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年越し - 1986年12月20日(土) 年も押し詰まり、私と夫は、私の舌の裏側にできたいっこうに治らない「しこり」に不安を抱いてはいた。 けれど、結婚生活も始まったばかりの年の瀬から病院通いということをしたくない、穏やかに年を越したいと思う気持ちもあったので、 「病院は年が明けたら」ということで合意した。 10数年経って夫が当時の話をするたびに 「あのしこりは、見た瞬間、これはただごとじゃないな、という気持ちもあったんだよ。」と言う。 ただ、私の気持ちを尊重して、年明けということに同意してくれたらしい。 暢気だったのは私だけらしい。 ... 不安 - 1986年12月15日(月) 初めて舌の裏側にかすかな違和感を感じてから1ヶ月近くたった。 相変わらず、その違和感は消えなかった。 おそるおそる舌の裏側を指で触ってみると、左の奥の方に小豆粒のようなしこりがあった。 場所が場所だけに、鏡を使っても自分でみることはできない。 この時初めて夫に自分の身に起こった異常を告げた。 それでもまだ、口内炎の悪化が環境の変化で治りにくいのだと思っていた。 ...
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