日常喜劇

2010年12月21日(火) ギルティ


10時から放送している菅野美穂主演ドラマ
「ギルティ」を毎週欠かさず見ていた。

今日はその最終回。

話の内容は、殺人の冤罪で19年間服役していた
主人公が、シャバに出て来た途端自分を罪に陥れた
関係者を次々自殺に追い込んでいく、という復讐劇。
別の失踪事件を捜査していた刑事と偶然出会い、
二人は惹かれあっていく、というラブストーリー要素も
盛り込まれているんだけど、最後は完全ラブストーリーに
話を持ってかれてた。
自分も命を狙われてる中で人を殺していくので、
神経すり減らして復讐してるヒロインに、勢いだけで
「愛してるんだ!」とがむしゃらに抱きしめるも
必死に逃げられ続けるシーンの繰り返しで、ちょっと
笑いもこみ上げてたんだけど…一歩間違えれば
暴行シーンじゃないかあれ。
主人公は自殺し、愛する刑事の腕の中で息を
ひきとっていく、というラストだったんだけど、
公式HPの感想掲示板を見ていたら、

刑事も心中して二人は永遠に結ばれたんですねv

というコメントだらけでびっくりした。
全然気付かなかったよそんなこと!
確かにヒロインを抱きしめたまま顔上げなかったけど!
でもえ?「一生愛し続ける」ってそういうこと?

えー…。

主人公はまぁ死ぬしかないと思い込んでて仕方ないかも
しれないけど、刑事はもらい毒死みたいな死に方でいいんか?
せっかく同僚との仲も修復してやる気戻ったところだったのに。

個人的には、刑事の元カノで同僚の女刑事が魅力的だった。
「落ち込んでた時に私に頼りきってたから別れた」という
実に勇ましい女性で、ラストは愛する彼のために
ヒロインの元へ向かわせるというけなげさに泣けた。
元カレがヒロインに心が傾きかけてる時には、イラついて
「犯罪者と恋愛させるために別れたんじゃないわ!」とか
言ってたのに素晴らしい精神的成長ぶり。
やはり自立した女性は成長めざましくてカッコ良くていいなぁ。
恋愛モノにおける、フラレ役というのがポジションで好きだ。

あとヒロインの冤罪事件を大きく扱った雑誌記者も
魅力的だった。最初は悪い役かと思ったんだけど、
離れて暮らす息子をタテに取られた時に
「大切なものは自分で守る」と言って、殺されたように
見せかけて自殺してしまうという肝の据わり方に驚いた。
人質に取られた場合、自分も生き残ろうとするから
大変なのであって、ここまで潔く「自分さえ居なくなれば
息子に危害が加えられる心配はない」と思い切って
しまえるところがスゴイ。理屈ではそうだけど、そう
簡単には思い切れないだろうにやっぱりスゴイ。

ということで、元カノの雑誌記者に1票(笑)


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牛良 [MAIL] [HOMEPAGE]

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