…なんていうモノが存在するんですよ。
長女は金で買われて出ていってしまい、 次女には兎に角、三女の遅れを取りたくない一心で バイト掛け持ちして立派な披露宴をして 三女より早く嫁いでいってしまいました。
さて、どうする三女。
老いた母を置いて遠くへ逃げる。 風俗に入って住み込みで働く。 文章力頼りに金を稼ぎまくって暮らす。 →廃屋で首を吊る。
…というのは、昔の話。 「年老いた母、というのが気になって、自殺も出来ない。」 「宗教の教理上"自殺は殺人"なのでやっぱり死ねない。」 「自分の死を悲しむ友人にお金を返せないのが心残りで死ねない。」 「今のうちに自死すると"永遠の死"という最悪なエンディングが 待っているので死ねない。」 「好きな人が永遠の楽園組なので自分も永遠の楽園組に入りたい。」
などなど。
だいぶ、頭の中も様変わりしましたね。 人格も6人から4人に減りましたし。 あの、最強にムダ金失いのSちゃんが居なくなったので、 それだけでもだいぶ楽です。 テルミさんとは話が合わなくなってきましたけどね。
何故かと言うと、
テルミさんってSちゃんとすごい相性が良いんです。 で、金が手に入れば放蕩の限りを尽くしていたのですが、 残りの5人は精神年齢だけではなく肉体年齢も一致しており、 金銭のあり方について、皆、Sちゃんを支持しておらず、 早く彼女が消えてしまうことを望んでいたのです。 だって、お金が入るととにかく少額でもテルミさんに分かち、 サイゼリアでお腹が膨れるまで食べるとか、 高山団子を食べるとか、マクドで食べまくるとか、
とにかく、テルミさんとSちゃんをそのままにしておくと、 自分たちが身の破滅へと堕ちてしまう!と思っていたところに、 先日の、私こと"H"の「オマエなんか死んでしまえ!!!」発動。 Sちゃんは見事に消えて、残るのは44歳の大人が4人。
精神年齢もテルミさん(精神年齢14~15歳くらい)と 見事に一致していたSちゃんは消えて、テルミさんの ふわふわした生き方を是認してくれる唯一の存在でしたから 悲しみましたが、外見はSちゃん。きっとわかってくれる!と 信じているようでしたが、数ヶ月の生活を経て、やっと 自分に味方なんて居ないことを理解した風でした。
しかし、テルミさんは頑なにSちゃん復活を信じていました。 そして、Sちゃんは眠っている私こと"H"に置き土産をしていきました。
『女性の自覚』
同じ着こなしで、同じスニーカーで、同じ口紅で、 エホバの証人の集会にふさわしければそれでいいでしょ。 と、思っている私に、所謂「色気」を注ぎ込んできたのです。
以来、自分でもおかしいくらい、異性の目が気になる。 体重は増えなければいいやくらいに思っていたが、 40kg台に戻したい。ウエストを昔の55cmまで戻したい。 そして、当時集めていた服に袖を通したい。 幸い、テルミさんが、「まあ、良いデザインじゃないの!」と 思う服はサイズがSやMでも保管してあるのだそうで、 早くそれらを自分で着たいな~。
…という風に、どんどん色気づいていき、 テルミさんにまで「アンタ、最近おかしいんじゃないの?」と 言われる変わりよう。
そして、子供のようなテルミさんが死ぬのを見送る役が居ないと、 孤独死して、異臭騒ぎになって、腐乱死体になったテルミさんを 嫌々お金積んで湯灌してもらって、安い棺に入れて、霊柩車で運んで 火葬場に着いたら「犬猫と一緒に灰になるまで焼いて捨ててください」 …という風に、エホバの証人風は葬儀にお金をかけないのだ。
でも、姉たちにやらせると、「お経くらい、ねぇ。」とか 「お墓は?遺骨はどうするの?」とか「なんで近所に訃報とか。」とか 兎に角、グズグズ言って何も進まない予感なので、まあ、こういうと アレだけど、「テルミさん自身がコレでって言ってたんだよ。」という 「係」が必要なんだと思う。そう、これが末っ子の義務感。
「テルミさんが納得する死に方ができるように見守る。」
その為に一緒に居るの。
テルミさんが死ぬ、その瞬間を見逃さないように。
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