寄生していた大木の根は朽ちて。マーブル模様を描き。乳白色の襞が。何層にも。直線に限りなく遠く。ラインが増殖する。言葉はもどかしくて。饒舌から距離を置くうちに。感情を麻痺させて。今なら。彼が選んだ言葉を。おそらくは。 土地。羊水と光。ストレッサーになった物たち。奴が望んだことを。そのまま穏やかにやりすごして。際に。ぎりぎり。もしくは線のうえを。あの土地を知っている。知っている。かの土地を。ただ。磁石をもう。捨てた。