12日の朝、乙姫とモスへ朝食を・・・と出掛ける準備が終わった頃、兄から電話がありました。兄の声を聴いた瞬間に、電話の内容が解りました。
祖母が他界した知らせでした。
いつだったか、母と喧嘩して祖母の家へ2〜3日泊まったことがありました。 毎朝仏壇に御仏飯をお供えし、使い古した虫眼鏡で新聞を隅から隅まで読みます。庭の草むしりも日課で、片隅に作った家庭菜園と色とりどりの花。裏庭には愛猫のヨウコちゃんが眠っていて、その上には毎年沢山の水仙が花を咲かせます。
最初で最後の祖母と二人だけの時間。 必死で思い出そうとすればするほど、記憶が消えていくようで、涙が止まりません。
あっと言う間に通夜と葬儀が終わり、またいつもと変わらぬ時間が戻ってきました。
悲しいけれど、戦死した祖父が迎えに来ることを待っていた祖母、 60年ぶりに再会出来たとしたら、祖母にとっては幸せなこと。
また会える日を楽しみに、それまで、さようなら。
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