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学生の頃、OLの頃、ときどき定期の範囲内の、適当な駅で降りて、行き当たりばったりの観光をしたりした。プチ一人旅..。あるいは終点まで行って帰るとか、無意味に乗り換えてみるとかもしたことがある。 大体そういうことをするのは悩みがあった時とか、ストレスがたまったときなのだけれど、本人は自覚があるときとないときがあった。またもともと家庭が不和で不安定だったので、あまりまっすぐ帰りたい場所でなかった、ということもある。そして心打ち明けられる友人は、遠くにいたり、自分より大変だったりで、あまり頼れなかったこともあるだろう。 わたしはそういうことをしてるとき、ぼんやりといろいろなものを見ていた。ひとや、景色、植物、動物、建物、あれこれと。そうしているうちに、何か思いついたり、癒されたり、立ち直ったりした。心に新しい風を入れるような感じ、というのだろうか。時折それが必要になると、ふらりといつもと違う場所に行っていた。 今でもときどきそういうことはする。収入が減ったので、規模は小さいけれど。多分、そういうことが必要な人間なのだろう、と思う。
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