日常喜劇

2011年01月09日(日) 沖縄・2


朝は7時起きしてホテルの朝食バイキングへ。
部屋からも食事会場からも海が見えたが、天気が曇りで鮮やかさが足りない…。
今日の予定はちょと慌しい、ということで8時半にホテルを出発すると
その足で美ら海水族館へ向かった。有名なこの水族館、前回沖縄来た時も
来たはずなのだが、記憶の中の美ら海水族館と違うような…何見たんだ私。
巨大水槽が圧巻でした。時間があったらあの目の前でお茶したい。
という欲望を振り切ってわずか1時間で水族館脱出。
車で10分程の距離にある今帰仁城へ向かった。
ここは昨日の首里城と違ってほぼ廃城。
しかし廃墟は廃墟の光る魅力がある。むしろ私は廃墟が好き。
実は世界遺産登録されている今帰仁城址、廃墟の城壁から海が一望出来て
素晴らしいロケーションだった。ホント沖縄の海は明るくて鮮やかだな〜。
そしてここでも猫発見。11匹いるという猫の実に4匹見つけて得した気分。
皆ガラが違うから可愛いのなんの。それにしても沖縄猫はよく鳴くな〜。
ここでは愛想のカケラもないおっちゃん特製絞りたてとうきびジュースなぞ
飲んでしばし休憩した後、再び南下して那覇方面へ。
今更だが沖縄には那覇市と沖縄市があることに気付きました…。
で、本日のメインイベント、ホエールウオッチング体験のため港へ。
厄年は終わったはずなのに、年末に続き「死んだ方がマシ」レベルの
ヘビーな船酔いを体験してきました…。
朝からだけど、今日は小雨が降ったり止んだりで全体的に曇り。
こんな中出発出来るのかと危ぶんでいたら、スタッフの話によると
「沖の方は大丈夫」とのこと。40人乗りくらいの小型クルーザーに定員
ギリギリに乗って一路沖へ向かった。この船が揺れること揺れること。
その昔、今はなき高崎の「カッパピア」で乗った、明らかに安全基準を
満たしていない恐竜アトラクションに乗った時以上の激しい揺れで船に
揺られること1時間、ほとんどの客が憔悴しているところでスタッフから
無情な通達がされた。
「風が強くなったので戻ります」
たとえ「99.9%見られます!」のうたい文句の中、鯨を見られないのは
時の運だから仕方がない。しかしまたこの揺れを一時間体感しながら
戻るという苦行がなんとも悲しい。
行き以上に静まり返った船でなんとか帰って来たが、帰りは風向きの影響か
雨に濡れるわ行き以上に波が高いわで大変な目に遭った。
しかも常にミスト状に吹き付けてくる雨+潮水で濡れまくるので、雨を
避けて船前方に移動したらまたそこには別の地獄が待っていた。
風通しが悪く蒸し暑い室内は、脱落者がシシルイルイ伸びているのだ。
確かに空気が悪いしこっちの方が揺れ激しくて環境悪い…!
船尾で海水ミストに顔と服を濡らされるか、前方でより一層激しい吐き気に
悩まされるかの究極の二択…!実際には、再び船尾に移動したくても揺れが
激しくて立つこともままならないしで、スタッフに迷惑かけるのも悪いので
身近でぐったりしている人の看病してました…しんどかった。
人間、本当にしんどくなるとあらゆる欲がなくなって無口になるよね…
そんな中、比較的元気な女性と無駄話して吐き気を紛らわせながらなんとか
陸へ生還。地面が動かないって素晴らしいなぁ…!
ちなみに「鯨に会えなかったら代金返します!」のうたい文句通り、代金
代わりのクーポンをバックしてもらった…しかしこんなに余っても困る。
この時点で4時前だったが、連れと二人で精根尽き果ててしまったので
「宿へ戻ろう」という意見が一致、国際通りとか寄り道はしない方針になった。
しかし私が行きたいと行っていた古酒のお店だけは寄り道してもらったけど。
私は吐き気が止まないので、昼食も食べていないが食欲がない。
少し落ち着けば食べられるだろうと、宿へ戻る途中で沖縄限定ファーストフード
A&Wで夕食をテイクアウト、もう一店おいしいと評判のキャプテンカンガルーでも
ハンバーガーをテイクアウトしてとにかく宿へ戻った。
部屋で休みつつ、新作大河ドラマを見ながらハンバーガーディナー。
A&Wはいかにも外資なチェーン店ハンバーガーの味だったが、キャプテン
カンガルーは高いだけあって味も丁寧で美味しかった。…しかし本店が
大坂だと?わざわざ沖縄で買っちゃったじゃないか。
今晩は体が揺られてるカンジを追体験しながら寝るんだろうかと思ったが、
あまりのダメージにゆらゆら感すらないまま泥のような眠りに落ちたのでした…。


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牛良 [MAIL] [HOMEPAGE]

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