★恩田陸。 『象と耳鳴り』

一体このタイトルの意味は!
それがこの本の第一印象。象と耳鳴りにどういう関係があるのか?
まあそれは読んでのお楽しみ。
連作短編集であってそうでない、変わった1冊である。
リタイアしたばかりの元名検事、という渋い主人公は一応いるのだけれど、
作品ごとに出てくる相方もシチュエーションも、そして話の切り口
も全然違うのだ。
そして、どれにも共通するのは、「論理の構築」。
うまく言えないが、「机上の空論」が空論でない、という感じが
近いかな。謎が解かれて行くのをただ呆然と見ている自分。

続編ぜひ書いてほしい。


2002年07月02日(火)
By ちゃいむ

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