ヨシナシゴト

2003年04月17日(木) H2

 4月も半分あまりが過ぎましたが皆様は如何お過ごしでしょうか。私は新品のVAIOにバルクのグラフィックカードを挿して勝負に出たりしておりましたがこの日記も早くも今月二回目を迎えました。早くないですか。そうですか。
 とりあえずファンレスのカードはいいな、と思いました。FFベンチ4000超えましたし、これでPCを買い換えた理由が完全に達成されたと言っても過言ではありません(嘘ではあります)。

 さて、全く話が変わるのですが、H2という漫画をご存知でしょうか。タッチで有名なあだち充の、割と最近の作品です。つい最近、突発的に全巻買ってきて読んでみたのですが、これが本当に面白かったのです。名作と思える漫画に出会ったのは久しぶりでした。かなり本気で感動しました。この漫画は、以前サンデー本誌でも読んでいたのですが、続けて読むと感動倍増です。凄いです。
 あだち充の漫画って、どれも最近少なくなってきた「漫画でなければならない」理由を備えているので大好きです。いやはや、こういうのを読むと、漫画を描きたくなるんですよね。描きませんが。というより描けませんが。

 しかし、この漫画、大人になってから買って実によかったなぁ、と思いました。なぜなら、野球がどうのというものではなくて、若者の描写と洞察がその素晴らしさの根幹にあり、おそらく一度はその手の経験をしないと本当の意味で理解するのが難しい内容だからです。是非、二十歳を超えてから読んでみて欲しい漫画です。特に、勉強しなくても現代文だけは何故かいい点が取れてしまう様な人種の方は、是非とも読んで頂きたい。そういう人種の方であればあるほど、物凄く深くまで思いを共有できる漫画だと思います。素晴らしい。

 何というか、視線と表情の妙と、漫画のコマだから可能な間の取り方が素晴らしいからこうなるのだろうな、と思います。氏の漫画は大抵そうなのですが、台詞の深さも相まって、正直その辺のなんたら賞受賞というハードカバーさん達よりよっぽど文学してます。こういう人を天才と言うのだろうなぁ、と思いました。いやはや、ほんの少しでいいから感性をわけて貰いたいです。

 というわけで絶賛しておりますが本当に素晴らしかったんだよ、という事でひとつ(23歳にもなって漫画ばかり読んで本当に申し訳ありません)。


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