ヨシナシゴト

2003年02月11日(火) ヴェルサイユ

 久しぶりに引きこもりな休日から脱却致しまして上野方面にぶらぶらと散歩をしておりました管理人で御座いますが皆様は如何お過ごしでしたでしょうか(風貌的には徘徊と言ったほうがしっくりくるかもしれません)。

 さて、というわけで本日は上野に出向きまして、ヴェルサイユ展を見て参りました。あらかた見終わってのとりあえずの感想は「前評判の割にショボいなあ」でしたがまあ常設のギャラリーなんかと比べてはいけないとは思いますのであんなものでしょう(同時開催は国風盆栽展(第七十七回)でした)。
 でもまあ展示してある物品や絵画そのものはもちろん一級品でして、散歩の目的地にちょうどいい公園にくっついてるオマケだと思えば、誠に素晴らしい価値があったと思います。徒歩二十分(電車に乗らないほうが早いというのは盲点でした)。

 で、個人的趣味も相まって絵を中心に見てきたわけですが、いやはや、ヴェルサイユ付き画家ってのは凄いですね(当たり前ですが)。特に、あの頃の人々の布の質感は物凄く素晴らしい。実際に三十センチのところで見ても、どう描いたらああなるのかさっぱりわかりませんでした。写真より本物っぽかったです。「努力した天才達の中から選ばれた人物」ってのは人を超えるんですかね。ジダンとか。
 あ、それから、偶然かもしれませんが、今回は綺麗な青が印象的な作品が多かったです。光の加減とか、どういう感覚をしてたら色彩補正も乗算・加算レイヤーも無いアナログ油絵であんな事ができるのでしょうか。

 あと、これはいつもこういうところに行くたびに思うのですが、凄い絵は絶対に生で見ないといけないなぁ、と改めて思いました。上手く言えませんが、写真とは全く別物です。私も美術館とかに行くようになるまでは、テレビなんかでこういう意見が出るたびに「ケッ、何言ってんだ美術かぶれめ」と思っていたわけなのですが、以前ロンドンのナショナルギャラリーでレオナルド・ダ・ヴィンチのデッサンを生で見て以来、ガラリと考え方が変わりました。いやー、あれは凄かった。ただの木炭か何かによる二次元のデッサンなのに「上手い」じゃなくて「凄い」と思ってしまったんです。「絵を見て衝撃を受ける」なんてのはただの比喩だと思ってたのですが、本当でした。

 ってわけで、そういう意味では立地の良い所に居るわけなので、積極的に今後も美術館には行こうかな、と。
 問題は、そういう趣味の人が周りに一人も居ないので、常に一人というところでしょうか(まあそんなもんでしょう)。

 しかし今日は本当はオープンソースとかについて思うところを日記にまとめようと思ってたんですがまあいいか。それはまたの機会に(こう言って幾つの話題を闇に葬ってきたのかわかりません)。


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