最近あったことと言うよりも最近思うことをちょっと・・・。
うちの上の子が今年中学に進学のせいか、塾の案内状や教材のDMが結構送られてきたりします。うちの塾に通わないと良い高校、ひいては良い大学には行けませんよ。当社の教材を使わないと授業について行けませんよ。と半分脅しのような(そう見えてしまう)内容です。わたしが中学生、高校生だった頃、「受験戦争」という言葉が生まれたんだったかな?「赤尾の豆単」の時代です。赤い表紙の小さな本がぼろぼろになるほど勉強したつもりですが、いまだに英会話は苦手でたまに海外に行くと、ああ、もっと勉強しておけば良かったと思うのでした。なんか間違っているような気がします。あれだけ勉強に費やしたエネルギーの見返りはどうなっているんだ!
良い大学に進んで良い会社に就職した人にとってはそれが「見返り」なんでしょうが、わたしなんかは家業を継いでしまったんで、中高生時代の勉強の見返りってあまり実感できないでいます。
で、たいした将来のビジョンも持たずに大学なんかに入ったものですから、友達に代返頼んで毎日遊んだりバイトしたり、テストの前にだけちょっと勉強したり・・・。
結局自分が中高生の時にした勉強は受験勉強でしかなかったし、大学生の時にした勉強は単位を取って卒業するための勉強でしかなかったのでした。
これって、何かに似ています。
たとえば選挙の時だけ一生懸命で当選したら陰で悪いことしてる政治家とかね。もちろん政治家がみんなということを言ってるのでは決してありません。でも、そんな風に方向間違ってるような政治家が目についてしまうんですね。そういう人は何を考えて政治家になりたいって思うんでしょうか?
「このままじゃ世の中いかん!」「自分だったらこうするのに、こうすればもっとみんなの為になるのに。」って思って結果として「それならいっそ自分が・・・」ということで政治家になるんじゃないんですか?ホントだったら。
でも、どうも現実は違うみたいです。「政治家になりたい」から選挙活動に精を出す。そんな風にしか見えない方々が目に付いてしまいます。「政治家になる」ということが最終目標みたいになってしまっています。まるで若い女の子が「結婚したい」ってやみくもに思っているのに似ています。
良い大学に行きたいから勉強したり、政治家になりたいから選挙活動をしたり、それじゃダメなんだと思います。特にこれからは。
大事なのはその先です。どういうことをしたいからどういう学校に進みたいのか、どういう政治がしたいから政治家を志すのか。そういう本質的なことを見つめて欲しいと思います。
質問があります。
「政治家になったらその先は?」
「大学に入ったらその先は?」
ここで答えに詰まってしまってはいけないんですね。
良い成績が取れるように、良い大学に行けるように、勉強しなさい。と私は子どもに言わないことにします。
どんな「こと」がこの子には向いているのか?この子は「何が」したいのか?そこのところをしっかりと見てゆきたいと思います。
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