「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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しつけ教室3回目。今日は「こどもと一緒に遊ぼう編」です。
お部屋に棚が作ってあって、 子どもたちはそこから遊びたいおもちゃを持ち出して遊ぶ。 遊び終わったらもとの場所に片付ける。 これが基本ですよーとのことで、 子どもたちはそれぞれ気に入ったおもちゃをつかんでカーペットに座って遊ぶ。
みんなおチビばっかりだから、 すぐ手に持ったおもちゃに飽きる。 人の遊んでるものが気になる。 持ってきたおもちゃを放り出して新しいおもちゃに動き出す。
そこで先生登場。ひときわ甲高い声で、 「ああら!もうこれはいいの!?いいのかな?遊ばないの? だったらかたづけましょうね!!」 とおチビたちの顔を覗き込みながら 小さなおててにおもちゃを押し付けて返してこい、とやる。
なるほどね。しつけだからね。 「遊ぶ」より「遊んだあとは片付ける」に重点が置かれるのね。 ・・・・・あんまり共感できないけども。まあ、先生のいうことだし。しつけだ。しつけ。
ハルさん、カエルさんのおもちゃで遊んでいて飽きたので (次の探す!)と立ち上がった。 来たよ。先生が。素早いな。 「ああら!ハルちゃん、これは?これは??これはもういいの??」 矢継ぎ早ですな〜。 ハルの慣れてない言語に聞こえるかも〜。 「ハル、これ、返してこよっか。」と母も声をかけるが、 先生の片付けないとダメダメダメ!にかき消されてしまった。 どうするハル。
先生に手をつかまれて返してこいと言われたハルさん。 不機嫌な面持ちで先生を振り返り、 口をuの発音どおりに突き出して 眉間に的場シワ(盛り上がり気味の最強シワ=的場浩司由来)を寄せ 「あんあんお〜〜〜〜っ!」(なんなのよと思われ)と一喝。
あっけにとられる先生の隣で、不覚にも大爆笑。 「一緒にあたらしいの、みつけにいこっか。」と カエルを持ってハルと一緒に先生から離れた。 ハル、次は木のおままごとセットを選んだ。
テーブルに持ち帰り、大根をざくーんと切り離して楽しんでいると、 同じテーブルにいた2歳くらいの男の子くんが 気になったのか手を伸ばしてきた。
「いっしょにやる〜?」と母子二組微笑みあいながら、 りんごを手渡そうとしたときに 先生がやってきた。
「ダメダメダメダメ!今はハルちゃんが遊んでるでしょ?リョウくんはハルちゃんが終わってからね。」 待たなきゃダメです。終わるのを待って、棚に片付けて、それから取りに行って、遊ばなきゃ。
う。 ・・・しつけだからね。
ていうかしつけっていうか、お友達一緒に楽しく遊びましょ、を否定するのはどうなんだ先生。 お片づけはともだちより優先されていいのかな。 いや、「今」はそういうお片づけを学ぶ場ということと思うことにしようかな。 ぐるぐるとこの場をどうしのぐかが頭の中で回る。
おままごとは、一人用のおもちゃじゃない。 相手があって、食べてもらって作り甲斐があるってもんだ。 その相手がはじめて会うお友だちでも 怖じずに差し出せるように子どもに環境を整えてやる方が のちのコミュニケーションスキルをあげるのによほど重要だ。 と、確固とした自信があったので
「はぁ〜い。」とにこやかに先生に返事をして 先生が満足して次の親子に向かったのを見計らって 「リョウくん、ハーちゃんまだもう少しこれ遊ぶから、 ハーちゃんの切ったお大根、食べて待っててくれる?」と言ってみた。 「あい!」といいタイミングでハルさん、リョウくんに大根を差し出した。 いいのかな。という顔をしながらのママさんのひざから リョウくん、ニコニコと手を伸ばして大根を受け取った。
ざく。 「あい!」 もぐもぐ。 ざく。 「あい!」 もぐもぐ。 ハルがかごの中のお野菜をみんな切ってしまって、 今度はリョウくんに包丁交代。
楽しく一緒に遊べました。 二人でもとの場所に返しに行く姿がかわいかった。
先生の「しつけ」とは、すこし違うかもしんないなぁ〜。 というのが、「わかった」しつけ教室だった。それもまたよし。
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