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杏子



 はらはら と

昨日 ホテルで会ったのが4時半くらい?


今、4時か…



ドキドキしてたんだよ

昨日のこの時間。




京都駅構内で 

帰りの新幹線の出発時間を待つ間


理事長が恥ずかしそうにこう 言います。


それを聞いて

私の胸は きゅぅ と締め付けられるのです。




スタバに入って

脚の長い こういう店に特有の

スツールに2人腰を下ろし


理事長はブレンドコーヒー

私はキャラメルマキアート


互いに残された時間を 惜しむように

私たちはそれぞれを 喉の奥に流し込む。



この店 よく見るけど

入ったのは初めてだ。


どうすんの?

任せていい?




京都で廻った 飲食店のすべてで

私をリードしてくれた理事長


そんな理事長が 恥ずかしそうに発したこの言葉


再び私の胸が

きゅぅ と締め付けられるのです。







58歳の男と 25歳の女の

そういう姿は 人々の目にどう映るのか


なんて あまり深く考えずに


握られた私の右手は 

握った理事長の左手と共に


理事長のズボンのポケットに 仕舞われる。



こういうトキ

形とか体面に あまり、こだわらない人なんだな



というのは この京都での新たな発見。



ツインの部屋の 2人で眠るには少し狭いベッド。


絡まりあうように抱き合って眠るトキ


覆いかぶさるように

私の右乳房の膨らみに 頬をうずめて

眠りに落ちる 理事長。



こういう無防備な姿で

私に寄りかかり 眠りに落ちた男の人を


私はこれまで 知りません。




何度も何度も その白髪交じりの

緩くウェーブした髪を撫でながら

広く厚い背中と 逞しい肩を抱き


私はこれ以上のない 幸せを感じるのです。 




理事長は されるのは嫌いですか?


深い愛情に 体も心も愛される

そういうシーンで


私ばかりが 愛でられることに少し

不公平感があって こういう事を口にしました。




理事長の 返す言葉を待たずに

私は自身の口内に 理事長自身を含む―



いい、いいから。

それはしなくていい。




とっさに 私の腕を取って

ぐぃ と胸まで引き上げられる。




でも…




そんな可哀想なこと させられない。




これまでの 私の経験からする

価値観みたいな 先入観みたいな


そういうものが はらはらと


剥がれ落ちる 瞬間。




年とともにね 筋力は落ちていくもんで

筋力が落ちるって言うことは

持久力も落ちるっていうことで




この時点で 理事長の言いたいことが

明確に 私の頭にイメージされます。



もっと もっともっと

可愛がってあげたいんだけど


そこは 分かってくれ。





理事長は 若い頃

あるスポーツ競技で プロ一歩手前までいった

そういう経験を持った人ですので


自身の肉体の変化に 人並み以上にとてもシビアで

そういう感覚が こういう言葉を発せさせるのでしょうけれど



私なぞが この言葉を遮るのは返って

そういう理事長に対して とても失礼な気がしたので



何も言わずに 抱きしめるその力を強め

微笑する。



それが 私の彼に対する相応しい 

敬意の表し方 である気が その時はしたのです。





本当に 本当に


はらはら と


そういう音がして 剥がれ落ちた


私のこれまでの価値観や先入観や

それに起因した 固定観念みたいなものは


秋風に吹かれ 栄ゆる紅葉の落ち葉と共に

京都の町の どこかに 


置き去りに されてきた



そういう 感覚です。 






スタバのスツールに腰を下ろし

何も語らず じっと 駅を行き交う人々に

視線を流しながら 物思いに耽る


そういう 一人の男の横顔を見ながら 


私も無言で 甘すぎるキャラメルマキアートを

すする。



今、何考えてた?(苦笑)


理事長が 何を考えてらっしゃるのかなぁ と

考えていました。(苦笑)



ははは。



案外、同じことを 考えていたんだろうと

俺は思ってるけどな。 








もう一泊くらい 過ごせたらよかったな…。



再び 視線を遠くに移した理事長の

その言葉に


私は自身の心を 見透かされたようで

苦笑しながら


一口 カップに残った

最後のマキアートを すするのです。











2008年11月30日(日)



 私の男

京都から、今帰りました。



とてもとても 素敵な時間を

過ごしてきました。



飽くほど 

毎日毎日顔を合わせ 会話を交わし

共に同じ 日常の時間を共有してきた


そういう理事長と私 ですが



行きの 私独りだけが座った新幹線で

流れる景色を見ながら 感じていたことは


私が これから会いに行く理事長は

そういう 日常の理事長とはまったく別人で



言い換えれば 


私だけの 私の男 としての彼に

これから私は 会いに行くのだ


という 感覚でした。







それゆえに 私も

彼の女 にならなければ


そう思って


独り 新幹線の座席でミラーを開き

普段つけない ルージュを引くのです。



私を抱きながら


今日は、いつもと違うね。


普段 感じてはいることなんだけれども

今日は 一段と綺麗だ。




それは あなたの女として

私はここに来たからですよ。




それを 感じて下さった

あなたの感性に 京都の夜


私は何度も 抱かれました。










2008年11月29日(土)



 恋わずらい

明日は おそらく 

このぐらいの時間に 電話を入れるから。




壁の時計に 目を向けると

午後4時を少し 回ったくらいの時刻で



君が先か 俺が先か

それとも一緒にチェックインするか


それは分からないけど。



着いたら 途中で氷を買っといてくれ。


部屋に入ったら まず熱いシャワーを浴びて

それから 少しウィスキーを飲もうな。


少し 部屋でゆっくりしよう。






それから… 8時くらいに牡蠣を喰いに

ホテルを出るんだ。


それから バー行って飲んで


帰って 寝る。




こういうプラン


昨日の夜 家で飲みながら考えてみたよ。





私は少し 考えて


考えた結果少し 照れくさくなって


でも そんな照れなんて おくびにも出さず



最高ですね。



と 答えます。








こう 暗に悟ったから。



こういう行為の後に

食事や バーや


そういう活動的な楽しみが 待っている 


なんてシチュエーションを私は 

今まで経験したことがありません。



何は無くとも まず真っ先に理事長は

私を抱きたいのです。 
 


57歳という年齢の男性の見せる

あまりに本能的すぎる欲求。


それに私が加担しているとするならば


それはとてもとても 官能的な色彩を放つ事実として

私の心を 気恥ずかしくさせる。 




そういう私は私で

昨日の会話 


理事長の普段の飲み方を知ってる故に


あまり 飲み過ぎないようにしてくださいね。


デロデロになって 訳分からないまま

朝になった~なんて 嫌ですからね。(苦笑)



なんて 生意気なことを言ってしまいましたので

きっと その言葉の真意を汲んでの



理事長のプラン 



なんだろう ということも

なんとなく分かっているつもりなのです。







ということ。



(苦笑)





ここ一週間くらいの理事長

少しだけ 食事とお酒を制限されている様子。



ほぼ毎日 御一緒する 昼食や


朝の会話の中に出てくる

自宅での晩酌の量


見聞きするだけでも 結構、意識的に

それは なされているようで



体重75㎏になったよ。

一年くらいずっと変わらなかったんだけどね。


これはきっとあれだ



恋わずらい ダナ。




ニヤリ と


でも少し 照れた様子で

こういうことを言う理事長を


私はとても 愛しく思うのです。





京都 楽しんできます。











2008年11月27日(木)



 隠れ家

さて 

昨夜記した香水の オハナシ。



今日 事務局長が、席を外したこの部屋で

私は 件の香水を


理事長に 手渡しました。



以前 自分用に買ったんですが

結局 使わなかったので


香り 気に入られたら 使ってください。






さすがに 


あなたの事を考えながら

あなたに似合う香りをイメージして

あなたのために これを買いました。


とは 言えなくて


何度目かになる こういう嘘 をついて

私は理事長に香水を 手渡しました。




理事長は 少しだけ驚いた顔をして

手渡された 瓶の蓋を外して


香りを軽く吸い込むと



爽やかだね。



そう言って 私に微笑をこぼすのです。



その後に 続く言葉は無くて


無音の中、理事長の指が その瓶のアウトラインを

何度も何度もなぞる



そういう光景を 目の当たりにすると



あぁ やっぱり馬鹿なことをしてしまった と


私の心に少しだけ 

苦いものが広がるのを 感じるのです。




たまらなくなって


私は密かにバッグに忍ばせていた

2本目の瓶を取り出します。



これと迷ったんですが…


これは気に入ってしばらく使ってたもので

どっちが お好きですか?








これは本当に 私用にと思って

一年前くらいに購入したもの。



けれどもなんとなく 思いついて持参した

そういう香水だったので。




先ほどと同じように その透き通った薄い

エメラルドの瓶の蓋を開け


香りを嗅ぐ 理事長。


顔を上げた瞬間



あぁ これはいい香りだな。

もっと 爽やかで 甘い。





女性用として 売り出されたものなので

でも、男性がつけても 素敵だと思いますよ。





ありがとう。




たまらない 気持ちが溢れ出て



きっと こういうものを貰っても

お困りになるだろうってことぐらい

予想はしてたんですけど (苦笑)


なんとなく 持ってきてしまいました。


…ごめんなさい。




思わず 苦い想いを口にしてしまう私は

やはり 理事長の前では


ただの甘えた小娘 です。




いやいや 嬉しいよ。


でも、

自宅には やっぱり置けないから


ここに隠しとこうね。





その2本の瓶は この部屋の

理事長の机の 上から二段目の引き出し


そこを隠れ家として


2つ並んで ひっそりと仕舞われる。



2人で使えばいいさ。



その一言で その隠れ家は

耽美で甘く 切ない空間に 変わるのです。





勇気を出して今日 私は理事長に

とても気恥ずかしい おねだりをしました。



それは2,3日前に見せられた

まだ理事長が 30代前半だった頃


今から25年以上前の理事長を捉えた



小さな 証明写真。




同じく 

理事長の机の二段目の引き出しから出てきたそれ


見せられた瞬間

私はその精悍な顔つきに 絡め取られるように

視線を離せなかったのですが


時間が経つにつれ

どうしても その写真を手元に置いておきたい と


そういう 子供じみた想いが

何度も何度も私の心を廻るので



ついぞ 勇気を出してそのことを

理事長に告げたのです。




ははは。 


こんなもの

欲しいと言われたら惜しげもなくあげるけどさ (苦笑)


捨ててもいいからね。




今までに見たことのないくらい

ものすごく 照れた笑いを浮かべながら


手渡された写真。




いざ 自分のものとなってみると


どうにも



気恥ずかしくて 直視できなくて



私のワインレッドの革の手帳

裏表紙の透明なポケットに


裏返しで それは仕舞われました。




ここは 今日から

私の心の隠れ家ですね。





理事長の 2度目の照れ笑いを見ながら




三文小説流の台詞に関しては

私も 負けてないな



などと 思うのです。(苦笑)



















2008年11月26日(水)



 次の香水

こういう田舎の

こういう年齢の人にはめずらしく


理事長は

いつも香水の香りを 纏ってらして

私は理事長の傍に近寄るたびに その甘い香りを

こっそり 胸に吸い込んでいた


…のですが



使ってた香水切れちゃってさぁ…



香水、ずっと昔から使ってらっしゃるんですか?



いやいや 

年取ってからだよ。


年取ると 特有の匂いするするだろ?

あえてその匂いの名称は言わないけど。(苦笑)


あれ、消すために使ってんの。




あはは。



サムライ

知ってる? 


娘が買ってきてね、それ使ってるよ。

その前のはブルガリ…とか言う名前だったかな。







知ってますよ~。

かなり 有名な香水ですよ。




ふぅん 知らなかった。

俺こういうの疎いからなぁ。







ふむ



ちょっと 驚きました。




私の知っている 『サムライ』 

という香水のイメージと


理事長の 普段から発する香りのイメージが


ひどく かけ離れていたからです。





何年か前 おそらく私が高校生ぐらいのときに

サムライ が大流行した時期があって

そういうものを 覚えたての男子高校生がこぞって

この香水をつけていた。
(あと定番だったのは ウルトラマリンとかだったでしょうか)


こういう記憶が 私にはあったので

その 猫も杓子も的なチープな感じが


今の理事長の 風雅なイメージからすると

あまりにもかけ離れたものが あったのです。



まぁそれでも いい香りだわぁ と

感じていた自分も居ましたので


素直に 『サムライ』 やるな と。(笑)





一瞬 躊躇いがあったものの

次の理事長の香水 勝手に


見立てることにしました。













基本 爽やか系ですが


男子高校生には似合わない (苦笑)

そういう奥深いセクシーさを感じる香り。


トップの香りに 甘さはほとんどありませんが


何でもこの香水、男性がつけると 甘くなる 

らしいw




おそらく これを私から貰ったところで

理事長にとっては ある種


扱い辛い 


そういう一品に なりそうな予感もするのですが



困った顔をされたら


自分で使えばいいや。


ぐらいの軽い心持で 明日

これを渡そうと思っています。(苦笑)









 

2008年11月25日(火)



 恋心




チキンブイヨンを

作っています。





特段 

何の料理に使おうとか そういう

意図が あったワケでは無いのですが



強いて言うなら アク取りの

その ぼんやりとじんわりとした


何も考えず ただ 目の前のスープに浮いてきた

アクを レードルですくって

脇に置いてある 水を張ったボゥルに移動させる


そういう時間を 味わいたくて



チキンブイヨンを 

作っていました。





贅沢で、濃密な時間を過ごした その日の夜

私は昔から こういうことがしたくなるのです。






今日は 公的な勤務で理事長と一緒に過ごす

そういう予定の日であったのですが


様々な条件下を潜り抜けて 

執り行われる職務であるため


今日はどうしても諸条件が合わず

勤務は キャンセルとなりました。



公的勤務と言えど

今日は一日 理事長と一緒に過ごせる時間。


そのつもりで 心も体も

そのモードに入っていた私です。



どうも、落ち着かなくて 諦めも着かなくて 

結局 午前中は職場に行きます と言って


理事長のいる あの部屋へ

40分 車を走らせて向かうのです。



普通なら こういう日の理事長は

中止の決定をしたその足で 自宅に帰られる

そういう流れになるのですが


午前中は職場に居るよ。 


私の把握している限り 今の理事長

急ぎの仕事は無いはずですので


あぁ これは…。



撒餌を投げられた 魚よろしく

理事長に 会いに行くためだけに


私は 車を走らせるのです。





恋心 というもんは

いくつ歳をとっても 


なぁんにも 変わらないんだよなぁ。





厳密な 勤務時間外 という感覚が

私たちの理性を狂わせます。



休日で閑散とした職場のなかで 唯一

蛍光灯の光だけに包まれたこの部屋で


私たちは強く 抱き締め合います。 






閉じられたカーテン。

薄く漂うコーヒーの香り。



私に 触れたい。

触れたい。


そう想う理事長の意思が 強く滲んでいることを

私は暗に 感じ取ります。



私が 以前から欲しいと言っていた

とある特殊スポーツメーカーのウェア


その話になったときに

理事長所有の同タイプのそれを


メンズでもいけるか、確かめてみたらいい。

これは最新じゃないけど サイズ見るにはいいだろう。




手渡された ウェアを着てみると、やっぱりぶかぶかで

でも 理事長の匂い 


たまらないくらいに 理事長の移り香が

そこには残っていて




理事長はその匂いに、つつまれた私を

引き寄せると



あぁ やっぱり大きいな。(苦笑)


スソも ぶかぶかだ。




私の背中越しに 

ウェアのスソを確かめていたはずの理事長の手が 

いつのまにか 私の腰に添えられ

ベルトに指が掛かったかと思うと








ふふふ。



くすぐったさと 恥ずかしさが

私に、くぐもった声を 漏らさせます。



同時に 後ろから強く抱き締められ

その腕に沿うように 私も自身の腕を沿わせます。



今日24日?


あと、何回独りで寝たら

京都かなぁ。




…3回? 

んー 4回…ですね。




京都が終わったら 俺、腑抜けになるかも。



あはは。



終わったら、また次は… とかって

思ったりするんだろうなぁ…





理事長が そうされたいと思われたら

そうすればいいんです。


逆に こうしちゃいけないって

そう思われることがあるとすれば

私は それに従いますから。


だから私には、何でも仰ってください。


私は理事長の 思うがまま ですよ。




背中越しだった2人の姿勢は

いつしか向かい合い


あの夜と同じように 何度も何度も

理事長の大きな手が 

私の背中から腰のラインを往復する。



私は唇を 理事長の顎のラインに沿わせ

ワンテンポ 置いて



お互い弾かれたように


何度も何度も 唇を重ねる。





…これでも 

普段の俺は 自分を殺してるんだ。




夜 布団に入ると考えるよ、君の事を

呆れるくらい 毎晩毎晩。


夢に出てきてくれないかなぁってさ

そう思って…。




私も 同じような夜を過ごしています…



想像するんだ

京都の夜。


シャワーを浴びて 君にウィスキーを作ってもらって

向かい合って座る。



君のその 形のいい唇に

ウィスキーが流れ込む その瞬間まで


想像してしまうんだ。





これまで 何度も感じた

胸が押し潰されそうになる 感覚。








恋心 というもんは

いくつ歳をとっても 


なぁんにも 変わらないんだよなぁ。










哀しいくらい 

澄みきったブイヨン。






この人と

こういう恋愛が できたらと



心から 思ってしまう




そんな 夜。












2008年11月24日(月)



 その後のパンチェッタw

すっかり 理事長一色になってしまった

このエンピツ日記 (´Д`;)



かたや


気になっていたものの

すっかり 再登場の日の目を見なかった


コチラ。








完成品でゴザイマス (;´∀`)




そう、パンチェッタ ですね。(苦笑)



以前の日記からほぼ一ヶ月経過したところで

保存しやすいように 4等分くらいに切って

ラップに包んだパンチェッタ。


ずっと冷蔵保存したままだと

熟成は進みますが その分、塩分を吸収しすぎて

料理するのに扱い辛くなるので


今では冷凍庫で 食材として使われる日を

待っている そんな状態です。


今日までで、3回くらい使ったかなw


それぞれ、


アマトリチアーナ

ポトフ

シチュー


という感じ ^^




肉の赤身の部分が 若干飴色がかって 

表面に白い結晶(アミノ酸の結晶)みたいなものが出てくれば

熟成(完成)のサインです。


市販品は 生食もされるみたいですが

自家製のものは やはり加熱調理した方が安全ですねw



と いうことで


本日はこの 自家製パンチェッタを使った

カルボナーラで 夕飯です ^^






こうして見ると ふつーの肉 ですねww


せっかくなので 味を堪能するために

大きめに切ります。

脂身の気になる方は 切り取って使うといいですね。



そうそう






これも使いましょうw


すっかり芯まで醤油が染み込んだ 

にんにく醤油のにんにく。


カルボナーラに合うかどうかは謎でしたが

おそらく外さないだろう と踏んでw







オリーブオイル適量とにんにくを

香りが出るまでフライパンで熱します。


普通は にんにくがキツネ色になるまで~…

という感じなのですが


にんにくが茶色いので キツネ色が分かりませんww

焦がさない適当なところで(笑)、パンチェッタ投入。



ここから 画像なくてすみません。(爆)



にんにくを焦がさないように注意しつつ

パンチェッタが炒まったら


パスタの茹で汁を加え なじませた後

生クリームを加え 塩コショウで味を調えます。


パンチェッタ自体熟成の段階で 

相当、塩分を吸っていますから

ソースの塩は控えめで。



茹で上がったパスタを ソースに投入し

軽く混ぜ合わせたら


さらにそこへ 卵黄とパルメザンチーズを。


必ず火を止めてから 卵黄は入れてくださいね。

火が通りすぎると ボソボソになります。




出来上がり♪









さすがに にんにく醤油のにんにくを使ったので

若干色味が茶色がかっていますねw









お味は…




(゚д゚)ウ-(゚Д゚)マー(゚A゚)イ-…ヽ(゚∀゚)ノ…ゾォォォォォ!!!!





ふふふw




まぁ カロリーなんて言葉は

こういう時は 忘れましょうw (´∀`)




ちなみちなみで


3本作ったにんにく醤油の方は

母親が ものすごく気に入りまして


結局 もう一本プレゼントしました。

半ば 強奪ぎみな感じで(笑)


醤油は料理の隠し味に。


にんにく自体は スライスしたものを

砂肝と一緒に炒めて 父親の晩酌のアテにしたり(笑)


珍しい使い方としては 同じく刻んで

おひたしなんかに混ぜている模様。


一本目はすでに消費したらしく

継ぎ足すどころか 新しいにんにくと醤油で

新たなにんにく醤油を作ったと言うのですから…(苦笑)




と いうことで

以上 「パンチェッタ」並びに「にんにく醤油」


近況報告でした~♪





おまけ。








約一ヶ月ぶりの そういう瞬間

でした (;´ω`* 




…あぁ(照)













2008年11月23日(日)



 手綱を締める人

お互いの 頭の中で駆け巡る 

きたる 京都への想い。




こっちの会議が終わったら

すぐホテルに戻るよ。


会議終了の時間を考えたら 

君のほうが早くホテルに着くだろうから


先にチェックインしてて。




はぁい。



君は 俺の娘だって言ってあるから

そう言って、フロントで先に鍵をもらいなさい。




了解です。(笑)




京都出張は頻繁 な理事長ですので

その度に利用するホテルは決まっているのですが


今回は 大事をとって (苦笑)

そのホテルの別の支店を

本店ホテルのオーナーに頼んで

抑えて貰っている とのこと。








たまに 三文小説(爆)に出てくるような

こういう台詞を言う理事長は


とても 可愛らしいと 思ふ。


(笑)




夕食は 君が調べてた生牡蠣の店

あそこに行こう。


そして、あのバー。

〆は、寝る前に ホテルでバランタインだ。




素敵ですね。

でも、少し オーバーワーク気味じゃありません?

(苦笑)


理事長 お疲れにならないか、心配です。




ははは

大丈夫、今回は外ではあんまり飲まないよ。




理事長は 普通の人に比べて

格段にお酒のピッチが速いうえに

酔い方も 豪快なので(笑)


以前の 二人揃ってハメを外し

記憶を無くした夜のことを思い出して

つい私も老婆心ながら 

こういうことを言ってしまうのです。



今回は 事務局長は居ませんからね。(笑)


そうだよ。(笑)


だけどむしろ 

あんな風に手綱を締める人間が

近くに居ないほうが かえって自制心が働くから

いい とも言える。




散々な 言われようですね(苦笑)




最大級の感謝は 日々しているつもりだ。(笑)





私からだと言って

事務局長にお土産を渡すことは出来ませんから



それがとても 残念です。(苦笑)









2008年11月22日(土)



 本質の欲求

初めて理事長に 「意識して甘えた」記憶。


思い廻らせて見ると

それは 10月末のプロジェクト期間中に

初めて2人 朝から別行動をした日のことで


理事長の所用が済んで 私の携帯にコールが入った

その時の会話だった 気がします。


これから戻るけど、そっちはどう?


私は 意識していなかったけれど

理事長と離れたその一日が とても落ち着かなくて


はやく、帰ってきて下さい。

理事長の顔を見ないと 元気が出ないみたいです。



と 苦笑しながら


これは… 流石に言い過ぎかしら ^^;



などと思い 

更に、心で苦笑するのです。





深く深く 私の心が入り込んだ

そういう恋愛の対象として


今まで4人の男性が 思い浮かばれるのですが


当時の年齢で それぞれの男性の年齢というのは







6つ年上というのが 一番近い年齢差でした。


現在の、一番年の離れた 32という隔たりは

途方もない数字に思えたりも するのですが


私自身は 年齢のことなんて

あまり深く考えていません。(苦笑)




でも、最近気づいたことがひとつ。







…みたいです。(笑)



無意識に 相手に合わせようと

背伸びをするからでしょうか。




それとも 一旦そういう相手に

寄りかかることを知ってしまったら


堰を切ったように 自制心を抑えられない

ということを 本能で察しているからでしょうか。



だとすれば

本質の部分で 私はそうしたいという欲求を


抑えている


と いうこと?









たぶん 私は

年齢の離れた 年上の男性に


甘えられたい 

甘えさせたい と



そう 思っているんだと思う。









2008年11月21日(金)



 手から手へ

私たちの部屋には 一応名称があって


○○協会 とか 

○○組織委員会とか

○○財団とか


そういった類の 名前なのですが

一応、看板があって

この部屋の 入り口には

ずっと それが掲げられているのです。



私がこの部屋に配属された当初から

私はその看板のことが気になっていて


どういう風に気になっていたか というと


字が あんまり ヨロシクナイ


という意味で。



(爆)



もちろん 思っていただけで

それを口出すことは なかったのですが







と 思っていました。


(爆)



いぁ… ただ下手なだけならいいんです。


でも、明らかにその道をかじった経験がある

そういう雰囲気が その文字にはあるものの

線質や結体が めちゃくちゃで

見ていると むず痒くなる というか


…何というか (苦笑)




そんな私の心持を 察したのかは分かりませんが

理事長が


あの看板、作り変えようか。


と これもまた唐突な提案をされたのです。



君がここに所属している間にやるべきだろう。




なんて理事長は

私を喜ばせる術を 心得てらっしゃるのか。



つぶさに理事長は とても目の詰まった

頑丈で立派な ナラの板を調達してくださり


私は その板のサイズに合わせて切った画仙紙に

筆で 文字を記します。



50枚程度 書き直しを繰り返し

いくつかの候補の中から

この部屋の3人で 看板となる文字を選びました。



私の仕事はそこで終了です。


私の手から 生まれた文字は

その瞬間に私の手を離れ


後は理事長が

ナラ板にトレースされたその文字を


ノミとトンカチで 彫り上げてくださる


という 予定。




ノミとトンカチを握った経験なんて

これまでほとんど無かったであろう理事長ですが


元来何でも 器用にこなされる方ですし

ノミとトンカチを操るに足る 物理的なパワーも 

十分に持ち合わせていらっしゃるので


きっと素敵に

彫り上げて下さるだろう と。



とても 楽しみです。











2008年11月20日(木)



 くるくると。

私は お茶を淹れる という行為が好きで

それはもう 大好きで。(笑)



もちろん そのお茶は

人に振舞うためのものとして


飽きもせず今日も 何杯も

お茶を淹れるのです。



お茶は 時に

コーヒーだったり 煎茶だったり 

紅茶だったり 中国茶だったり


淹れる相手の好みや タイミング

濃さや 温度


色々な状況を鑑みて

その時々に合った 飲み物を判断する


そして、それを飲み干してもらう幸せ。



美味しかった なんて言われることを

欲しているわけでは決してなくて


その時々の その人の

生きているという時間の流れの瞬間に

少しでも 私の淹れたお茶が 


飲んだその人の 測り知らない処で

潤いをもたらせばイイナ と。



そんな私の心境なんて

気づかれないくらいで 丁度いいのです。



普段 一番淹れる機会が多いのはコーヒーですが


私は、コーヒーメーカーが苦手です。


ドリッパーにフィルターをセットして

フィルターをお湯で湿らせた後に

粉を入れる。 


そこに口の細い

ドリップ用のヤカンから 静かに細くお湯を注ぐのです


くるくると。



そのヒトトキの 心静まる感じ


ゆったりと 立ち上るコーヒーの香りに

部屋が包まれる感じ。



コーヒーメーカーでコーヒーを淹れると

その瞬間は味わえないので


私はいつも 手でコーヒーを淹れるのです。




毎朝 コーヒーを淹れます。


4種類くらい 常備してある豆から

気分で 今日の朝の一杯 を決めて


くるくると。







 
まぁ それ

事務局長も飲む んですけどw



(笑)











2008年11月19日(水)



 達観の様相

簡単に悟らせないようにすることが 美学だと

ずっと信じて生きてきましたが


57歳の男性の ストレートさが

ある種の 「達観の様相」 を垣間見せるので


思わず それに惚れ惚れしてしまう

そんな今日この頃。





今ここでキスしたら

これからずっと

キスしないと帰れなくなるだろうから


やめとこう。










ダメダメッ それは…ダメです。


(苦笑)




私だってキスしたい 気持ちは山々なのですが


いくら事務局長が早退したからと言って

それを職場でやっちゃうと ダメですよ


の 意。(笑)








そんなこと

言われなくても 何度も想像しています。(笑)





件の京都旅行を 

表立って 一番楽しみにしているのは 


理事長のようです。(笑)



事務局長が席を外すと 必ず


ココに行くのはどう?

何喰う? 京都。

夜は バランタインだな。



などなどなどなど。


私を萌え死なさす気かと。(笑)




京都まであと1週間以上あるのに

この調子でこの人、当日までもつのかぃ( ̄ー ̄;)


こちらが心配になるくらいです。(笑)



ウィスキーにハマった理事長に

以前書いた 村上春樹のエッセイを貸しました。



これ読むと 途端に眠くなるんだよなぁ。(苦笑)


私にとってのこの本は

活性化の本 ではなくて

精神の 沈静化の本 なので


そうなるのは 当然かもしれませんね。



と、笑いながら答えますが


寝そうになる と言いながら

何度もその本を開いてくれることを知っている私は


密やかに そのことを

嬉しく思ったりしているのです。




そのエッセイの中に


シングルモルトを生牡蠣に垂らして食べる


というシーンがあって

どうも 理事長がそれにいたく刺激されたようで


季節もいいから 京都で生牡蠣、喰うか。


と言うのです。



理事長と一緒なら 私にとっては、何でもご馳走ですよ。



セオリーに則って

私はそう 切り返すのですが


密やかに 嬉々として 「生牡蠣 京都」で

検索をしたりなんか


するのです。(笑)











2008年11月18日(火)



 真夜中の形跡

昨夜 ちょっと知りたいことがあって

「先生」に電話をした。



純粋に 知りたいこと の答えを

教えてもらいたくて

電話をしたのですが



最近どうも 熱っぽくなっている

自身の思考の感覚と


「先生」と深く繋がっていた

3年くらい前 あの頃の感覚が


変に シンクロニシティしてしまって


結局40分くらい 長電話になってしまった。



「先生」は現在


私と同時進行で (苦笑)

当時からお付き合いをしていた

ある女性と同棲中で


昨夜も おそらく「先生」とその彼女は

同じ屋根の下で 互いの生活を

育んでいた。


そういう状況においての 私からの電話です。




電話の途中

おそらく 他の誰でもなく

私からの電話であることを悟った彼女は

「先生」に無言の訴えをしたのだろうと思う。



ごめん。もう、切るよ。



と言われて 


私も目には見えない

電話越しの「先生」の状況を悟る。




この彼のことは 理事長にも話した。


アルコールに起因する 強い酔いに包まれた

そんな語りのシチュエーションだったので


理事長が この私の昔話を

今でも覚えているかは分からないけれども



そういう過去のある相手と

今でも普通に付き合いがあるってことが

自分には なかなか理解しがたい。




その言葉に



もう、清算されたことですし


彼には色々と 書のこと以外にも

お酒の飲み方から 女としての心構えまで(笑)


そういうことを 教えてもらいましたから。


恩師であり いい友人です。




そんな 生意気なことを言いました。




「先生」からの電話を切ったその直後








それはおそらく



「先生」の手から

その携帯を取り上げた 彼女の仕業。



私の心に 苦いものが広がります。



そんなことをする 彼女の心境と

それを黙認する 「先生」の存在と


そうさせた 私の軽はずみな言動。



2年前、私は私自身の意志で

「先生」から離れたつもりでありました。



それは ある意味で私を強くさせましたし

その強くなってしまった心持ちが


昨夜のような 出来事を引き起こしてしまったとしたら


それは深く 反省を促すものである と。




「先生」から離れた時から今まで


私には幾つもの


能動的な 想いと

受動的な 想いを経て


その様々な想いを つねに消化してきました。


それ故に 私は変わったと

前の私とは 違うのだと


そういう気負いがあったのですが



それは「先生」に関しても同じで


「先生」には「先生」の

私と離れてからの今があり、想いがある。


そして それは今の「先生」にとって

守るべきものなのだろう と。




朝起きて 携帯を開いたら

さらに2度 真夜中にワンコールの形跡。




軽く ため息。



少し わきまえなければ




そう 思った。













2008年11月17日(月)



 愛されている

なんとなく 目に付いて

村上春樹のエッセイ

『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』

を お風呂場で読んで。



お風呂から上がってテレビを点けたら

N響アワーで

メンデルスゾーンの『スコットランド』という曲が

調度 始まるタイミングで。



普段こういう番組を

進んで観ようとは思わないタチなのに



なんとなく 第1楽章から第4楽章まで

たぶん30分くらい


ぼけっと 物思いに耽りながら

耳を傾けていました。




そして 今

そのスコットランド産のスコッチを


もう最近はめっきり寒くなったので

ホットウィスキーにして 


またこれも 傾けています。







理事長が 私の勧めたバランタインを

いたく気に入ってくださった様子で


それまでの 

日本酒かワイン という酒好(笑)に


最近はスコッチを仲間入りさせたよ と

そう笑顔で言ってくださったことが


とても嬉しかった。






京都旅行の夜に ジャズを聴きに行こう。


そういう提案がありました。



私が知らない間に ネットで色々リサーチされたようで

とあるジャズ・バーの名前と そこまでの行き方を書いた

小さなメモ用紙を 先日、見せられました。



初めて行くところだから 

俺もどんな店だか分からないけど


楽しい夜になればいいなと そう思ってるよ。





普段 ネットなんてほとんど触りもしない理事長が

検索をかけて 私を伴うお店をリサーチしてくださる。


そういう 心遣いが

とても心に染み入りましたし



後日 そのお店のHPを自身で確かめたとき

行く予定であるその日の









の演目を見つけたときには


さらに 深く深く

理事長の心を 感じました。






愛されている なぁ



そう 思います。










2008年11月16日(日)



 免罪符

心から 愛しく思う人と 手を繋ぎ

小雨降る 夕暮れを ドライブする。



その人が望んで 私の手を取り

緩く繋がれた手。



その暖かで 逞しい指先は

この季節 常に冷たい私の指先を


何度も何度も 優しくなぞる。





昨日の 私の漠然とした不安は

いったいどこへ 消え去ってしまったのだろうか…



そう 思わせる 


今日この一日。







今日は一日 理事長と過ごしました。



朝9時 


昨夜 遅くまで夜更かしをしていた私は

まだ、布団の中でウダウダとまどろみながら

物思いに耽っていました。



それを破ったのは 理事長からのコール。




今日の予定は?


俺はこれから職場に行くけど

君は?


行きたいと言っていた展覧会

あれ、どうする?




矢継ぎ早の質問攻めに

起き抜けで うまく働かない頭を駆使しながら



とりあえず、逢いに行きます~。



と 私は答えました。(苦笑)




この週末は お互いに

小休止 の週末になる そういう予定で


私は居たつもり だったのですが



あなたも

そのつもりのあの発言、じゃなかったの~?w 




などと 思いながら (笑)


あなたに貰った ハイフェッツのヴァイオリンを

車中に 充満させて


私は車をひた走らせるのです。




午前中は あの部屋で過ごし

午後は少し 遠出をしました。





車中 それはさながら

暴露大会と言わんばかりのソレで(笑)


現在の 互いの心境というものを

言葉にしてそれぞれ言い合う


そういう時間になりました。



仕事に専念しなきゃ と言ったのは

周りの目を気にしてのことなんだよ。


あまり浮かれて 仕事にミスでもしたら

お互い立場を危うくするだろう?


俺はいいとしても

君がそれで追い込まれるのが怖かったんだ。





あの日から ずっと今まで

私は自分を押さえ込んでいましたから、


こう言いたい、こうしたい

そう思っても ずっとそれを我慢していました。


京都 ご一緒することが決まったとき

すごく安堵したんです。


これでやっと、この日が来れば

何も気にせず 私は理事長と一緒に居られるって。






いい年したオヤジがさ

若い女性と一緒に仕事ができるって、そういう状況に

浮かれて ウツツを抜かして


安易に欲望だけに流されてるって

そう思われてるんじゃないかって


そう思われたら 嫌だなぁって思ってた。







京都 ご一緒したいって思って

色々その 大義名分ってものを考えたんです。


どうしても 一緒に行きたかったから。


でも、考えれば考えるだけ

都合のいい理由が見つからなくて


結局 素直に正直に

一緒に行っていいですか?


そう 言ってしまいました。







自分の中の君の割合を減らそうなんて

格好つけて言ったけど


これって 全然自分の意思とは正反対で


笑っちまうよなぁ


そうしよう そうしなきゃと思っても

本心はまったく


そうじゃ無いんだもんなぁ。






理事長をそうさせたのは

私だと思っていますから


色々と、想いを廻らせていらっしゃるでしょうけど


私は ずっと


ずっと前から












これは これだけは


そのとき何故か言えなくて




暫しの沈黙の後に


理事長の次の言葉が それに被さるのです。



京都 一緒に行くって決める前までは

まだ先だと思ってたけど


こうなったら 早くその日にならなかなぁって

思うよな…。







この人を 一人の男の人として


愛さずにすむ 


そんな理由を これまで

何度も何度も 考えたりしました。




結論なんて 今はまだ

到底、出せそうにありませんが


あなたの傍らに 私が居ることを

望まれるとするならば



それだけを免罪符に

私はずっと そこに居続けたいと


それだけを 想っています。













2008年11月15日(土)



 ざわつき

俺の中に占める 君の割合を

少しずつ 減らしていかないとな…。




昨夜 


密かに案じ 密かに書き記した言葉たちが

現実の形になって発せられる 瞬間。



私の想像の中の 理事長の心象と


実際の 理事長の言葉の吐露によって

描き出された心象が


リンクする 瞬間。







しばらく

京都までは 仕事に専念しよう。


身も 心も だ。





…そうですね。




私たちは 互いに 

あの夜を越えてから


発してはならない業と

起こしてはならない業に


捕らえられた 毎日を過ごしてきました。



それは、私たちの周りを取り巻く人達の

目線を気にしてのこと もありましたが


それ以上に


私たちの心の奥底に

焦げ付いて離れない

一種のザラついた感情が芽生え


それが、そうさせた ということでもあります。






私は思わず 心を口にします。



失礼に思われるかもしれませんが


今の理事長の、心の中の割合とか

ざわついた感じ とか


たぶん、それは今の私とほぼ 同じじゃないかって

思っています。




ぐしゃり と

理事長の大きな手が 

私の頭を捕らえ 


その手が 私の髪をかき上げます。



たまらなくなって


私はその撫でられた頭を

理事長の肩に もたれさせるのです。









京都旅行という 目に見える形として


その抑圧され続けた業が 解放される状況を 

私たちは作ってしまいました。



それは 互いの心に

決して心地よいとは言えない

ざわつき をもたらす


と同時に



解放の場を与えられた 安堵感。


そして、その安堵感は


ある種の熱によって噴き上げた感情の

沈静化を もたらすものとなるのです。




けれども



そのことは、理事長の 私に対する 


「年長者としての思慮」を

より一層 強めてしまう結果となりはしないか
 


そして


そういう感情が吐露された瞬間に 

結果として導き出すであろうものが 



男女としての離別であることを



知っていて 私は
 

自身の心が

グラグラと揺れるのを 感じるのです。













2008年11月14日(金)



 心模様

理事長の 出張に合わせて の

2人だけの 一泊旅行。


この事実を

うまく うまーく


消化して 飲み込まなくては

と 思っています。




私の心模様






 


一泊旅行を口にして

それが受け入れられた時の心境は


正直 手放しで喜ぶという感じではなくて

もちろん

嬉しかった のだけれども


同時に 


浮かれてはいけない 


とも 思った。




罪悪感と言えばそうなんだろうけど

果たして今の私はその 罪悪感を感じるに

値する人間であるだろうか

とも 思う。



たぶん

理事長の心模様も 同じだろうと思われる。


私の提案に OKを出した時の

理事長が、かもし出した その空気。



私の知っている理事長ならば


彼もまた 彼として

深く感ずるところあり

それに対して 色々と想いを廻らせているだろうと


そしてそれは

決して明るい色で 光で彩られるような

そういう心模様では ないだろうと



それもまた 私の心模様に波及

するものであるのです。





エンピツの所属ジャンルを

変えるべきではないのか 


などと 考えました。



今の私の業は

この「静かな日常」ジャンルで語るに

相応しいものであるのか。




疑問符を 投げかける状況にあるのならば

いっそのこと変えてしまえばいい

と 思ったりもするのですが


それでも、あえて

ここで語らせて頂きたいと

強く願う自分も居るのです。



どういう心模様であろうとも


すべて それは


「静かな日常」の中で起こった出来事である



という 目に見える区切りを

保ちたいという 願いなのです。




私の業に

嫌悪感を抱く方も確かにいらっしゃるでしょう。


件の私にとっても

このエンピツに復活直後に紡いだ

その恋愛の中で

そういう業に対して やはり言いようのない拒否感を抱いて


自身の本能を 強く押し込めた

という経験がありますから。




そんな私が今 理性を捨て

本能に流れようとしている。


滑稽な ハナシ ですよね。



今なら まだ…


と 思っている自分も確かに存在しています。



理事長も おそらくそう。



この一泊旅行が

何か 一石を投じる そんなものに成るだろうと

密かに考え 



それを 畏れている。





そういう 心模様です。















2008年11月13日(木)



 秋の夜長

最近 夜中にゴソゴソ

台所で作業することが多くなって



あぁ 恋をして いるんだなぁ




…そんな 秋の夜長。



(苦笑)










京都で どうしても見たい展覧会があるので

今月末の出張


ご一緒してもいいですか?




という 大義名分を偽る予定だった


のに (爆)





リサーチすれど 心惹かれる展覧会は見当たらず(笑)


結局



シンプルに


京都、私も 遊びに行っていいですか?




と 言ってしまった。




( ̄ー ̄;)






言われた理事長


あー、いいよ。


特に意にも介さず。(苦笑)




ただ

行きと帰りは、お互い違う便にしよう。


部屋はツイン 取っとくから。





( ̄ー ̄;)





ダブルにしましょーよ。




と 言いたかったけど


そこは ぐっっっと





我慢した。(爆)










2008年11月12日(水)



 洋梨と悲壮感

先ほどまで

ラ・フランスを 煮ていました。






職場で懇意にさせて頂いている

とある旅行代理店の 営業のお兄さんから


ラ・フランスを2パック

合計8つも頂いてしまい

4つはいつもの3人で 食べごろの物から

午前と午後に分けて そのまま食べたのですが


残りの1パックが

どうも積極的に消費されない予感だったので

(3人とも食べ飽きた とも言えるw)


自宅に持ち帰って 

赤ワインでコンポート風に 煮てみました。



赤ワインと グラニュー糖 はちみつ

レモン汁 黒コショウ4粒 水適量をそれぞれ

鍋にドバッと入れて 

アルコールが飛ぶまで煮きったあとに


4等分したラ・フランスを放り込み 

落し蓋をして15分煮るだけ。



とっても お手軽。




でも、コレ






 


という 一品。(笑)



洋梨より 和梨の方がうまいな

と言っていた 事務局長は


お気に召さない カモ シレナイw








今日は3日振りに 理事長と会いました。


この3日間は お互いに一度も

連絡を取り合っていません。


理事長は 携帯メールをしない人なので


というか 理事長の携帯には、eメール機能が

ついていない ので (苦笑)



メールでのやり取りはもちろんのこと

携帯電話での会話も 皆無。







(苦笑)




でも、


そういうことは 口にしません。




悲壮感の漂う恋なんて 

もう何年か前に 卒業したつもりです。



(苦笑)








今日は 手 の話になりました。



この右手は 


筆の毛の 一本一本を捉えて

それを如何様にもコントロール出来るんだ。


自分には想像も出来ないよ


大きさや指の長さ、太さは

俺の手とはまったく違うけど

基本的な形状は同じ


なのに その秘めた力は想像も出来ない。


不思議だなぁ と思うよ。




理事長は 私の右手を取り 

その手を 自身の手で撫でながら


そう言うのです。






寂しかった なんて


言えない よね。














2008年11月11日(火)



 矛盾にまみれた夜

理事長不在のこの部屋で

10年前に奥様が 当時の理事長と

同じ職場で働いていた という男性と 


軽く世間話。



あれ? 今日、御大は?



ごく近しい間柄の人に限りますが

本人不在の時 理事長は「御大」と呼ばれています。(笑)




今日は 有休取られてます。

昨日、一番末の息子さんのご結婚式だったので。 




ええー、そうなの?

そんな大きな息子さん居るように見えないよな~





ですよね~




でも、こないだ久々に嫁が御大と会ったみたいでさ

年取られたよね~って言ってたよ。


それでも、俺から見れば十分若いと思うんだけどね。




10年前って言ったら、理事長47歳?




だね。


今は白髪の方が目立つけど

当時は髪も黒々して そりゃぁもう 

めちゃくちゃ格好良かったらしいよ。





へぇ~~~






軽く 嫉妬。(苦笑)







私の知らない 理事長の10年前 

を知っている人。






そう言えば 


私が理事長と初めて顔を合わせる前

つまり理事長が 私の職場に転勤になる前



本職の方で 私の良く知る女性が



4月から、○○さんと一緒に働くらしいわね

気をつけてね… 特に酔っ払ったときは。




と 意味のわからない(爆)忠告めいたものを

言われたことを思い出しました。



こういう言葉は理事長がどうとか ということより

それを口にした人の人間性の方が先に立ちますので


特段 件の理事長に対して

変な先入観も持ちませんでしたし


毎日のように隣でお仕事をさせて頂いて

私の感ずるところでは

それはまったくの濡れ衣というか



むしろ 嫉妬か?


一緒に働ける私に 嫉妬しての言葉なのか??



とさえ 思えてしまうのです。(笑)




図星とまでは行かないまでも

当たらずとも遠からず のような気が



しないでもない。(苦笑)







今更ながら という感じですけれど



やっぱ、そうなんですよね~。(苦笑)





あれだけ いい男 なのですから

そうなるのは当然なのですが


それでも、理事長は

そういう男性に特有の

女性にダラシナイ感じ というものが全く無くて


自分の持ってる魅力に無頓着。


むしろ身持ちは固いほうだ という印象があったので


理事長の周りを取り巻いていた

こういう女性たちの言葉というのは


どこか それを発する人の主観ばかりが目立って


リアリズムに欠ける感があるのです。





…分からん。


私が騙されているダケ なのか!?w






あれだけの魅力を兼ね備えていて

遊んできていない というのも



奇跡に近い… よね。





その 身持ちの固さを感じるが故に

私は理事長に抱かれることを欲し


実際 それは現実となった。




そ れ 故 に


その現実は

とてもとても 矛盾にまみれた

一夜 で




あの時 本心では

彼は何を思っていたのか。





そればかりを 今日一日ずっと


考えていました。







明日は3日ぶりに 再会の日。













2008年11月10日(月)



 乙女心

また

髪を切りました。


(笑)



ショートボブです。

モデルの黒田知永子さんみたいな感じ。



ここまで短くする予定では無かったのですが

いつも お願いしている美容師さんと

打ち合わせをしているうちに



やっちゃいますか?w


や、やっちゃいましょう!w



という 半ば勢いとも言える

そんな流れで


ジャキジャキ やって頂きました。



前回のカット後

職場の男性から 気づいてもらえなかった(笑)


ということを その美容師さんに話したら



あの長さ切って 気づかれないっていうのも

めずらしいですけど


男性って結構 そういうものですよ。



と、言われてしまいましたw




学生時代以来の ショートです。


前髪があることが とても新鮮です。(笑)





私は元来 「貧相」 という言葉が嫌いで


髪に関しても やたら滅多ら漉きバサミを入れて

エアリースタイルとか何とか言って

スカスカにされるのは どうも好きではなくて


それは私の目に とても貧相に見えるのです。



もちろんこれは 

個人の好みの問題なんですけど。(苦笑)




それは 体つきに関しても同じで

あまり痩せすぎて ガリガリなのも


貧相 というか、豊かさを感じられないので

あまり好きではありません。



自分の体形の言い訳では 決して無い

と言いたい。(苦笑)





洋服を 格好よくスタイリッシュに着こなしたい

という欲求に


スレンダーな体 というのは必要不可欠

なのだろうとは思うのですが



それでも、体つきが 豊かである

ということは それだけで幸福感をもたらすものだと


私は 信じて疑いません。




もののヴォリューム というものには

存在感を生み出す そういう力がありますから


適度な量感 というのは

また 豊かさを生み出し、幸福感をも生む。




そういうものだと 思っています。





ヴォリュームと共に 同じくらい

私が意識するのはテクスチャー、つまり質感で








これもまた、豊かさと幸福感を生み出す

力が 内包されている


そういう感覚が あります。









髪 切ろうかな…


と 思いついた金曜日。




それとなく理事長に 


ショート似合うと思いますか? 私。









という まっっったく


乙女心を解さない答えが返ってきましたので




勢いで 切った




ような気がしなくもありませんwww






くっそぉ 










2008年11月09日(日)



 中三日

中三日 …ですね。




そうだなぁ  


…頑張れよ。





金曜日 めずらしく就業時間終了とほぼ同じくして

あの部屋を出る瞬間


私たちはこんな言葉を 掛け合いました。









隣県で執り行われるそれのため

理事長は 月曜に有休を取られました。




中三日。




あの夜から これほど長い時間

理事長と離れたことが無い ということを考えると


この3日間は 私にとって途方も無く


永いものに感じる。





「頑張れよ。」



頑張れ よ?



頑張るって 何を。



りじちょぉ、そんな台詞

よっぽど自信が無ければ 言えませんよぉ



そこまでに 私の愛を

過信して 下さってるんですね 



ふふふ。




と 一瞬、皮肉っぽく 思わなくも無いけれど




それは 過信どころか

確信であり 確証である


ということは 私が一番知ってるわけで。




だから あなたが言うとおり


私はこの 中三日

頑張って あなたへの愛を



暖めようと 思っています。










2008年11月08日(土)



 育てる 育む

理事長と 物置で探し物をしていて


あったあった と

目的のものを掴んで

上体を 思い切り起こした


瞬間




ごっ





オデコと

金属の突起が
詳細すると、一昔前の衛星放送のアンテナでした。


がっつり とクラッシュ。



あまりの衝撃と、一瞬遅れてやってきた激痛に


声さえ出ない。 




超 涙目 (今は笑えるけどw)




クラッシュの瞬間を見たわけではないけれど


私のオデコを押さえる手と

おそらく ひどい顔をしていただろう

その表情を見て


全てを察する 理事長。(笑)




俺もソレ やったんだよ~


ごめんなぁ 言うの遅かったなぁ…。





まだ 声が出ない。



痛みもだけど 恥ずかしくて。(笑)





お~ よしよし





1,2度、理事長はそのオデコを軽く擦ると








なんというか



な、なんというか… 





こういうことをやる 理事長は


ちょっと ダサイ と思う。



ここは、ちゅー ぐらいしてもいい筈だ。



(爆爆爆)











それも 私がとても幼い頃。




その指が 触れた瞬間



私は 


め、めちゃくちゃ… 痛い…です。


やっと 


声にならない声を 涙目で

それでも精一杯



照れ隠しを含んで

苦笑しながら 発するのです。






話は とても変わりますが



理事長は これまで私が恋愛の対象としてきた

幾人かの男性の中でも


ダントツに 容姿がいい。



今日 大勢の中で

共に仕事をするという機会があって

改めてそれを感じました。



肢体のバランス 


とても均整が取れていて

180近いその身長、引き締まった腕と脚


胴体に関しても まったく油断がなく

メタボなんて言葉は


まるで連想させない。



少し 右肩が下がる癖と

その癖を受けて ゆるやかにその腰が

前方に張り出す その


ある種 崩された姿勢が


とてもセクシーで



思わず私は それに見惚れる。





顔立ちも

一言で言えば 俳優のソレで


それも例えるならば


和製 ジョージ・クルーニー

和製 ハリソン・フォード

和製 ロバート・レッドフォード


か!?



と言えるほどに 日本人離れしている。



ちょっと前に流行った

「ちょい悪 オヤジ」と言うにも


それを凌駕するほどの 洗練された風貌と


それ以上に、前記した理事長の行動にも現れる 


そのことを本人自身が自覚していない



肩の力の抜けた言動。





惚れた弱みなどとは違う

客観的な意味で



どこまで いい男 なのだろうと



思わずには いられないのです。






私には 若さという

理事長からすれば 絶対的な要素がありはすれど


それが どれほどのものかと言われれば

下を向くしかない。



件の容姿を誇る その理事長の

傍らに佇むに私は


あまりにも粗末で 地味で
 

それをとても 疎ましく思ってしまう。




こういう男に 愛されていいのだろうか…





あぁ 分かった。


こういう想いが 女を 育てるのだろう…












2008年11月07日(金)



 心だけが そこに残った

小雨の降る 宵闇を縫って走る


私の小さな車のサイドシートに

窮屈そうに 体を納めた理事長との会話。 




自分の匂いって分かる?


んー…

自分のは…分かりませんけど

人の匂いには、少し敏感かも しれません。





そういうもんだろうな。


今日なぁ

あの夜と同じ匂いが 君からして


あぁ… あの時の匂いだなぁって

そう思ったんだよ。









ドキリ とします。




そう… この匂いだ。



目を 合わせることができない変わりに

私は言葉を 紡ぎます。



変なことを言いますが

軽く 聞き流してくださいね、


あの日… 朝まで理事長の匂いが

自分の体からしていました。



私は そういうことがあった後に

シャワーを浴びるのが、嫌なんです。


匂いが 消えちゃうから。



移り香の余韻に いつまでも浸っていたいって

そう 思うんですよね。





そういう感性には

今まで触れたことがなかったな…。





変でしょう?



苦笑交じりに返す 言葉。







今日、連れて行きたかったんだ…。



午前中 

理事長は単身、車で遠出の出張でした。



一緒に車に乗って 隣に君を座らせて

色々な話をしながら

BGMはマイケル・ブレッガーで


想像したよ

それがどんなに 楽しいものだろうって。




遠い昔に話した 

さらにさらに遠い昔 私がテナーサックスを吹いていた

ということを 含んでの選曲であることを


まざまざと 見せ付けられる

そういう 理事長の言葉。




部屋を出る瞬間に理事長

軽く私の腕に 触れられたでしょう?


その瞬間

お互いの心が ぐい と引き合って

その後 体が流れた瞬間も



心だけが そこに残った



そういう感覚が ありました。




そうだな…



最近 沢山、理事長に贈り物 してますよね。


あれって

色々な私の 形のない欲求みたいな想いを

何とかして形に変えて


お傍に 置いて欲しい


そういう想いの表れだったり するんですよ。





目的地が 近づきます。




今度の 泊まりの出張

来年の沖縄の出張


楽しく 過ごせたらいいと

そう、思ってるよ。




私は その言葉以上の意味を

受け取って




私も、楽しみにしています。



笑顔で 答える。






私のサイドシートから

体を下ろす その理事長の右手に


私は思わず 自身の右手を沿わせます。




飲みすぎ 禁物ですよー




ぎゅぅ と握り返された

暖かで 逞しい手のひらの感覚の中に


密やかに私は 心を残します。











2008年11月06日(木)



 たくさん たくさん

今日は理事長と

朝と夕方 

それぞれ一時間のコミュニケーション。


なぜなら本日は 私だけ出張 の日。



理事長と共に過ごす時間を

一分でも一秒でも

増やしたい私は

朝の出勤時間をいつもより20分

早める決心を しました。



そんな朝

ノートの切れ端に 殴り書きで3ページ


手紙の代筆浄書を 頼まれます。







ご主人を 巻き込んでしまったことへの

断りの文面が 記されていました。



それは 確かに

その宛名様への思慮に含んだ

紛れもない 理事長の想いの手紙でありましたが


それを読んで 浄書する

私の胸をも 確かに打つ 


そういう ものでした。



人より多少 筆の扱いの経験がある

というだけの 私のアイデンティティーを


素直に受け入れ それを欲してくださる。




そして

それをまた 素直に喜べるという状況に


心から 感謝します。





明日は 理事長とたくさん

お話が出来ればいいな と思う。


言葉は無くても たくさん

一緒に居られたらいいな と思う。










2008年11月05日(水)



 軽い 眩暈

このプロジェクト 無事の終了の記念に

私は理事長に プレゼントをしました。



曲線が描く フォルムの下半身に

円形のカッティングが施された 


ロックグラス。







というもの



再び 私はその感性に


絡め捕られそうになる。



軽い 眩暈。




行き場のない 私の想いは 

モノに形を変えて


理事長の傍らに 居座ることを欲する。




そのたびに

ささやかな嘘をついて



私はそれを 理事長に手渡す。






昨夜は 作品制作の熱にうなされ

一睡も 出来ませんでした。



その熱は 紛れもなく 

理事長への私の熱とリンクしていて



また 


軽い 眩暈を起こす。










2008年11月04日(火)



 春の夜の夢

2人展の 日程と場所が 

ほぼ 決まりました。


2人展とは言っても

私とタッグを組む 青年陶芸家は

その諸々の調整に口挟む暇もなく(苦笑)



私と理事長の

話し合いの中で それらは決まっていき


最終的にセッティングされたそれを

受け入れるだけ という状況。



今日 一枚書いたらどうだ、という

理事長の勧めで


私は先ほど 作品を一枚書き上げました。



枕だに しらねばいはじ 見しままに

君かたるなよ 春の夜の夢

(新古今和歌集 和泉式部)




仮名は 齧った程度の我 でありますので

亜流、亜流の調和体で。


線も構成も 横展開のものばかりを

やってきましたので

下手にそれっぽくやるよりも

いいかな と。






結果的に、3連休のうち 2日を

理事長と過ごしました。



自分の容姿で 一番自信のあるところはどこ?



傍らに座る理事長の

唐突な 問いかけでした。



容姿に自信のあるところなんて 

ありませんよ。




悲しいけれど 正直な返答。(苦笑)








私の 色々なところが

押し潰されそうになります。




ストライプ


いつか着てただろう、昨日か その前か

ストライプのシャツ



その イメージなんだよ。





こんなことを言われたとき

いい女というのは


どういう顔を するものなのでしょう。







展覧会場の 申し込みを無事に済ませてから


その駐車場、私の車の中で 私がおもむろに

ドリンクホルダーに差してあった

ペットボトルのお茶を一口二口 飲んだ瞬間


左から手が伸びてきて


私は無意識に そのお茶を差し出す。



違う 握手だよ握手。



そのお茶を受け取りながら 笑う声に


はっ として

差し出された右手に 我の右手を返し


私は 苦く笑う。



そして 理事長は


私が口をつけたばかりの

そのペットボトルの中身を 


ゴクゴクと音を鳴らしながら

飲み干します。






さよなら を言って

互い 帰路につく。



途中 私の携帯が鳴る。




あの夜 飲んだウィスキー

銘柄は何だった?


これから酒屋に寄るから 買って帰ろうと思ってね。



来るべき展覧会に向けて 独り祝勝会だ。




問いに対する答えを述べ



ご一緒出来ないのが とても残念です。





本心以外の 


何物でも ありませんでした。






こういう一日を 過ごした翌日に


件の作品を その人の目前に晒すのは



愛の告白以外の 何物でもないなぁ と


独り苦笑、苦笑。






けれども


そういう感覚があるからこそ

作品創りは 私を捕えて離さない




明日 どういう顔をして

理事長は これを見るのだろう。












2008年11月03日(月)



 失恋ならば

理事長との夜 から

今日で5日。


互いに 言葉少なではありますが

件の夜についての 会話が

幾ばくか。



ごめんねぇ…。


年甲斐もなくねぇ…。


明日からはいつもどおり、な。




プロジェクト終了後

2人きり のタイミングでの言葉。


申し訳なさそうな 理事長の表情。




私は 発する言葉が見つからず

ただ ただ笑顔で



…いえ、理事長こそ

いつもどおり、で。




としか 言えません。



こういう表情で

こういう言葉を


発せさせた そういう件の夜 に

少し胸が痛みました。




翌日

プロジェクトの無事の終了に

各所へお礼参りをする という状況に


理事長は私を伴うと言います。



職場まで あと3分という帰り道

いつもの理事長のクラウンのサイドシートで



夢のような1週間でした。

本当に携われて よかったと

心から感謝しています。





だから


もし、今 理事長が心悩まされたり

苦く思ってらっしゃることがあるとすれば


それは まったく

お気になさることじゃありません。




この言葉に 返されたのは



子供のように娘のように 思ってるんだ。

それ以上じゃ あっちゃいけない。



だから いつもどおり、だ。





痛んではいけない 胸が

痛みます。










こういう心模様で

こういう3連休というのは


真綿で首を絞められるがごとく

切なさを 呼び起こしますね。




3連休の中日の今日は

本業の方で 休日出勤。


午前中を丸々 職場で過ごす予定であるということは 

金曜の会話で何となく伝えてあったのですが



9時半ごろに

私の携帯が鳴り


小さなディスプレイに映し出される

青い光を放つ 理事長の名前。






おはよう。仕事してるか?

これからちょっと人に会いに行くんだけれど


その前に そっちに寄るよ。





赴いた 理事長

それを迎える 私



互いに 照れを含んだ

そういう空気。




私の淹れたコーヒーを2杯 飲んで

理事長はまた この部屋を後にします。



結果的に 理事長が会いに行かれた方は

私もよく知る共通の知人でしたので

午前中の仕事が片付いたら

私も そちらに合流することになりました。



合流したら2人で 昼食をとろう。




とても 嬉しかった。





あの1週間 ずっと一緒にいただろう?


だから

休みでこうやって離れると

どうしてるかなぁ と考えてしまうんだ。




私も 

同じですよ



と 言おうとして

ためらい



言葉を 飲み込む。





失恋ならば それとして

いくらでもそれを 受け入れようと思っていた。




今でも そう思っている。





ひとつだけ 強く想うのは


この人を

悩ませたり 苦しめたり

そういう辛い想いをさせる


そういう状況をつくることが

もっとも最悪のパタンであるのだから



それを 最大限回避することを

第一に考えて



私は 私として

傍らに居よう ということだけ。












2008年11月02日(日)



 大丈夫

6年前に 23歳年上の

当時 私の通う大学の講師であった人に

初めて抱かれた夜も


同じように 私の肌という肌を

両手のひらで くまなく撫でられ


太い腕や脚は

ゆるく けれどもしっかりと

絡めあうように 私を包んで離さない。




そういう抱かれ方は

20代や30代の人からは

されたことがないので


それがかえって 私の心に深く深く

染み込む。






理事長がシャワーを浴びているその時に

ドア一枚隔てた ホテルの廊下から

低い話し声と足音がして


まさに 私たちの部屋の

真向かいのドアが

開く音 そして閉まる音。







若手の男性だけの

慰労会から 戻られたのでしょう。



シャワーを浴び終えた理事長に

そのことを告げます。




今出ると 危ないな

ちょっと待とう。




お互い 再びベッドに横になり

後ろから 背中越しに抱きしめるように


ぴったりと 理事長は私を包みます。



他の県の、事務局員の女性からね

どうしてあんなに素敵な事務局長と一緒に居て

好きにならないのかって聞かれました。




ははは

で、何て答えた?




まず、私は事務局長のタイプじゃないからって

それと

私は、ぼーっとしているから

たぶん、性格的に合わないって


そう 言いました。




情事のあとの こういう会話は

その情事以上に 官能的なものです。



でもね、本当は違うんです。



会話は 笑みを含んで続けられます。



隣に、それ以上に素敵な男性が座っているのに

どうしてわざわざ 斜め前に意識が向きますか?




理事長の私を包む力が

少しだけ 強くなります。



うまいねぇ…

そういうことも 君は言うんだな。





あの部屋の 各自の机の配置は

理事長と事務局長が向かい合い

私は理事長の隣に座っています。




生意気を 言いました。




互いの 微笑は

いつまでも途絶えることはありません。




もう、大丈夫だ

鍵を。




はい。




現実に 独りに


戻る瞬間です。





私は カードキーだけを

来るときと同じように握り締めて


理事長の部屋を出ました。



大丈夫、大丈夫だから…



自室に戻って

繰り返しリフレインされる言葉



部屋を出る瞬間に

耳元で囁かれた その台詞が


その言葉の意味以上に とてもとても切なくて


私は独りのベッド

深く眠れないまま


プロジェクト最終日を 迎えました。












2008年11月01日(土)
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