どこかで見たような顔をしたおっさん。 道に面したカフェで車が行き交うのをボンヤリ眺めるのが えらく様になっている。
古い良い回しだけどまさしく銀幕の大スター然としたその風格。
・・・誰だっけ? 外人の名前を覚えるのは苦手だ。
どうにも通り過ぎる事ができず、そのおっさんのド偉い 吸引力に引き寄せられてカフェでお茶をする事にした。
そういえば。
今はブランドのブティックになってしまっているが、 この店の数件先のカフェで工藤ユキちゃんを見かけたな。 彼女は今もハリウッド住まいなんだろうか。
すこぶるマナーの良いギャルソンに薦められた一帯で、 適当な席を選び座ったとたん頭に響く声。
「ブタ」
えぇ~!!!!!!!!そ、そ、そんなぁ・・・。 誰が私をブタと!? いぃえ、誰も声には出してませんことよ。 頭に突如閃いたのよ「ブタ」って。
確かにね。
このトコロ全く理解不能な事象に体面したりするので、 その分しっかり情緒不安定。 そんな時には甘いものをたっぷり食べる。 そうして度々の胃痛はストレスのある時で、 そうするともちろんガツガツ喰ったりするもんで、 せっかくやんわりダイエットをした結果ちょっぴり痩せたのに、 心なしかリバウンドしてるっぽいのだ。 せっかく少し痩せていたのに。
でもな。
疲れにはな。
愛する人達の音楽と美味しい食べ物なんだ。 アタシから喰い意地をとったら何も残んない(笑)。
そんな事をわずか数秒間で考え、ガックリしながら メニューをめくる私の目に飛び込んで来たもの。
それは豚肉料理。
・・・・・・はぁはぁ、そういう事ですか。
時々、不思議体験をする私であるが、 このように突然、頭に響く言葉のその意味を瞬時に 理解できない事がある。
別にね、いいのさ。 そん時に理解できなくても後で「はぁ。なるほど」な事象があるからね。
この時の豚肉料理のように。 今回はメニューを開く前に 食すべき料理が決定していたようで(笑)。
もちろん頼みましたよ。ブタ。 お茶だけするつもりだったのに。
これがべらぼうに美味しくて。 冷製スープとデザートも頼んだンですがね。 ぜんぶ、きちんと美味しくてオーダーした我ながら、 組み合わせもヨロシイ。
食した後は頭内部、目の高さの辺りぐるりが何やら ジンワリしてスッキリ。
「う~む。マッサージ後に視界が開ける時のよう。 極上のベリーを食べた後、視界が良くなる時のよう。 どうやらアタシの頭は疲れていたようだ」
人間なんてこんなもんでしょ。 疲れは段々と忍び寄り、身体を蝕んでいくので気付かない。 それが何かのきっかけでフと軽くなったりして 「あぁ、自分は疲れていたのだ」 とかなんとか気付くんだ。
支払い時、その値段があまりに安くてビックリ。 まじ、ボランティアかと思うくらい贅沢な味でしたわ。
他に久しぶりの知合いを見かけもしたしね。
またね。
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只今展覧会中です。 Acoustica Vol.8「ナガフサキヨコ展」by長房聖子 登戸カフェアリエルダイナーにて。
すいません。搬入前夜、体調崩してしたい事が存分に出来てません。 翌朝、体調戻らず昼仕事を休むし。 余分にしっかり眠ったら昼前に復帰。
これってやっぱ気分のモンみたいで・・・。 オハズカシイ。そうして。
はい、夜、搬入前に用事へ出かけたのは私です。
って私以外に誰がおるんだ? てか私の中にいろんな人はいますけど(笑)。 冗談はさておき。
たった今現在の、どうしようもない、 このアタクシらしい展示だと思う。
人はどう思うのか解んない。 でも。
実はアタシの生涯を通じた、 表現上のテーマなんかが密かに充実してんだよ。
皆さん、近寄ってよく見てね。
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