昨日、電車の中で嘘眠りをしながら。 もう目が見えなくなれば良いのに、と思ってた。 今日、バイトに行く電車の中で、爪の白い半月が前より大きくなったことに気付いた。 あたしは生きてて、最近は毎日忙しくしています。 ギターを弾き続けた小指の先が腫れて、お肉が潰れて、痺れて、感覚が無い。
腕が切りたいなぁ。 血を見たい。 時々、一瞬、血錆の臭いがすると、発作のように腕が反応する。 だけど、理性の有る人間として、バイトの事を考えてしまう。 接客業は好きで、腕の傷は飲食店に無い方がいい。 それは少し分かってきた。 腕を切る病だなんて、何も知らない人にとっては有り得ないことで。 あたしの腕を見て、角で引っ掻いたかなんかだと思っている。 でもそう思われていた方がいい。 だってあたしの左腕はまだ使えるもの。 これからこの傷だらけの躯を、何年引き摺って行くのか考えた。 今日できた傷も、明日できる傷も、未来であたしが決して失くすことはない。
色んなことを思い出してた。 恐い夢も見た、また追いかけられて、一晩中逃げてた。 死んでしまったひとも、忘れてしまったひとも。 あたしの記憶の中には居る。 夢で話した。 自分だけで終わることはない。
8月20日。 また来るその日。 また来る、あたしの終わりたいやまい。
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