だらだらだいありぃ




欠点がなければ長点は分からない。気を悪くしたらコレはとっとと忘れてください。

実際はこの日からしばらく経ってるけど、
今更あのテロの事についてちょっと書こうと思った。

2001年9月11日当日
あたしはアメリカに居た。
留学が始まって2ヶ月が過ぎた頃。
数日風邪ひいて寝込んでて、
この日から学校に復帰しようとしていて
身支度を終えた時
ホストブラザーが興奮気味に
大変な事が起こったとか言ってきて
TV見てみろってな事で見た。

映画みたいな光景。
まだ完全に理解できない英語を
早口で喋るアナウンサー。
ハッキリ言ってあたしはその時状況がよくつかめなかった。
必死に分かろうとしてTVに釘づけだった。
だいたいworld trade centerというコトバも
pentagonというコトバも知らなかった。
テロップに'attack'と書かれていたのを見て
目を疑った。
サンフランのゴールデンゲートブリッジあたりも
危ないとか言われてたし
何月何日は家から出るなとか噂が流れたり
やられたらどうしようと思った。恐かった。
そんなもん留学もクソもない。

その日近くのショッピングモールは閉鎖された。
いくつかの学校も休校になったらしくて
うちの高校の生徒もそれを期待していたけれど
そんな事は起こらなかった。

いつだったか忘れたけど
アメリカがアフガンに爆弾落とした事について
『良い事か悪いことか』
アメリカ人と話した事があった。
あるアメリカ人の友達が急に聞いてきたから
あたしは『悪い事だ』と答えたけど
彼女は『良い事だ』と言った。何の迷いも無かった。
『多くの犠牲者が出るのは良い事ではないし、向こうが降伏しても結局内面では何も変わらず、ますます彼らの怒りがつのるばかりだ』
というあたしの意見の裏づけに
彼女は1意見として納得してくれた。

でもあたしのホストマザーは違った。
あたしの意見を聞いた彼女は激怒し始めて(それを言っても彼女はきっと否定するだろうけど)彼女の姉と一緒になって
『タリバンがどういう人たちか知ってるの!』
とか言ってきた。
憲法第9条の話をし始めるとなんと

『最初に真珠湾を攻撃してきたのはそっちじゃないの!』

思い出したら今でも涙出るくらいです。
マジで。
2人でかかってきて超怖かった。
落とされたからムカつくとか落としたあんたたちが悪いとか一言も言ってないし、思っても無いことだった。
そういう事は数回起こった。

彼らの愛国心には驚いた。
0911(nine-eleven)のための
キャンドルサービスに行った時は
誰かが『U・S・A!』と大声で叫びだして
最後には全員の声がこだましていた。
1つの大きな宗教みたいだった。
日本人の愛国心が無さ過ぎるのかどうか分からないけど
あたしにとってそれは異常な雰囲気だった。
あたしは決してそれを一緒になって叫びはしなかったし
彼らが国歌を歌うたびに胸に手を当てる行為も
その1年間1度もしなかった。

あたしは1日本国民であって
その事に誇りを持つ。
言いがかりをつけたり
力を見せつけて脅したりしたくない



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