね~」で済んじゃう案件だからさ。

ちなみにそこの息子はいつも明後日の方向を向いているので目線が合った
ことは13年間一度もないし、こんにちはの挨拶も、ここ2年くらいで初めて
交わせたんじゃないだろうかというレベル。

同級生であるウチの息子のことは認識できているようだけど、私のことを
知ってくれているかどうかは微妙。

そしてそれを確かめる術もない😅
が、別にそれで困ることも何もないのでね。

息子だって、初めて名前を呼んでもらえたのが2年前だからね(笑)
「今あの子に、〇〇ちゃんって呼ばれたよ!」
と言いながらうれしそうに学校から帰ってきたことがあったわ。

それ聞いて
「なにぃ!?おかーさんはあいさつもしてもらったことないのに!キィー!」

みたいな気持ちにはなりました(笑)
いいなあ~認識されてて、って羨ましくなった。

ですが、先述の「カロリィちゃんは理解ある人で助かる、ありがたい」と
いうLINEをもらって、何だか複雑な気持ちになってしまった私。

なぜなら職場にいる若い子が「多分ガチ」の子だからだ。

別に障がい者枠で入社してきたわけでもなく、本人からカミングアウトが
あったわけでもなく、どこか病院にかかっているわけでも、また会社が
彼に合った対応を取っているわけでもない。

その彼というのは何度もこの日記に登場している岩田くんのこと。

そして運の悪いことに、対する私はその手のタイプが大の苦手。

だからなのか私の周囲はとても察しの良い人の集まりなのです。
何故なら、そこにいるととっても自分がラクだから。
2~3の説明で10まで理解してくれて、私の拙い説明を聞いてなお

「カロリィちゃんは、コレコレこうで、あれをああやって、こうするのが
良い、と思ってるってわけね?」

と私の気持ちまで通訳してくれるような人に囲まれているんですよね。

類友、というと私までもがその種類の人間だと言っているように聞こえて
しまうけれど、私の友人たちの中では私がいちばん理解力が低く、頭も
良くないと思っています。

得てしてそういう人たちは理解力の低い私を決して馬鹿にするようなこと
もなく、「分からないんだけどもう一度説明してくれる?」と言うと、さらに
分かりやすい言葉で説明してくれる。

あ~。
同族嫌悪なのか要するに。

口に出すことはなくても、仕事してる間中私はずっと岩田くんに対して

*何度同じこと言えば分かるの
*まだそんなことも知らないの
*まだそんなこともできないの
*なんでできないの
*なんで分からないの

と思い続けています。
ランチタイムの間中、ずーっとです(笑)

その手のタイプの人は、得手不得手の凹凸が大きいというのはよく聞くけれど
じゃあ岩田くんの凸の部分はどこなのよと。
私には凸の部分すらあまりよく見えないのです。
もし私が彼の上司だったなら、心配で心配で何も任せられないだろうなと
思うのだけれど、今の上司はそんな岩田くんに全権委任の状態。

ハッキリ言って、岩田くんにはできるわけがない仕事量だと思ってます。

でももし若かりし頃の自分だったらって思うと、きっともっとガムシャラに
考え得る全ての努力をやり散らかして取り組んでいたのではないかなと。

で、多分実際の私がそうだったから、周囲からも可愛がってもらえていたの
かなと。

しかし岩田くんの場合は、傍目には「努力している」ようには全く見えない
状態で。
どんなにメモを取りなさいと言ってもとらず、分からないなら聞きなさいと
言っても誰にも聞かずに勝手にやって間違える、ということが多発。

そんな彼なので、私が見る限り誰からも好かれているようには見えないし、
可愛がってる人もいない。
ということは彼の仕事を気にしたり手伝ったり指導したりといったような
ことを積極的にしている人は皆無ということ。
入ってまだたったの2年目なのに。
ウチの店舗でたった一人の新入社員だったのに。
誰からも可愛がられてないなんて、ちょっと異常。
(※個人の感想です)

なおかつ
「え、ありがとうは?」
って思うタイミングでありがとうがなく、

「え、ゴメンもなし?」
と思うタイミングでのゴメンなさいもない。

おまけに、自分を正当化した言い訳が続く。(←という風に見えてしまう)

「もしかしたら障害なのかも」というのが無ければ、ハッキリ言ってただの
kz(自粛)

最初の頃は、若いが故のオレ様状態なのかと思っていたけれど、どうやら
そうではないのではないかと、一緒に働き始めて最初の数ヶ月で気付いて
上司に遠回しに色々と言ってはみたけれど、そもそも上司にその手の知識が
なければ全く意味を為さないですよね😅

かと言って核となる言葉を出すわけにもいきませんので。
どうにも歯がゆかったけれどね。

「このままではあの子のためにならない。本社の人事に相談するか、ここで
働かせるにしても、もっと彼にあった仕事を与えないとこのままじゃ
どうにもならないんじゃないですか」

くらいにしか言えなかったわ。
本当は

「病院行かせた方がいいんじゃない」

と言いたかったけれど。

とは言え、本人に困り感はなさそうなのよね。
本人は、きわめてシンプルに我が道を行ってる。

どんなに怒られても、翌日にはケロリ。(という風に見える)
あんだけ怒られて、また同じことやる?と感心すら覚える。
ある意味尊敬。
なりたくないけど。

意識して身に着けたスルースキルはいいけど、何にも気付けないのはイヤだわ。

以前本人に、

「なぜこんなに怒られるのかなって思ったりする?」
って聞いたら
「ハイ」
言うてたわ。
それは思うんや、て思いました。

「相手がなぜ怒ってるか理解できてる?」
って聞いたら
「いや、なんで怒られてるか分かんないです」
言うてたわ。

でも、
「なぜ怒られるのか、どこが悪かったのか」
を聞くことはないし、
「じゃあどうしなくちゃいけないのか」
という考えには至らないようだわ。

全てひっくるめて、『特性』というやつなのでしょう。
個性、というにはあまりに強烈。

強烈過ぎて、仕事にならないのね。
当然と言えば当然、料理人として一番大切な『食材管理』が全くできないから。

先が見通せない彼に、自分の休みや業者の休業日を計算に入れて食材を発注
することは至難の業でしょう。

整理整頓が苦手な彼に、厨房の管理・監督はムリゲーってやつなのです。
彼が何かを作ってどこかに片付けると、実にいろいろな場所に隠すように
片付けるので、他の人間は見付けられないのです。

そしたら「無いのかな」と思って新たに作ると、不思議と見つかるっていう。
飲食業界がヒマで苦しいこの時期に、あってはならない多重発注・多重仕込み。

ウチの店、今ものっすごい無駄を出してると思う。
大量の廃棄食材出してるよ。

岩田くんが、不要なものを発注して腐らせるを繰り返してるから。
そして、上司たちがそれを改善しようとしていないから。

正直、今私は毎日

腐ったものの中から使えるものを探し出してお客様に提供する

という仕事をさせられています。
20年以上従事した職場で、今がいちばん酷い(;´Д`)
こんな仕事しながら「料理人だ」なんて、他人様に胸張って言えません。
私、この仕事好きだからね。
でも今は情けなさすぎる。

私だってこの年で仕事を失いたくはないし、コロナ禍で積極的に無職に
なりたいわけでも何でもないけれど、ちょっと今の労働環境には耐えられない。

1年間、色んなことに目を瞑って、心に蓋をして仕事をしてきたけれど、
改善どころかどんどん酷くなるお店の状況に、変な正義感をかざす悪い癖が
出てきちゃって、もう目を瞑ったり蓋をしたりするのがバカらしくなって
きちゃってね。

もう潮時かなと。



そして話はだいぶ戻るけれど、そんな岩田くんへの理解は皆無です。
障害をさておいても、育て方も正解だったとは到底思えない。
親の庇護下にいる間に、親にできることはもっとあったはず。
なぜあのような状態で社会に出したんだ。

彼とまともにコミュニケーションが取れている同僚は1人もいない。
彼が何を考えて仕事しているのかを理解している同僚も上司もいない。
でも彼は困ってない。
食材は腐る一方。
腐った中からまだ食べられるものを指でつまんで探し出す私。
両眼を瞑って、何ごともありませんようにと祈るような気持ちでお客様に
提供する日々。

彼の何を理解するのが正解ですか?
私は彼の何を理解しなければなりませんか?
私は彼を助けなければならない立場ですか?
「困ってる人は助ける」。
でも、彼に困り感はない。

私の愛した職場はめちゃくちゃだ。


...

老いては子に… - 2021年08月22日(日)

一時期、うちの職場にご年配の方が複数人いらっしゃったのだけど、どうにも
野菜の掃除(←汚い部分を取り除いていく作業)が皆さん苦手でいらして。

何度も何度も注意するんだけど、いっこうに良くならなかったんですよね。
で、あるとき「え、もしかして」と思ったのが、もしかしたらご年配の方々
には、この野菜の傷みや汚れが見えていないのかも!?説。

なかなかに言いづらい事象ではありましたが、言ってみたことがありました。
「見えてないのかもしれないですよ」と。

どんな反応が来るかなとドキドキしましたが、
「見えてる。ちゃんと見てるよ」
というお答えでした。

2人が同じ答えでした。

「もしかしたら見えていないのかも」とは、ご本人はつゆほども思っていない
様子。

そう言われてしまったら、もう何も言えません。
シニアの方を雇用するのは良いですが、足腰はもちろんのこと、視力や
握力、物覚えや判断力等々、あらゆる面で若い人と同じように働くには
少し無理があるように思います。

かくしゃくとした、シッカリされた方ほど老いを自覚できないパターンが
多いようですしね…。

43歳の私でさえ、随分と老いを感じているというのに。

色々なことをひっくるめて、『60歳定年』が決まっているのだなとつくづく
思います。

本当に、60がラインです。
まだまだ!と思っている人でも、やっぱり60を境に、という風に見えます。

自分が60になったときにどう思うのかは分かりませんが、43歳の私が
第三者として見る限り、60が岐路ですね…。

「老いては子に従え」という言葉は、別に「我が子」だけを指している
わけじゃないんだなと思って、ちょっと心の中で笑っちゃった。

年をとると独りよがりにもなりやすそうだし。
自分も気を付けなければと思いました。

余談だけれど、老いを指摘されて否定する人は、免許証の返納にも素直に
応じないタイプの人かなと思ってしまった。


...

食べ物のこと。 - 2021年08月16日(月)

我が家は、中学生と小学生の男子2人兄弟。

兄は長身の瘦せ型で、小さい頃から食べる量もさほどではない上に、好き嫌い
も多数。ハッキリ言って、すごくめんどくさいやつ。
好きそうだな、たくさん食べるかなと思ってたくさん作っても食べないとか。
これはあまり好きじゃなさそうかな。じゃあギリギリの量で作ろう、と思った
日に限っておかわりを所望するとか。

↑その結果どうなるかというと、食べる量を減らすのは母の私だし、帰宅した
夫には「おかずってこんだけ?」と聞かれてイラッとするパターン(笑)

兄のほうは何かにつけて「読み」が難しく、その「読み」がハマッても
ほんの数ヶ月おきに移ろうので、ハマッたからって買い置きをしていると
ある日突然食べてくれなくなったりする。

これはもう食べ物でいえば離乳食の頃からだし、夜泣きに悩まされていた時に
幾種類となく試した夜泣きの対応方法だったり、色々、諸々、ほんと多岐に渡る。

現在中学1年生で、ご飯はお茶碗に1~2杯、メインのおかずはよほど
気に入った場合におかわり1回。(夕飯調べ)
その他、汁物に加え、納豆だったりおひたしだったりひじき煮だったり、
みたいな。ごくごく一般的な食事だと思ってる。

他の家は知らんけど。




対する弟は、とにかく何でもよく食べる。
キライなものは、きのこ一択。
でもなめこ・えのきは原型残ってても平気。
しかめっ面して泣きそうになりながらようやく一切れ食べられるのが、原型
をとどめた椎茸とかしめじとか。

それでも、ギョウザやハンバーグに刻んで入れてしまえば普通に食べるので、
味やにおいがどうこうということでもないらしい。

何がイヤなの?って聞いたら「グニグニの食感」なんだそうです。

話は逸れるけど、「給食なら食べられる」ってお子さん多いと思うんですが
多分それは、大鍋で大量に作るので原材料がクッタクタになるまで煮込まれ
ており、匂いも食感もあったものではなく、何なら本来の栄養素もかなり
流失しているんだろうなという予想。

家庭料理はそうではないですからね。
匂いも食感も、ダイレクト。
私はそっちのほうが好きだけど。

もとい。

次男小学5年生。
ご飯は茶碗に山盛り2杯、時々3杯。(4杯目はマザーストップがかかる)
メインもたいていおかわり。
汁物も、気に入ればおかわり。
2杯目3杯目の米のお供は、味付け海苔・金山寺みそ・キムチ等。

肉大好き。
子どもには珍しく、魚も嫌がらずに食べる。
刺身がいちばん好きだけれど、干物・塩焼き・煮魚。
どんな調理でも、とくに文句は言いません。

兄は魚が大嫌いで、この世の終わりかのような顔をしてめんどくさそうに
食べてるけど。

弟のめんどくさい部分といえば、妙にグルメで小姑なところ。
「人に作ってもらったものにケチを付けるな」とは言っているけれど、結局
「あのさ、文句じゃないんだけどさ」と前置きをして、言いたいことは全部
言ってる野郎です。

味が濃くなってしまったとき、薄くなってしまったとき、いつもよりちょっと
調味料の配合が違ったとき、メーカーを変えたとき、いちいち気付くので
めんどくさい。

そして、兄と弟のとても大きな違いは「美味しい」って言うか言わないか
というところ。

弟は、とにかく美味しい美味しいとよく食べる。
なので色んな人に餌付けされまくっていて、公園で遊んでいるらしき中学生、
近所の爺さま婆さま、お友だち、だけではなくてそのパパやママも。

スポ少の試合なんか行くと「お宅の次男の分のおやつも持ってきたよ」と
まるごと一袋ドサッとくれたりする(;´Д`)

そうやって時々「あぁ…こうして私の知らないところで色んな人に餌付け
されてるわけね…」と思い知る。

そりゃ太るわけだわ…。
爺さま婆さまにとっては、お菓子もらって小躍りする丸坊主とかきっと
可愛くて仕方ないんだろうなと。

イマドキの子は、お菓子受け取らないらしいからな(´-∀-`;)
ウチに遊びに来る子でも、おやつ出しても食べない子多いし。
でもまあそれは、我が家にあまりメジャーなお菓子がないということも理由
かもしれない(笑)
パルで買ったものが多いんで、大企業メーカーの誰でも知るお菓子みたいな
ものは、あまりないんですよね。

そこへ行くと兄は、「美味しいって言うと死ぬの?」って言うくらい、素直に
美味しいとは言わない子でして。

美味しい時は、黙って立ち上がっておかわりをしに行く。
今でこそ「ケチつけるな」が浸透してきて口にだして不満を言うことが
少なくなってきたけれど、小学生のときなんかは、美味しい言わないのに
不満だけは言うので、何度かブチギレたよね。

「美味しいときもマズイときも、どっちも言うならそれは単なる感想だけれど、
マズイ時しか言わないのは、単なる悪口だよ!?」

と。
ホントに、「美味しい」を言わないんですよ。
これでもかっていうくらい(笑)

逆に、気に入らない味だったときの反応の

「ウエッ(゚Д゚;)」

からの身震い、からの

「何これっ!!!もう食べない!!!」

と言ってほとんど残し、黙って納豆を取りに行くっていう。

私にしてみたら、「文句しか言わないやつ」「不平不満ばっかりのやつ」
になるわけですよ。
どっちのリクエストメニューを叶えてやりたくなるか。
火を見るよりも明らか。

で、また
「弟のリクエストばっかり作る」
と文句。

うん。
だって、リクエストしてくる率も圧倒的に高いからね。
そして、食道楽だからかリクエストの内容もシッカリ現実的。
何が食べたい?って聞くと「何の肉があるの?」と聞いてくる。
豚バラとー、鶏ももとーって言うと「じゃぁ豚しゃぶ?からあげ?」
みたいな。

とても現実に即した答え方(笑)
兄の方には、いつ聞いてもカレーとかしか答えないのでね。
カレーは、言われなくても月イチくらいで作ってるよねっていう。

てかそんなこと言ってるとどのメニューも月イチくらいで作ってるかも
しれんけどさ(笑)

ちなみにですけど!!
昨日は『肉野菜炒め』でした。

「どーとでもできるように酒と塩を揉みこんでおいた鶏もも」
を使うことだけは決定しており、からあげでも親子丼でもヤンニョムでも
何でも良かったんですけど。

で、残念なことにパルで頼んだ梨が劇的に美味しくなくてですね。
生で食べるにはちょっと…レベルのお味だったので、醤油やらみりんやら
と一緒にミキサーで回して、焼き肉のタレ的なものを作ったので、それで
味付けをしました。

ザッツあり合わせ(笑)

鶏モモは1kg超の量でしたけれど、ほぼ完売でした。

つづく。(つづくん)





...

終わらない、野菜送り付け論争。 - 2021年08月14日(土)

先日、義父から夫に電話がありまして。

「とあるルートからマスクが大量に手に入ったので送る。じゃがいもと一緒に」

という一方的なものでした。
こういうのを断ろうとすると話がややこしくなるだけなので、夫はとりあえず
受け取ることにした模様。

電話中、メモに『マスクの買い置きあるので不要』と書いて夫には見せたけどね。

電話のやり取りなど聞きたくもなかったので私はお風呂へ。
お風呂から上がったら、案の定受け取ることになったようだった(-_-;)

「受け取ることにしたんだね。でも、我が家は要らないから。来週、
パルシステムから2箱来るし。仕事場で使えば?」

と言って、断固拒否いたしました。
だって要らんのよそんなん。
どんなマスクかというと、

*出自は言えない(手に入ったルートは伏せろと言われたらしい。闇米かよ)

*N95マスクであるぞ。目に入らぬか。(入った上で「だから何」)

*ジャガイモも一緒に送るから(N95と根菜同梱という多分世界初の出来事)

*ただしモノが古くてゴムが劣化している

*だからゴムは外して自分で付け替えて使え

*是非とも毎日取り換えて欲しい(言われんでも換えとる)

*60枚送る(2ヶ月分、あったところで、やで)


とのこと。
要らん。
要らんニオイしかせん。

我が家不織布(国産)使ってるし買い置きあるんで、N95とか不要です。
おまけにジャガイモと同梱。
腐っても鯛、ならぬ土だらけでもN95ってやつですね分かります。

*****

そして2日後。
デカい段ボールが送られてきて開封するも、ジャガイモ見当たらず。

夫は「ジャガイモないじゃん(笑)LINEしよ」

と言うが、

「ねぇ待ってよ。それ、LINEしたらもうジャガイモ欲しいと思われるじゃん。
別に要らないよ?パルシステムで来るもん。」

もう送った後だったらしい。

「ジャガイモと玉ねぎは次回送る」

という返信が来ていました。
えっと、来週パルシステムから玉ねぎ2kg来るんで不要。

あからさまに不機嫌な顔をした私に夫も困っていたけれど、

「いいよ。もう何も伝えなくていい。黙って受け取る。でも、使い切れない
量なんだってことは、あなたは理解しておいて。捨てても文句言わないで。
配れる限りは、ママ友に配る。」

と言って、とりあえず1件落着。

東北に住む夫の両親から、突如段ボールいっぱいの(時には2杯の)野菜が
送られてくることは、この日記でも何度も書いたかと思います。

・真夏に
・常温で
・20~21時指定で
・葉物野菜が
・ぎっしりの状態で

届きます。
野菜が届く時間帯にはまだ夫は帰宅していないので、スッキリさっぱり片付け
終わった後の状態しか見ない夫。上記のような送られ方をした野菜が、いったい
どのような状態になっているのかを見ることはありません。

私は現状を話し、言いました。

・クールで送ってもらえないかな
・時間指定も外してもらえた方が、結果的には早く受け取れる
・仕事が終わって帰ってきて、夕飯後にのんびりしているときに腐った野菜
と格闘するのはツラいんやで
・無理かもしれんけど、1週間前に送ることを言ってくれるとパルの
キャンセルが間に合うんだけど

と。
そしたら、その次に来た1回は、クール便で時間指定なしで送られてきた
結果、仕事が休みだったため昼過ぎには受け取ることができ、腐敗も最小限
に済んでいたように思います。

で、またその次に送られてきたときには。

・常温で
・20~21時の時間指定で
・「明日送るね」と

送られてきました。
百歩譲って、クールで送らないのはまだ分かる。
クール便代、めちゃくちゃ高いからな。

なぜ、親の仇のように夜9時にならないと受け取れないシステムにされて
いるのかが分からない。

意地悪にしか思えない(笑)

そしてやっぱり「明日送るね」のタイミングでしか知らせてもらえない。
「ジャガイモ送るね」の箱にジャガイモ入ってないとかどんな種類の意地悪w
そんなこともあると今回分かったので、やっぱりパルシステムはキャンセル
すまい、と決心。

*****

私、とっても自己中な性格をしておりまして、ストレスを溜めるのが嫌いです。
逆に言うと、ストレスを溜めないのがとっても上手です(笑)

夫の実家から腐った野菜が届くなんてストレス以外の何ものでもないんですけど、
上手にママ友に配って手柄を自分のモノにすることにしました。

だって馬鹿らしいもの。
そんなしょーもないことでストレスに感じるの。

むしろ義父の顔を思い浮かべながら腐った野菜をゴミ箱に突っ込んでやるよ。
あークソ(;゚Д゚)ゴミの日3日後じゃん!!
クソクソクソ!!
って思いながらな。





...

ニッポンの夏、トーキョーの夏。 - 2021年08月09日(月)

東京はこの夏初めての猛暑日を迎えたそうな。
オリンピック終わってて良かったじゃないの。

コレですよね、東京の本気の夏。
夜になっても30℃切らなくて、夜中ずっとセミ鳴いてるやつ。

私あんまり暑がりじゃなくて汗っかきでもないんですけど、35℃を超えると
さすがに暑いな~って思います(鈍すぎないか)

30℃切るともう何か羽織りますもんね。(もんね、てw)

4人家族の中でいちばん暑がりなのが夫と次男。
その2人は6畳ほどの部屋でエアコンつけっぱなしで寝ていて、廊下をはさんだ
向かいの部屋で寝ている長男には、エアコンの冷気を扇風機で送風するシステム。

で、私は1人離れた和室でエアコン無しで寝ているのだけど、6畳のエアコン
を付けているだけで、何となく涼しい感じがあって私はそれでじゅうぶん。
なんなら朝方はちょっと冷えを感じるほど。

暑がりの人って大変ね。

私は私の感覚が普通だと思っているけれど、家族的には「お母さんは寒がり」
なんだそうです。

真冬になると私は部屋の中でボアのパーカーを羽織るけれど、夫と次男は
年がら年中半袖で過ごしてますからね(笑)

真冬のパジャマが半袖短パン、真夏どーするんかというと、パンイチです。
でもそれでインフルとか溶連菌に罹ってるから世話無いわ。
同情もしない。
真冬に薄着で寝て風邪ひくとか。

熱のある我が子に「じごうじとく」という言葉を教えた母です。

話は変わりますけど本当のところを言えば『寝』と『食』を完全に分けた
生活をしたいので、なるべくなら今私が寝ている和室では寝たくありません。

だが我が家はたったの3LDK。
長男が1人で使っている部屋と、夫と次男が寝ている洋室、それからリビング
に隣接した和室しか部屋数は無いのです。

引っ越してしばらくは夫と次男と私が同じ部屋で寝ていたのだけど、夫の
イビキ問題が酷くなり、夜中何度も起こされて眠れないことが続いたので
私が和室に逃げ出したのでした。

そうこうしているうちに夏を迎え、私がいなくなった部屋をキンキンに
冷やして、彼らは寝ていると。

我が家の男たちは全員私と一緒に寝たいと思っているんだけど、小さい頃の
添い寝からようやく解放された今、誰かと寝るなんてまっぴら(笑)
1人で広々寝たいのよ。
イビキも寒い部屋も裏拳も脇腹へのキックももうホントまっぴら。

理想としては和室に寝ることは避けたいけれど、今毎日とっても快適に
寝ているのだ(˘ω˘)

男と一緒に寝ると、部屋が男くさいしな(笑)
あの匂いが自分にうつってもイヤだ。

「おかーさんはなんでいい匂いがするの」
「おかーさんはなんで臭くないの」

って聞かれるが、お前たちが臭すぎるだけやで。

何ならお母さんは、アンタたち産んでから乾燥肌が酷くなったから、ボディ
ソープで身体洗うの止めたんやで。
もう10年間、ボディソープで身体洗ってないんやで。
それでも臭くないんやで!

とはいえ、加齢臭が気になるお年頃(*ノωノ)

いよいよ本気を出してきた東京の夏、暑いけど、私キライじゃない。



...

夏休みの予定がポシャる。 - 2021年08月08日(日)

東京都の感染者数が5,000人を上回った日、ようやく夫は東北帰省を諦めて
くれました(笑)夫曰く

「コッチ(首都圏)にいるより、よっぽど安全だよ」

「アッチの人たちは皆ワクチン打ってるんだし」

「誰にも会わないよ。コンビニくらいは寄るけど」

とずっと言っていた夫。
我が夫ながら、ずいぶん傲慢なこと言うね?と思ってました。

感染者数が1,000人を超え、2,000人を超え、3,000人を超えてもまだ

「ふ~ん、3,000人か~」

と呟いていた夫。
じゃあどうなったら東北行きを断念するのか、そのラインを決めなさいよと
言いました。
私的にはもう右肩上がりの様相を見せた時点でもうアウトだと思ってたよ。
てか2,000人なら良くて3,000人でも良くて、5,000人なら行かないという
根拠が全く分からんけど(笑)

もうね、アカンのよ。
人々の気持ちが、アカンのよ。
首都圏の人間は、しばらく一都三県で大人しくしとかなアカンのよ。

なーんにも困ってないけど(-.-)


首都圏ナンバーで東北なんか行ったら、卵投げられるで。


ワクチン、打った人が首都圏に乗り込んでくるのはどうぞご自由にと思う
けれど、打ってない私たちが「アンタたち打ったんだからいいでしょ」と
こっちから仕掛けていくのはちょっと違うと思うの(´-∀-`;)

新宿区在住の実妹でさえ、遠慮して会いに来ないというのに。
この地から東北の山の中なんて、アッチの人が気の毒すぎる(;´Д`)
私だったら卵投げるわ。
いや、卵好きだからもったいないから、やっぱり石投げる。
こぶしサイズで。

もしかしたら私が働く商業施設もまた休業するかも?という話はあったよう
だけれど、結果的にはしなかったし。
どこの施設もとくに休業してないんじゃないか。

便利さ健在。
私のようなインドアな人間には、一都三県で籠ってるのがピッタリです。

そんなこんなで東北行きがなくなって一安心。
それでなくたって、義理の親のところに行きたがる嫁はなかなかおらん
と思いますよ…。

私は義父が死ぬほど嫌いなんだけど、まあそれでも表面上は取り繕ってる
から。
基本的にはもうここ何年も義父をまともに相手してないんだけど、私の無視
は相手に気付かれにくい無視なのよね。
鈍い相手には伝わらない無視のようです。

話しかけられたら、必要最小限の返答はする。
ただ、自分から世間話や雑談は一切振らない。
人として、挨拶は交わす。
興味のない話を振られたら、とても自然にはぐらかして他の話にもっていく。
結局それに対する返答はしない。
なるべく目を見ない。
自然に見ない。
視界に入れない。

そんな感じです。
この夏、それもしなくて良くなりました~(´艸`*)
めでたしめでたし。


...




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