⊂水平線縫合⊃
2003年06月08日(日)

バイト先の店長の歩き方はチャップリンに似てる、と思う。
膝を曲げ気味で、てくてく歩く。
店長は厳しいけれど、とてもいいひとです。
バイト先のひと、みんな好き。
高校生の時に一番続いたバイトと、そんな雰囲気が似てた。

手の甲の傷は三日で殆ど治った。
血。
堪らない。
あたしは吸血鬼かしら。
血、あまい。
あかい。
裂ける皮膚。
ぴりぴりぴり、とヒビ入る。
そんな魅力的な自傷を繰り返した。

ひとの弱さが目に余る。
だれかさんは棚上げ。

おととしの夏が恋しい。
母さんの車で、少し遠い病院へ連れていって欲しい。
病院が終わったらファミレスに寄って、御飯を食べて。
お買い物をして、夕方、お家へ帰る。
車の窓を開けて、あの曲を聴いて、また。
あのカセットテープはまだ母さんの車の中にある。
お母さん、きらい。
大きらい。
全部いや。
あたしもいや。

あぁ、いやだ。



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由弥 [御手紙]