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せつない - 2003年07月24日(木) 今朝、見事なまでに寝坊をしてしまって、大事な友だちと会う約束をすっぽかしてしまった。 約束といっても、借りたものを返すために会う約束で、食事の約束でも、遊ぶ約束でもなかったのだけれど、このことはあたしにとって、何か象徴的な出来事のような気がしてならない。 借りたものを返すのに、会わなければならないということはない。 しかも、おそらくあちらはあたしに会いたくないはずだった。 それがわかっていたので、以前から、アパートのポストにでも入れておこうか、とあたしは言っていた。 けれど、最初にそう言ったときは、本当は、あたしはその人に会って返したかった。 だから、急がないと言われたのをいいことに、家は近くなのに、すぐに持っていかずにぐずぐずしていたのだ。 それが、タイミングがきたということなのだろうか、あちらがあたしの近くにいることがあるから、会おうかということになった。 ほんの少し、ちょっとだけ、顔を見て、会って話せば、あたしはそれで、離れるはずだった。 今日は、大事な日のはずだったのだ。 なのに、あたしはその約束を、寝坊で、すっぽかしたのだ。 取り返しのつかないことは、確実に、存在する。 あちらは次の約束の日を提示してくれた。 でも、大事なことは、そういうことではないのだと思う。 起きてしばらくしてから、あたしは熱を出した。 昨日、先輩に、「君はどんな文脈にあっても”切ない”という言葉を用いるね」と言われていた。 自分の何を、ごまかしているのだろうか。 -
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