雨の日の夜の会話 犬の散歩をどうするか家庭内会議議事録。
奥さん「散歩いきたいかなぁ」 私 「そういえば、今日はクンクン鳴かないよね」 奥さん「きっと冷たいから行きたくないよ」 私 「様子みてこようか」 奥さん「だってあの子たち、濡れるのやだもん」 私 「雨の日ってさぁほら、よくみんな、金太郎の前掛けみたいの背中に着せて散歩させてるよね」 奥さん「そんなのあるの?」 私 「あるよ。見たことない?」 奥さん「ないかも。頭とシッポはどうすんの?」 私 「頭としっぽは濡れたままだよ」 奥さん「でも、うち、ないよね」 私 「あー、いいじゃんゴミ袋で。そうだ、ゴミ袋をマントみたいにして被せればいいよ」 奥さん「えー!いいけど名古屋市とか書いてあるよ。いいの?」 私 「いいじゃん、名古屋市に住んでる犬だもん。でも、黒いの、もうないの?」 奥さん「ないよ。透明なやつだけ。どうやってマントにするの?」 私 「どっか端の方で、適当に丸く切って頭から、すぽっと被せよう」
台所に消える奥様。しばらくして声がした。
奥さん「ねぇねぇ、不燃物と生ゴミ入れの袋、どっちの袋がいい?」 私 「どっちでもいいけど、ちゃば(犬の名前)は不燃物にしよう(笑)」 奥さん「じゃあ、ホワイティ(犬の名前)は、生ごみの袋ね」
かくして即席で、犬合羽の誕生。
それぞれ、「不燃物」と「なまゴミ」の大きな文字を背中にしょってる。 犬たちも、本当はちょっとイヤそう(笑)。 「もしやこのまま捨てられるのでは?」ってな顔で見上げてる。気のせいだってば(笑)。
だけど、装着したら、普段は行きたがらない雨の中の散歩に「行く、行く!行くのだワン!」と言って駆け出す。 おおお、喜んでるな、「不燃物」に「なまゴミ」ちゃん達!
でも、走り出したら、切り抜いた丸の部分がデカ過ぎたのか、すぐ取れちゃった。結局濡れたまま散歩。
今度の雨までに、ちゃんとした合羽買ってあげようね。
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