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席を譲るのは難しい
最近、バスで通勤している。出ている本数は少なく、この路線を使う人も少ないので、待っている時間は長いが、大抵座れる。
あるひぼんやりと、実家の最寄駅までバスを使っていたことを思い出した。そして小学生のとき、お年寄りに席を譲ろう、という小さな親切週間みたいなものがあったことを思い出した。家族ででかけたとき、実行してみようかな、と思い、おばあさんに席を譲ったのだ。おばあさんは快く、笑顔で礼を言い、座ってくれた。わたしは嬉しくなり、頑張って立っていた。そう、頑張って。なぜなら小さい頃のわたしは、とても乗り物に弱かったのだ。
すっかり忘れていたのだが、立っていて途中からいつものように気持ち悪くなり、ふらふらしてきた。家族は気付いたが、今更どうしようもない。結局空いた席を見つけてくれた弟に座らせてもらい、終点までなんとかもったのだけれど。恥ずかしい..。
今は、元気なときは最初から立っているし、疲れているときは空いてる車両を待つようにしている。譲るタイミングが難しいというのもあるし、譲ってから調子が悪くなることもないとはいえないから。ただ、シルバーシートには座らないようにしよう、と決めている。それくらいしかできない自分が、とても不甲斐ないのだけれど。
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