このタイトルがすごくセンセーショナルなのに、 お話は淡々と進む。 魔女の修行、すなわち「自分のことを何でも自分で決める」 ということ。 言葉ではカンタンだが、なんて難しいことだろうと思う。 自分の意見。自分の思い。自分の足で歩くこと。 そんなことから大きく遠ざかっていたような、まいと同じあの頃。 大人も子どもも忙しくって、そんなのいちいち考えているヒマ などないのだ・・・哀しいことに。 だがおばあちゃんは見守る。まいがひとりで考えられるように。 自分の足でちゃんと歩いて行けるように。
子どもの頃、死について、考えたことはあまりなかったかもしれない。 身内にそういうことが起こらなかったし、ペットも金魚のお墓を 作るぐらいだった。 だが・・・生を語れば、死を語らねばならない。 難しいと思う。 今だワタシ自身、魂のありかを探しつづけているのだから。
新刊の文庫らしく、帯がかかっている。 「最後の3ページ、涙があふれてとまりません!」 ・・・・泣くヒマなかった(泣)。 それほどに、ラストまでさらりとしなやかに この物語はワタシに触れたのだ。
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2002年10月08日(火) |
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