暖かいファンヒータの上で、 ロンはスーの耳元で何て囁いたのかな?
 「好きだよ、スー」・・・・ まさかね。 こたえは単純、「じゃまだ、スー、そこのけ」ガブッ、 抵抗する間もなく、スーはこの直後ヒーターの上から退散。
 いつも先にチョッカイを出すのはロン。 遊びたい年頃なんでしょうねぇ。
・・・・・・・・・・・・
このところ、けっこう忙しいといえば忙しい。 舅の胸の傷が再び、いえ三度目かな、化膿してきたからだ。 退院してホッとしたのも束の間、週三日は和歌山の病院に、 週二日はリハビリのために町内のクリニックに、 すべて、当然の如く、嫁の車で。 夥しい時間の消費が無駄に思えるけれど、 病院への送迎、付き添い、という仕事、体力的には楽なのだろう。 車を運転している時間が増え、病院で順番待ちする時間が増え 悲しいことに、嫁の体重も比例して増える。 「介護肥り」なんて言葉、あったっけ?? 運動量に合わせて、摂取カロリーを減らせば解決すると思うが・・・ 甘いお菓子をやめるのは、生きていく楽しみが一つ消えるような感じ。 今の私は、そういう現状。
一日の大半がそんなことで終わってしまう。 それ以外にも、いろいろな用事が出来てくる。 長い入院で、お見舞いもたくさん頂いた。 そのお返しを買いに行ったり、配ったり、姑は大忙し。 つき合う嫁も忙しい。腰痛の姑は、車でしか何処にも行かない。 付き合いの種類がちがうと、お返しの種類もちがうらしい。 あの人達には商品券、あの人達にはスーパーから、 あの方達には、ちゃんとしたデパートから送らないと・・ 町内の人には全部手渡しするから、運転を頼むで。と・・
それにしても、六割のお見舞い返しなんて・・・必要? 「お陰様で退院しました。お見舞いありがとうございました。」 そんな言葉だけでは、ダメなのかな。
今日もこれから実家に行って、町内の人にお返しを配る姑の お抱えドライバーをする。 師走に入って、道路が混雑して実家に行くのも一時間仕事。 それに、古い家々がひしめき合ってる旧町の中の細道は 私の運転能力を遥かに超えている。 姑は「いける!いける!」と言ってるが・・・
2006年11月22日(水) |
助手席に座ってほしくない人 |
血のつながらない姉弟でも、いっしょに暮らしていると
 なんとなく似てくる? シッポの動きが・・・
そういえば、ロンもやっぱりポット猫になってしまった。
 狭くて暖かくて、気持ちよさそう・・・
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車の助手席に座ってほしくない人のナンバーワン、それは姑なり。 まじめドライバーの私にとって、ちょっと危険な存在かも。
信号が黄色から赤に変わる微妙なタイミングでブレーキを踏む私の横で
「いける! いける! まだ行ける~ぅ!」と叫ぶは、我が姑なり。
無視して車を停止する嫁。
「隣の車、行ってるで!!」 「おかあさん・・あれは右折の車です。ほら、青の矢印がついてる」 「ふ~ん・・・」
そんな日は、それ以降もなぜか微妙なタイミングが続く。 その度に、姑は「行ける!!」「行ける!!」を連発。 赤に変わった直後でさえも、「行ける!!」
停止ラインで信号待ちをしている私に 「ほれ! 前の車、もうあんな所、走ってるで!!」
前の車はなんとか信号を通過できるタイミングだったけれど、 その後ろを走る私の車は無理だったんですッ!
一台でも前へ! 一円でも安く! 姑は典型的な、行け行けバアチャンなり。
しかし、この強さ、負けん気、嫁にとって悪いことばかりでもない。
ある日、後続の車に「ブッ! ブッー!」とクラクションを鳴らされた。 実は、私が強引な割り込みをしてしまったから。
姑は後ろを振り向いて言った。 「あの車、付いてくるで」 「おかあさん、この道は国道へ出る一本道やから」
でも、ずっと後ろが気になるらしい姑。 何度も後ろを振り返っては、「あの車、まだ、ついてくるわ」
(だから、ほとんどの車はこの道を走るのですってば!)
意を決したように姑が言った。
「なんか文句言うてきたら、私が出ちゃるさかい!」 「私が言うちゃるさかい!」
気の弱い(?)、か弱い(?)嫁のために 戦闘意欲をみなぎらせて、後ろを睨みつける。
でも、私の車が右折すべき交差点に到着。 後ろの車は何事もなかったように直進して行った。
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