2025年04月26日(土) |
いのちの波止場 / 南 杏子 |
診療所の看護師・麻世は、能登半島の穴水にある「能登さとうみ病院」の緩和ケア病棟の看護実習で、「ターミナルケア」について学ぶ。震災前の能登半島の美しい風景とともに、様々な旅立ちを綴る長編小説。
第一章 キリシマツツジの赤
第二章 海女のお日様
第三章 親父のつゆ
第四章 キリコの別れ
第五章 内浦の凪
第五章では恩師の仙川医師を看取る
いずれもガン末期の患者
看取病院ならでは患者の意向に沿った治療
ガンでなくても延命治療を望まない患者のために ただただ穏やかな看取りをしてくれる医療者が増えてほしい
2025年04月20日(日) |
きれいな気分、軽い感情。/ 銀色 夏生 |
つれづれノート 44
反省も解明も悪いことではないけど、それほど長く考え込むべきではない。そんなことを考えていたから未来が悶々とし続けていたのだ。パッと切り替えて明るい気分で過ごしていたら、次の日は明るい気分になっていたかもしれない。暗い反省や妄想をし始めたら、ダメと思って、きれいな気分、軽い感情、だよ。忘れていても、気づいたら明日のために明るいことを考えよう。ぼんやりとしたまなざしで核心を探るように物事を見ていこう。
明日のために 明るいことを考えていたい。 せめて曖昧に。
庭仕事、畑仕事 花を愛で、取れた野菜を食べ 地元の温泉に行き 自宅で仕事をする、そんな自然体でつづった日々の記録
じつはこういう暮らしをしていてわかったことがあった。私は人を必要としない。 人の話を聞いていると気分が下がることのほうが多い(どうしてそういう考え方をするのだろうと思って)のでひとりの方が楽だと感じる。 それもうれしい発見だった。 これからこの生活を続けていってどうなるか。どんなことを思い、感じるか。それを知るのがとても楽しみだ。
2025年04月16日(水) |
薬は毒ほど効かぬ / 搭山 郁 |
薬剤師の毒島さんは、その豊富な知識を活かし、薬にまつわる様々な事件を解決してきた。
山荘で渡された怪しげな種子の正体とは? ハイテンションな女性が家出した本当の理由は?
毒島さんはいつものように鮮やかに謎を解き明かし、同僚の刑部さんとホテルマンの爽太を驚かせる。
そんなある日、毒島さんたちが訪れた山荘に関して、新たに衝撃のニュースが飛び込んできた。
シリーズ本らしいが 今回はホテルマンの爽太が活躍する
毒消し山荘の奇妙な事件 うつの双つの顔 カンナビス・クライシス
規制されてる麻薬・大麻は本当は良薬だそうな デジタル・デトックスとリラクゼーション体験できるそんな宿、あるのかな
毒島と書いて ぶすじま と読む
女、ふたり / あさのあつこ
夫婦間の亀裂
まききら / 梶よう子
兄と弟の確執
その夜の雪 / 北原亞以子
娘を亡くした父の復讐
ひょろ太鳴くー 鳶坂・夏 / 藤原ひさこ
父と娘と娘婿と
船出 / 諸田玲子
ご一新で駿河に向かう旧幕臣の家族
時代小説アンソロジー
だいぶ前に 未婚娘と二人暮らしの人が「まるで姑と暮らしてるみたい」と言ってた
その時 詳しくは聞かなかったけれど いま正に私がそういう心境
娘に悟られないようにあれこれ。。。
でもここは私の家 私の年金で暮らしてる 三万ポッキリのカネ家に入れてるからって 好きなように暮らしやがって!!
トイレやお風呂の掃除だって私がやってる 自分の食べた食器も洗わんくせに、親の揚げ足拾うな!!
追い出したいわ、マジで。。。
2025年04月04日(金) |
楽園 / 粕谷 栄市 |
人生はふしぎだ。たとえば、私のように、治らない病気に罹って、深く眠りつづけると、ある日、思いがけなく、ほーほー鳥の楽園の島で目覚めることがあるのだ(「楽園」より) 『森羅』等掲載の散文詩38篇を収録。
ひとりの男がある日、犬になったり、案山子になったり、豚になったり、幽霊になったり、どこかで日々の糧を得るために細々と仕事しているのだ。
何とはなしに 静かぁに胸にしみてくるような そんなお話
人間は、必ず、死ぬものだ。私も、いつかはこの世を去る。そのとき、私の記憶は、どこに行くのだろう。
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