stray notes

氷砂糖

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筆跡
2001年09月25日(火)

こうしてキーボードでばかり文字を入力していると、実際に手を使って書いたとき、なんとなくノリが悪いような気がするときがあります。昔は手のほうが早かったのですが、最近はタイピングも早くなってきてしまったので..

仕事で他人の直筆のメモなどを見ると、人柄が出ていて面白いなぁと思う反面、そうか、わたしの字も人から見たら性格が出ているのかもしれないな、と、今更当たり前のことに気付いたりします。

小学校の頃は、いくらお手本を見てもなんだか似ず、アンバランスで個性的な字を書いていました。実際に精神状態もバランスを欠いていたし。中学校では、うまくはならないけれど、多少伸び伸びして、おおらかな字になりました。たまに勢いのある字が書けて、書道で賞をもらえる程度に。高校では、同人誌などで見かけた、斜めに傾いた字が気に入り、そういうデザイン的な、イラストにいれるような字を書きたくなり、すこし癖のある字となりました。大学では、教職をとっていたので、書道の時間があり、そのころにはお手本に似た、それなりに綺麗な字を書けるようになりました。精神的にも、一番充実していて楽だった時期です。

社会人になってからは、忙しい仕事だったため、字が荒れていました。急ぐと汚くて、かといってゆっくり書く余裕はなく。このあたりでだいぶ大学で培われた均衡がなくなります。そして結婚してパートに出るようになったら、妙にちいさい、縮こまった字を書くようになりました。手紙などでは、できるだけ読みやすく、大きく書くようにこころがけていますが、やはりすこしちいさめです。なんとなく、ちいさく生きたい気分になっているのかもしれません。



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