武ニュースDiary


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2004年07月31日(土) 「ブラックジャック」続報は…

城武は人気大スターの名に恥じず、
手塚治虫作「ブラックジャック」の映画化の主役にまでじきじきご指名だ。
が、いくら映画会社がまことしやかに言おうと、
金城武のマネジメント会社の福隆はわけがわからず、
この件は全く知らないという。
先方から何の交渉の打診もなく、全然接触していないからだ。

福隆のスポークスマン漢晶の話では、
金城武の映画関係の予定は、目下「十面埋伏」だけ。
東京でのプロモーションを終えたばかりで、
次は韓国での宣伝活動がある。アジア地区全体の
プロモーションは、8月末までかかる予定。

では、現在、いったいどんな映画が決まっているのだろう?
福隆の漢晶は、全くないと言う。
台湾、大陸、香港、日本のいずれからも、
非常に多くのオファーが来てはいるが、
マネジャーのヤウ・イージュンが脚本を検討し、
金城武に合った作品を慎重に選んでいる最中で、
まだ公表できるような段階ではないとのこと。
もし、決まれば、必ず正式にマスコミに知らせると語った。

今回の「ブラックジャック」の映画化は、
香港の新アジア娯楽と日本の東北新社が準備中。
手塚治虫の長男、手塚真を特に監督に迎え、
その結果、彼が金城武をブラックジャック役に指名した。
が、金城武が、名前をあげられて映画の宣伝に一役かわされることは
これが初めてではないとはいえ、
福隆としては「先方がどんなつもりでいるのかわからない。
こんなふうなやり方をされてもどうしようもない」というところ。
それでも、もし本当にこの名作マンガの映画化の話が実現すれば、
映画ファン、マンガファンにとっては、きっと非常に楽しみなことになるに違いない。
(大成報 2004.8.1)

********

ということです。
新作については何も決まってないと。
でも、発表できる段階になるまでは、「脚本を検討中」というのが
定番の回答ですから、私はもう少し何かが進んでいるのではないかと、
(BJでなくても)楽観的ですが(ただし根拠なし)。


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BBS 12:00


2004年07月30日(金) ブラックジャック

BBSに書いた「ブラックジャック」の元記事です。
ここでは、言葉を選んで、決定とは書いていませんが、
限りなくYesに近いことを随所でほのめかしています

元はこの太陽報だと思うのですが、他に「限りなく可能性が高い」
聯合晩報(台湾)では、「確定」という言葉を使っています。

********

でに故人となった“まんがの神様”手塚治虫の名作「ブラック・ジャック」は、
ずっと前から、多くの映画会社が実写版を作りたがっている作品で、
アンディ・ラウもかつて映画化権を買ったことがある。
だが、残念ながら契約がすでに切れてしまった。
しかし最近、ある映画会社が撮影に入ることを決め、
主役のブラック・ジャックを金城武でやりたいとしている。

手塚治虫の1973年の作品「ブラック・ジャック」は
独特な主人公のキャラクターと、ストーリーの面白さから、
長いこと、少なからぬ映画会社が映画化権を獲得しての
実写版映画製作をねらってきた。
だが、残念ながら、1度も実現していない。
最近になって香港の新アジア娯楽(AEG)と日本の東北新社が
合作することを決め、金城武が主役の座を射止めた。
年末クランクインし、早ければ来年の旧暦のゴールデンウィークに
上映の可能性もある。

事実として、香港の少なからぬ芸能人が「ブラックジャック」役を
やりたがっており、知っての通り、アンディ・ラウの会社天幕は
かつて映画化権を買い、実写版の撮影を計画していた。
残念なことに、その後、アンディの会社が訴訟問題を抱えているうちに、
映画化権の契約期限が来ても、撮影に入れなかった。

ブラックジャックの外形は大変独特で、深い印象を残し、
長年多くの芸能人がブラックジャックの扮装を取り入れている。
アーロン・クォックのミュージックビデオ「複製霊魂」や
イーキン・チェンのように、男性芸能人はこの役を虎視眈々と狙っているのである。

だが映画会社は人選にあたって、国際性を希望し、
金城武、アンディ・ラウ、反町隆史や竹野内豊まで含め検討を重ねたあげく、
やっぱり金城武が最適任ということになった。
というのは、手塚真が非常に彼を賞賛していること、
日本で順調に成功を収めており、知名度があるからだ。
手塚真はヒットした日本映画「リターナー」での金城武を絶賛しており、
彼こそ父が作り出した不思議な医者に一番ふさわしいと考えている。

金城武の方は、この医者役に大いに興味を持っており、
映画会社とはすぐ話が合った。
現在すでに第一稿の脚本も出来上がって、
スケジュールが立てばすぐ撮影に入る。
監督は手塚治虫の長男、手塚真その人で、
映画会社は彼はまんがの精髄を理解しており、
必ず、手塚治虫のファンを満足させる映画ができると考えている。

本紙が、昨日この件で新アジアの余氏に話を聞くと、
「撮影に入ります。すべては準備中です。
今回は日本の東北新社が中心となって、
わが社とは完全なチームワークを組んでいる」と話す。
主演は金城武かと尋ねると、
「第一候補であり、嬉しいことに、口頭でOKをもらっている」
製作費は?
「手塚真は要求が高く、上限を決めていない。
5000万香港ドル以上かかるだろう」
(太陽報 2004.7.29)


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BBS 3:50


2004年07月28日(水) 「Lovers 十面埋伏」日本公式サイト更新と記者会見

公式サイトのデザインが一新されてます。
スペシャルページができるようです。
明日のレポートとか載るのでしょうか?
ダウンロードのページも欲しいですね。

昨日の記者会見のテレビニュースは
Dolphinさんがアップしてくださっています。m(_ _)m

記者会見の様子を少しだけ。

受付開始と記された時間の1時間以上前から取材陣が列を作り、
30分早めた開場後も続々とマスコミがつめかけて、
場内びっしり。
カメラもものすごい数でした。
監督も目の当たりにして心強く感じたかもしれませんね。
開場にはワダエミさんの姿も。

この日、武さんは、余計な肉がすっきりそぎ落とされたような
最高にかっこいい顔と姿で現われました。
いや、ほんとに全身、姿のいい人ですね。

質疑応答になって、なぜか監督が発言する機会がなかなか来ず、
劇中の2人の男の愛の在り方について武とアンディに質問が出たのを、
司会者が監督に振ると、
監督は、それは金城武がいい、言葉が通訳いらないので
時間が節約できるからと言います。

武が引き取り、自分は全然わからず、監督の言う通りにしたのだから、
監督どうぞと切り返す。
会場も拍手で促し、やっと監督が話し始めました。
いざ話し始めると、要所で区切って通訳をうながすなど、
慣れた様子。

そのあと、武術監督のチン・シウトンが、
牡丹坊での舞いと融合したアクションについて質問されると、
このアイデアは監督で、自分は言われたとおりにやっただけだから
監督に聞いてくださいと、武のまねをします。
武苦笑。3人互いにいい雰囲気です。
監督は、武のこと、ほんとに可愛いと思っているように
どうも見受けられるのです(お父さんのように?)。

また、通訳が話している間に、武、隣のツーイーに何事かささやく。
ツーイー、返す。武、また何か言う。
ツーイー笑って、武の肩をくいと押す。
仲睦まじそう。

ただ1人、アンディさんだけはいつもと違って
大人しく、ノリが悪く、ちょっぴり期待していた
おどけ顔は見ることができませんでした。
お疲れだったのかな?
最後のフォトセッションでも、終わりの合図を聞くや
真っ先に退場。

あれ、もう行っちゃうの?

最後に退場の武氏は、記者達に向かって、
ちょうどターザン舞台挨拶退場時のように、
低い位置で手を振り、笑顔で去っていきました。


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BBS  3:30


2004年07月25日(日) 話題いくつか

「Lovers 十面埋伏」については、事新しいものも、もうない感じですが、
ニュースから、ちょこちょこと関連部分を引っ張り出して、
雑多にご紹介です。

初めは、北京プレミアでついに歌いも踊りもせず、
少しだけ期待していたファンをがっかりさせた金城武ですが、
それについての記事。

伏」の3大主演者の内、2人は歌を歌い声を聞かせた。
ただひとり、金城武だけは、祭典の初めと終わりに少し顔を見せただけだった。
このことは、金城武のためにわざわざ出席した大勢のファンにとって、
非常にがっかいさせられることだった。
初めはアイドル歌手として芸能界に入った金城武は、
このめったにない夜会においては、やはり歌を歌うべきだったのではないだろうか? 
それなのにどうして何もしなかったのだろう?
祭典が終わってから、観客たちが話していた一番の心残りな話題はこのことだった。
金城武、どうしたの? なんで歌わないの? 
トークまで、どうしてあんなに少なかったの?

その後、記者が知ったことは、次の通りである。
金城武は観客のために何もしたくないと思っていたわけではない、
が、歌をやめて何年もたっており、長いこと練習をしていなかった。
今回歌うことに対して自信がなく、
歌わなければがっかりさせるであろうとわかっているけれども、
かなり長いこと考えたあげく、万一の失敗をおそれ、
やはり歌わないことにしたのである。
(E視網 2004.7.15)

********

大陸の新浪網で「十面」関係者と一般ファンとのチャットが
行なわれていますが、昨日、チャン・ツーイーが登場した
記録がアップされました。
その中で、アンディと武の2人についての感想を求められ、
まず、アンディについては、とても楽しい人で、
現場でもみんなを笑わせて、とてもリラックスしたと語った後の、
武についての部分です。

城武は撮影中に負傷したけれど、ずっと最後まで頑張りました。
彼が、演技をできないと言ったり、痛さにしり込みするのも見たことがありません。
これは本当に勇気のいることです。
怪我の後も、走ったりしたし、立ち回りの演技もありました。
なまやさしいことじゃありません。
私はケガをしたことがあるから、
その痛みは本人しかわからないというのを良く知っています。
とても楽しかった。
2人との共演はとても楽しいことでした。
(新浪網聊天室 2004.7.24)


********

香港の服飾メーカーが武にイメージキャラクターを
交渉中というニュース。
アンディがキャラクターをしていたときのことを
他のサイトで見せていただきましたが、
ポスターなどばかりでなくバスなどにも、大々的な宣伝でした。
でも、この時点で明らかにされたものが
実現するのかな? という気もしますが。

ェイ・ウォン、アンディ・ラウ、F4などのイメージキャラクターで知られる
Balenoが、ベッカムと金城武を次のキャラクターに考えている。
ベッカムはアディダスなど有名ブランドのキャラクターでもあるため、
すでに正式に断ってきた。
金城武についてはまだ何とも言えない状況だ。

昨日、Balenoの営業部責任者林有慧は、
現在金城武と交渉中であり、彼には新シーズンの
総合キャラクターになってほしいと考えている、と語った。

********

Balenoは香港のカジュアル服のメーカーで、
ユニクロのような量産カジュアルを扱うとのこと。
傘下に10以上のブランドを抱えており、
年末にはさらに新しいブランドも誕生するそうです。
出演料は惜しまないと言ってます。
これに対し、福隆の洪さんという人が、
金城武にはずっと洋服メーカーからの打診があるが、
プラダ以外はまだどことも組んだことがないと言ってます。
交渉がされているのは確かのようですが、
今のところ、何とも言えない状況のようです。


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BBS 17:40


2004年07月22日(木) そろそろ新作の話題も

ま、話題として。

面埋伏」での金城武の演技は女性達の心をとらえ、
演技だけでなく、そのめざましい美男ぶりに人気が集まっている。
女性ばかりではなく、最近新電影公司の張小勷も彼に注目し、
同社の2作品の主役に考慮中という。
1つは2000万香港ドルを投じる、
リー・チーガイ監督による時代劇ミステリー、
もう1本は区丁平監督の新作で、
ヒュー・グラント主演の「ラブ・アクチュアリー」に似た感じの作品とのことだ。
(太陽報 2004.7,22)


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BBS 8:35


2004年07月19日(月) ロング・インタビューから「Lovers」の話題

東風のインタビューは、TVBSサイトで全部起こされて
読めますが、とにかく長いので、とりあえず、「Lovers」関係のことを
話している部分だけ訳して見ました。
インタビュー全体では終わりの方にあたります。
誤訳も多そうで、気が引けますが、後ほどできるだけ直します。

東風の独占インタビューから
「十面埋伏」の話題


――チャン・イーモウとの仕事で、一番の収穫は何でしたか?

 一番の収穫は、ひとつには、もちろん、この映画にはぼくにとって
特別なことがたくさんあったことで、初めての時代劇で、
そう、それからチャン・イーモウ監督のあんな大作だし。
初めてのチャン・イーモウ監督との仕事で、
それから初めてアンディやツーイーと共演したし、初めての中国映画だったでしょう。
それからまた後になって、これがぼくにとって30作目の映画だってことに気がついた。
そのときちょうど30歳の誕生日を迎えたんです。
だからとても特別に感じてます。

もちろん、その間の大変さとか、怪我したりとかあるけれど、
でも大勢の、優秀で、先端を行くスタッフの人達と知り合って、たくさん勉強もできたし。
演技がどうかは別にして、みんながどう撮影するのか見られたのは、
大きな収穫でしたね。
映画の出来がどうかは、よければまた別の収穫だってことになるし、
よくなければまた頑張ろう、ということだし、そんな感じです。

チャン監督がぼくに映画に出ないかと聞いてきたとき、
そのときは本当にびっくりしました。
で、他の人と間違えてるんじゃないかなと、
台湾とか香港とか他のスターの誰かと間違えているんじゃないかと思いました。
どうしてぼくに? ってね。
後で本当にぼくなんだとわかって、もちろんすごく嬉しかった。
会ってみたいって思いました。
お会いしたら、初めにお会いした時、握手をして、こう手を握って、
こんにちはとか言って、手を放したら、
もうすぐにこんな映画だと映画の話になったんです。
彼はそうですね、とっても情熱的な人で、余計なことは話さない。
話さなければいけないことを話して、言葉の1つ1つが重みを持っていて、
すごく強い印象を受けましたね。

その映画のストーリーを聞いて、思ったのは、ぼくにやれるだろうかということ。
すごく心配になりました。
時代劇のすごい大作で、立ち回りとかいろいろあるし、できないんじゃないか、
年齢がまだ足りないんじゃないだろうかとすごく心配だった。
人が見ておかしいと思うようなことになりはしないかなとか。

――ええ。

 他に言葉の問題もありました。彼の要求するレベルに応えられるだろうかって。
でも、監督は後で俳優達にこう言いました。
私は君達にこんなことで悩んでほしくない。今君達には演技をしてほしい。
それぞれアクセントは違っているが、実は大陸で映画を撮るとき、
浙江やその他の土地の俳優を使うこともありうる。
湖南の俳優のアクセントもまた違っている……
だから、気にする必要はない、彼はこう言いました。

君達は香港と台湾の人間で、
他の人から見るとアクセントが違うと思われるかもしれないが
、実は彼ら自身、それぞれ違っている。
だから、このようなことに気を遣わないで欲しいと、
良い演技をしてほしいと言われました。
そういうことが気になって、
彼が求めているものに応えられないことの方を心配しているのだと。

それで、ぼく達もできるだけ考えないようにしたんです。
でも、やっぱり考えてしまいますよね。
部屋に帰るとどう発音するのか一生懸命練習しましたけど。
一生懸命努力して、できなかったところは、他の方法で補うから、
だめだったら、方法を考えるからということだったんです。

――撮影に入る前に3カ月間ほど、剣術の特訓を受けたそうですね。

 いやあ、そんなに長くないですよ。ほんと、そうじゃなくて、1カ月ぐらいです。
基本を少し練習して、なぜかっていうと……
どう言ったらいいのかな、チン・シウトンが監督だったでしょう。

――そうですね。

 それで練習が絶対必要だよと言われて、いいですよ、やりましょう、と言いました。
練習を始めるときに、ぼくは彼に聞いたんです。
何を練習するんですかって。
そうしたら、とにかく刀だと、で、武術指導の人を1人ぼくにつけてくれました。

毎日、剣を振るって、防御を覚えて、それは本当に基本で、
もちろん基本がとても大切だってことはわかっています。
でも、ぼくは、実際の演技でやることをやりたいと言ったんです。
もしできるなら、先に、その本当にやるやつを練習しておいて、
つまりちょっとズルをしておけるといいなと。
本番になって本当にできるか心配だったので、早くにやっておきたかったんです。

そうしたら、指導の人は、監督(チン・シウトン)は立ち回りをまだ決めていないから、
こういった基本だけ練習しておいて、現場に行く。
彼は現場で考えるのが好きで、現場の環境を見て、
どんなものが使えるか、どんなことがやれるかを見てから、
撮るものを考えるんだと言いました。
で、考えついたら、よし! 俳優は練習して! 
俳優が練習を始めて、済んだらすぐその場で撮影を始めるんです。
ぼくは練習だけで体力を使い切っちゃうことがよくありました。
でもチン・シウトンはすごいと思いますよ。

――だけど、彼に刺し傷を負わせたって聞きましたけど。

 はい……刺し傷じゃないですよ。怪我はしたけど。
もし刺し傷だったらおしまいですよ、幸い違ったんです、刺し傷じゃないです。

――その怪我の事情というのはどうだったんですか? 
アンディ・ラウにも危うく大きな怪我をさせるところだったとも聞きましたよ。
どうしていつも怪我をさせるのはあなたなんですか?

 ぼくだってやられてますよう! ただ、言わなかっただけで。
みんなに触れて回るようなことじゃないでしょう。
落馬の件だって、ずっと誰にも言わなかった。だって、言ってなんになるの、と思うから。
多分、かなりひどかったからかも知れないけれど、
そのときこう言いたかったんですよ、
まず、言う必要はないってこと。
みんな、もう大変な思いをしていて、
全体のスケジュールも遅れるかもしれないってときだったし、
それをまたこうこうこういうわけでと知らせる必要はないと。

もう1つは、家族に心配をかけたくないということもありました。
何事によらず、人をあまり心配させたくないんです。
だから、全部撮影が終わってから言いたいと。
終わってからだと、それも、面白いこともあったんだと
受け止められるかもしれないですから。
(TVBS 2004.7.18)


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BBS 15:25


2004年07月18日(日) 金城武紹介番組(CCTV)

東風の独占インタビュー、文章が全部出ましたね。
1時間ですから、もちろん、長い!

それはちょっとさておきまして、
Dolphinさんが教えてくださっている、
大陸のCCTVの番組の1つで
出演映画を紹介しながら、金城武を大陸の視聴者に紹介しているものの、
ナレーション全文の翻訳です。
記事のURLはこちら
しかし、にゃおさんが番組をいつでも見られるようにしてくださったので、
こちらでも。

追記 1カ所ネタバレありまして……
白くしましたので、文がつながらないところがそうです。


スクリーンの内と外の花様年華
金城武の変幻自在を見る


独り言とパイナップルの缶詰

今朝、映画の切符を買いましたか? 「十面埋伏」はごらんになりましたか 
北京の大きな映画館は全部満員で、
2時間前からチケット売り場に並んだ人も多かったそうです。
入りがいいので、上映館を増やすところも多く出ています。
映画館の支配人は、この出足だと、
今年の興行収入記録も十分に望めると語っています。

映画を見た人たちの、主演男優の印象はどうかはわかりませんが、
日本の血を引いた台湾の俳優、金城武は、めったに姿を現さないので、
彼についてはっきりした印象を持っている人はほとんどいないと思います。
金城武が主演してきた作品を振り返ってみましょう。
チャン・イーモウがなぜ彼を初めて起用したのか、
その手がかりをつかめるかもしれません。

「恋する惑星」1994年

金城武が登場するときの、有名なモノローグです。
「毎日雑踏ですれ違う、見知らぬ人の中に、
将来の友達や知人がいるかもしれない……」

この長いモノローグと共に、金城武はウォン・カーウァイの映画に登場しました。
多分、これが人々に記憶されている、最も早い、そして最も印象の強い
金城武のスクリーンにおけるイメージではないでしょうか。
この映画が彼のデビュー作品だと思っている人もたくさんいます。
この年、彼は20歳を出たばかりで、
髪を短く刈りこみ、幼さにあふれた顔をしていました。



当時、彼は21歳、なんて若いんでしょう。

「恋する惑星」では、金城武はいつもパイナップルの缶詰のことを気にしています。
いちどに30個の期限切れのパイナップルの缶詰を平らげてしまうのですが、
それはただ、缶詰と同じように、愛にも期限があることを証明するためなのです。

その後、彼と、レインコートを着てサングラスをかけた
金髪のかつらの女殺し屋との間に出会いが生じます。
警察官と殺し屋の愛は、かなりドラマチックです。
しかし一夜が過ぎても、何事も起こりませんでした。
そして彼はこの愛をこのように説明しています。
「そのとき彼女との距離は0.1ミリ。57時間後、ぼくは彼女に恋をした」

「カリフォルニア・ドリーミング」というスタンダード曲の流れる中、
金城武の出番は終わりますが、その名は人々の心に足跡を残し始めたのでした。

ちょっとクールなこの殺し屋



金城武はCM出身で、何本ものコメディ映画で主役を演じています。
しかし、今見ると、それらのお笑い映画はどれも習作としか言えません。
ウォン・カーウァイに出会って初めて、金城武の真の演技が始まりました。
そしてリー・チーガイ監督の「不夜城」において、その人気はピークに達しました。

「不夜城」で、彼は相変わらずひとりごとをつぶやいて登場します。
ただ、今回は日本語に変わっただけです。
自分のことをモノローグで語るやり方は、金城武の専売特許であるかのようです。
「十面埋伏」では、もう独り言を言っていませんように。

「不夜城」で、金城武はひげをたくわえ、髪をポニーテールに結び、
黒いコートをまとった、この上ないクールな一人の殺し屋の姿で、
私たちの前に現われました。

歌舞伎町という、神に忘れられた街で、彼と山本未来演ずる夏美は、
のっぴきならぬ裏社会で、危険な恋をします。
2人は自分の利益を守るために互いにだましあいながら、恋にのめりこんでいきます。

(映画のシーン)「この世には2種類の人間しかいない。
だます奴とだまされる奴だ。俺達はだます方の人間なんだ」

それなら、結局誰が誰をだましていたのでしょうか? 
金城武が山本未来を愛していたとしても、
一番肝心な時に思い切りよく彼女を殺してしまいます。
実らない悲しい愛の弔いでした。

さて、「十面埋伏」における金城武とチャン・ツーイーの短い愛もまた、
だまし、だまされる愛なのでしょうか?

初恋のときめきと、ひと目ぼれ

金城武は「不夜城」において、哀愁のある、しかし強靭な男くささを徹底的に見せ、
日本芸能界のアイドルとしての地位を築きました。
昨年9月にある日本の芸能誌が行った人気アンケート調査で、
彼は木村拓哉をしりぞけ、最も人気のある男性俳優となっています。

全力で日本に進出しているときも、
金城武は決して香港映画を捨てたわけではありませんでした。

「君のいた永遠」 1999年

シルビア・チャン監督の「君のいた永遠」で、金城武は再び純情な少年に、
以前と同じく哀愁漂う目、相変わらずの流れるような長髪に戻ります。
これは人の心を振るわせる、忘れがたい初恋の物語でした。
しかし、後に2人の恋人の物語に変化が訪れます。
10年後、異国でめぐりあったときには、青春の面影は既に姿を消していますが、
それでも物語はやはり人の心を激しく揺さぶります。
が、この中年男性は、本当に金城武の年を重ねた果ての姿なのでしょうか。
金城ファンがこのイメージを受け入れるかどうかは知りません。

「向左走、向右走」 2003年

ジョニー・トーの「向左走、向右走」で、
金城武はまたジジ・リョンとコンビを組みました。
主役の男女は変わらず、物語が変わりました。
この映画では1組の都会に住む男女のひと目ぼれの物語が語られます。
台湾の作家ジミーの同名の絵本の映画化です。
金城武の演じる長髪のバイオリニストと、
翻訳で生計をたてる若い女性、ジジ・リョンとは隣どうしに住んでます。
ところが、一方はいつも左方向に行き、一方は右に行く習慣があったため、
いつもすれ違ってしまいます。
こんなに近くにいるのに、遠く離れています。
目と鼻の先でありながら、地の果てのように遠いのです。

ある日、2人はついに公園で出会います。
しかし、交換した電話番号が、大雨で真っ黒くにじんでしまいました。
ひょっとしたら、縁結びの神様が居眠りをして、
また2人を近いのに遠い存在にしてしまったのかもしれません。

とはいえ、思いもよらない結末の大好きなジョニー・トーは、
ラストに地震を起こし、2人を隔てていた壁を崩しました
これはまさしくロマンティックな都会のファンタジーです。

ロマンを解する捕吏

映画の中の金城武は、いつも3分の冷ややかさ、3分の哀愁、
3分の朴訥さ、そして1分の力強さを併せ持っています。
先日、チャン・イーモウ監督「十面埋伏」のすべてを記録した映画「如花」が
本編に先駆けて全国で発売されました。
この記録映画の映し出すその奥に、さらに真実に近い金城武の姿があります。

「十面埋伏」は金城武の初めての、比較的本格的な時代劇アクション映画でした。

(インタビュー)金城武「時代劇だから、どうセリフを言ったらいいかわからないし、
表情も、どのくらい気持ちを出していいのか、
あの時代はすごく保守的だったのかどうかとか、全然わかりませんでした。
それに、時代によって感情の表し方は違うかもしれないし、よくわからない。
また、アクションは1つの挑戦でした。うまくできるかどうか。
アクションはあると、この映画には必ずアクションがあるとわかっているわけですから、
挑戦でしたね、ぼくにとっては」



金捕吏を演じきるために、金城武は弓、刀、剣術、乗馬の練習にいそしみました。
(弓を引く画面)金城武のこの矢は正確に飛びすぎて
アクション監督に怪我をさせてしまいました。
ただし、乗馬術の腕の方はそこまでは行きませんでした。
幸い、怪我は重傷ではなく、彼はずっと松葉杖をついて最後まで演技をこなしました。
出番のないときには、まるで好奇心いっぱいの子どものように
ヒキガエルをからかったり、草花をカメラに収めたりしていました。

(インタビュー)甘露「彼は非常に豊かな自分の世界を持っています。
周りは彼のことを、神秘的だと思っている人が多いけれど、
それは彼についてほとんど知らないからです。
彼も、人に自分はこうこうで、こうではないと、わざわざ言うのは好みません。
非常に自然な人で、自由を大変愛する人です。

この愛すべき金城武と、「十面埋伏」のあの武芸に秀でた冷酷な捕吏とを
結びつけるのは本当に困難です。
また、私たちの手元にある映像を見ると、この金捕吏はいささか色好みでもあります。
しかし、この捕吏はロマンティックな情緒をよく理解する人間でもあるのです。
この花の野にチャン・イーモウは満足していませんでしたけれども、
このシーンは、おそらく「十面埋伏」の中で最も感動的な場面でしょう。



(メディアはここまで)

最後に

金城武は30歳の誕生日を迎えたばかりです。
「十面埋伏」は、彼にとって大きな意味を持つものでした。
もしもみなさんが彼の演技を認めたならば、
それは彼にとって、最高の誕生日の贈り物になることでしょう。
(CCTV 2004.7.16)


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BBS 23:45


2004年07月17日(土) 台湾TVBSのロング・インタビュー

神秘の金城武
恋はしばしば思いがけない状況下で生まれた


映画「十面埋伏」のため、わざわざ台湾にプロモーションにやってきた
大スター金城武は、昨日(14日)、TVBSの主席アナウンサー、
ジャン・チンリンの独占インタビューを受けた。
インタビューは1時間にも及んだ。
金城武は上下とも黒のさっそうとした衣装に身を包み、
問いには必ず答えを返すという姿勢で、時折さわやかな笑い声を爆発させ、
ジャン・チンリンを驚かせた。
「実際の彼は、噂されているような内に閉じこもった人ではなく、
それどころか、大変誠実で、大人でした。
私は実は、北京のプレミアで記者会に遅刻をし、
マスコミにスターぶっていると言われたことについて質問しようと思っていたのです。
でも、1時間のインタビューを進める中で、このことは聞くまいと決めました。
なぜなら、彼は質問をはぐらかしたりしないだけでなく、
誠意を持って私に答えてくれていたからで、
決してそんな人間ではないと思ったからです」

金城武は行方さえつかめない神秘的な大スターで、
話す言葉さえ少ないとずっと思われている。
が、彼は相変わらずクールな様子でこう言うのだ。
「話すことがないのにどうして話すの? 
たくさんしゃべることに意味はないでしょう。
例えばマスコミの人がぼくに、あることについていいと思うか悪いと思うか聞いてくる。
ぼくがいいと思うと、簡単な言い方で答えると、
マスコミはそれじゃ足りなくて、もっと話してほしいと言う。
でも、それがぼくの本当の気持ちで、
もし相手が前もってぼくの答えはこうじゃないかと決めてきているなら、
それは誠実なやり方じゃない」

面白いのは、彼が自分の今の成果は全く幸運によるもので、
なぜかというと外見は父母にもらったものだから、
もし運がよくなかったら、今の金城武は存在しない、と謙遜して言うだけでなく、
こう、包み隠さず話したことだ。
「実はぼくはものぐさで、人に、何でこれをしないの? と言われるのも
大嫌いなんです。他人がこうだと思っている金城武だって、やるとは限らない。
だから、その人の基準でぼくを判断しないでほしい」

今回の「十面埋伏」は金城武にとっては初めてづくしだった。
例えば初めての時代劇であり、初めてのアンディ・ラウ、チャン・ツーイー、
チャン・イーモウとの仕事であり、30作目の映画であって、その最中に30歳を迎えた。
こういうことが彼の考え方にかなり大きな変化をもたらした。

感覚的に恋をし、仕事をする彼、20歳のころには監督になりたかった彼は、
今、照明とカメラにも大きな興味を持っている。
が、もしできるなら、まだ俳優を続けたいと言う。
出演料については全く気にしない。
「どうせ事務所が先に考えてくれますから。大事なのは役とストーリー。
今回の演技はぼくに少しばかり自信をつけてくれました。
今後も時代劇をやっていけるだろうと思います」と彼は言った。

撮影中、金城武は自分の落馬負傷事故のことを、マスコミには知られたくなかった。
1つには撮影に遅れが生じることを、1つには家族が心配することを恐れたからだ。
1番恐ろしかったのは、矢を射る演技シーンの撮影のときのことだ。
「監督が弓を引きしぼるように言ったので、力をこめて弓を引きました。
ハッと見たら、何と矢がなくなっている。
突然チン・シウトンの叫び声が聞こえて、手で目を押さえているのが見えました。
ひょっとして、失明してしまったらどうしようとすごく怖かった。
幸いかすり傷だったんですが。
このあと、こういうシーンの時には、みんな必ず相当遠くまで離れていました」

ジャン・チンリンがたずねた。
「チャン・ツーイーに乱暴するシーンがありますね。ものすごく濃厚なラブシーンも。
演じるときは気まずくなかったですか?」
金城武はすまなそうに言った。
「実はずっと気まずかったんですが、ツーイーとはいつも話し合っていたし、
結局は仕事ですから、監督がやれと言ったら全力でやらなくちゃならない。
それにひどく寒くて、あれこれ考えられなかったです。
で、とても早く終わることができました」

「あなたと女優さんたちとの噂は聞いたことがないですけれど、
努めてそうならないようにしているのか、それとも極秘にしているだけなのですか」
意外にも、金城武はどちらにもとれる答えを返してきた。
「やっぱりプライベートなことですから、
世間にこうこうとお知らせする必要はないでしょう。
みんなが聞いたことがないというのは、
ぼくがあまり台湾や香港にはいないからかもしれませんね。
愛情はぼくにとってはとても大きなことで、
もし結婚したら、きっと愛する人にすべてを投げ出すと思います。
今、むかしの恋愛のことを振り返ってみると、すごくおかしくなるみたいに、
何年があとに今を振り返ったら、きっと同じように感じるんでしょうね」

ジャン・チンリンはさらにこうたずねた。
「現実に、三角関係や四角関係になったことはありますか?」
意外にも彼はきっぱりとこう言った。
「あるはずでしょう? それに愛はぼくの場合、いつも普通でない、
思いがけない状況で生まれたんです」
ジャン・チンリンの金城武インタビュー、1時間ノーカット版は、
7月17日、TVBSの夜のニュースの中で放映される。
(TVBSニュース 2004.7.16)


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BBS


2004年07月16日(金) 甘露が語る落馬事件(Lovers)

BBSの方で、メイキングDVDの落馬シーンの話が出たので、
この件、少し。
メイキング本『「十面埋伏」製作全紀録』に、メイキング(記録映画)を
撮った甘露が、この映画のいくつかの「最…(1番○○だったこと)」を
書いているのですが、その中の1つ、「最も心配だったこと」が
この落馬事件です。

「金城武がウクライナで落馬した。
この事件は外部にはずっと知らされなかったが、実は彼の怪我は大変重かったのだ。
もともと金城武は乗馬はできなかったのだが、
映画には乗馬の場面がたくさんあるので、
演じきるために、彼は非常な努力を重ねて乗馬を覚えた。

毎日、出番がなければ必ず近くで練習をした。
やがて大変上手になり、みんな感心して彼のために喜んだ。
私は何日にもわたった彼の練習風景をすべてカメラに収めていた。
あの予想外の事故が起きるちょうど前の日、
彼の騎馬姿がどんなに素晴らしいか、彼自身に見せてあげようと思い、
特別に撮影したのを覚えている。
その次の日、落馬してしまうとは思いもよらなかった。

その日、天気があまり良くなく、スタッフは早くこのシーンを撮り終えて、
その日の仕事を終わりにしたがいと思っていた。
金城武がもうすっかり上手に乗れるようになっていたのを、みな知っていたので、
このシーンの撮影は割合リラックスしていた。
馬が急にコントロールを失い、大木に向かって突進し、
彼を振り落としてしまうなど、どうして知ることができただろう。
彼は動くことも、口を利くこともできなかった。

みな、死ぬほど驚いた。チャン・イーモウはことのほか心配し、焦りを感じてもいた。
ひとつには金城武の怪我の状態が心配でならず、
またひとつには、撮影ができなくなるのではないかと心配していた。
その後、金城武を現地の病院に送って診てもらったが、
その後また治療を受けさせるために日本に送り返した。
幸いだったのは、怪我が足だけで、腰は傷めていなかったことだ。
それでも、「十面埋伏」クランクアップのときも、彼の足はまだ完治せず、
松葉杖をついていたのである」
(「十面埋伏」製作全紀録)

甘露は、別のところで(記憶だけですが)、
この事件が起こったとき、飛んでいったけれども、
友人の金城武に、どんな具合かそばにいて声をかけたいと思ったけれども、
そうしてしまうと、撮影することができず、
この事件だけが空白になって何も残らなくなる、
それでいいのだろうかと葛藤したそうです。

今回のプロモーションで、香港のテレビのインタビュー番組に出演した中で、
足はもういいのかと聞かれて、しばらくためらい、
ゆっくり治っていってるというところで、
靭帯を2ヶ所切っているから、いついつ完治するとは
言えないんだと答えていたのが、気にかかりました。


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BBS


2004年07月15日(木) 台湾の記者会見ニュースから(「Lovers」)

ニュースが多くて追いつきません。
とりあえず、15日のニュースを15日の欄に入れます。
(今日は16日だが)
ニュースによって、細かくいろいろなことが入ってくるのですが、
フォローするひまがありません……)

ャン・イーモウは、金城武には尽きない魅力があると考えている。
「以前、金城武の映画を見たとき、すごくハンサムな男だと思っただけだったが、
一緒に仕事をしてみて、非常に演技の才能があると思った」と言う。
どんな演技のとき特に優れているかということでは、
チャン・イーモウはこう言った。
「彼が別れのときに、振り向いて、
相手を悲しそうな目で見るシーンが素晴らしかった。
本当にあの目は命取りだよ」、

アンディ・ラウとは、一緒に映画を撮ろうという話をして、10数年たっていた。
だから、今回、本当に彼が来てくれるか心配だったが、
一発で受けてくれたよ、と、チャン・イーモウは笑って言った。
アンディ「ぼくはずっと彼と仕事をしてみたかった。
彼が商業映画を撮り始めたのを知ったとき、実現する日が近いと思った。
今後10年間のチャン監督の映画に、ぼくの出番がずっとあるといいと思う。
アクションでも文藝物でもOK」

お気に入りのチャン・ツーイーについて、チャン・イーモウは、
この作品で踊りも美しく、アクションも上手で、演技も深みが出、
前途の可能性は無限だと語る。

金城武の見るチャン・イーモウは、子どものようで、
いつも突拍子もない話をおしゃべりしている。
そしてチャン・ツーイーもアンディ・ラウも、
チャン・イーモウとの仕事は気持ちが楽だったと言った。
チャン・ツーイーは、チャン・イーモウはを決断力に優れた名監督だと
褒め言葉のお返しをする。
このとき、金城武が不意に口をはさんだ。
「みんな、そんなふうに言うと、
ぼくらが遊んでばかりで仕事してなかったみたいだよ。
本当は、監督は一番早く起きて寝るのは最後の仕事人間なのに」

ラストシーンの大雪の中の死闘だが、実はこの雪は予想外だった。
アンディ・ラウは、こう話す。
――自分はスケジュールの関係で、滞在できる時間が限られていたため、
もし天気の回復を待って撮ろうというなら、翌年になってしまうため、
監督は難しい顔で考え込んでしまったと。

だが、金城武はニコニコしながらこう言った。
彼は一面に吹雪いているのを目にすると、
喜んでこう叫んだのだそうだ。
「わー、お休みだ、お休みだよ!」
(星報 2004.7.15)


ンディ・ラウ、チャン・ツーイー、金城武の三角関係の恋は、
劇中から場外にまで及んでいる。
昨日「十面埋伏」の記者会見の折、3人はまた丁々発止を展開してみせた。
チャン・ツーイーが、ウクライナでは非常に寒かったので、
金城武が体をこすってくれたのだと話したところ、
聞きつけたアンディ・ラウはチャン・ツーイーにたずねた。
「どこを?」
金城武は急いでチャン・ツーイーに、
「シーッ、いっちゃだめ。ぼく達2人の永久の秘密だからね」
横にいるチャン・イーモウまで大笑いだった。

「十面埋伏」は半年間の撮影の後、
カンヌ、大陸、香港、台湾とプロモーションが続き、
チャン・イーモウ、チャン・ツーイー、アンディ・ラウ、
そして金城武の間には、非常に親しい感情が培われた。
ウクライナでの撮影中、撮影隊は山奥に滞在していたので、
チャン・ツーイーと金城武は撮影のないときは柴を集めて火をおこし、
バーべキューをしたり、りんごを摘んだりと、いかにもロマンチックであった。
ところがアンディ・ラウが「君達知らなかったの? 
あそこのりんごは、チェルノブイリの放射能汚染で食べられないんだよ!」
チャン・ツーイーと金城武は思わず、「なんで、今ごろ言うの?」

映画中のチャン・ツーイー演じる天女の舞は非常に美しいが、
彼女は毎日2メートルの長い「水袖」を投げる練習を500回も積んで
ようやくやりこなしたものである。
アンディ・ラウは、彼女がこんなに練習したのは水袖の舞だけじゃないよ、
ボウリングもだよ、と冗談を言う。
現在チャン・ツーイーのボウリングの腕はなかなかのものだそうだ。

ラストの雪の中での3人の決戦シーンは、
実は、急遽決められたものだった。
というのも、撮影当日になって、ウクライナが急に大雪に見舞われたからだ。
金城武はひそかに「わー! 今日は休みだぞ!」と思い、
アンディ・ラウも、多分撮影は翌日になるだろうと考えた。
ところが意外なことに、チャン・イーモウは雪の中での撮影に切り替えたのだ。

チャン・イーモウは「3人の俳優たちは大変だった。
上に服を重ねられないから、体がこわばってしまってね」
ツーイーが言うには、このときは凍えきって、あごがガクガクしてしまい、
人に「ツーイー、セリフはないの?」と言われてしまうほどだったそうだ。

劇中、金城武とチャン・ツーイーは熱いラブシーンがあるのに、
アンディ・ラウはないので、彼のために残念がっている人は多い。
だが、アンディは、「ぼくだってチャン・ツーイーとのシーンはあったさ!
それで5回もNGを出したんだ。金城武に勝ったな!」

チャン・ツーイーは「グリーン・デスティニー」「英雄」、
そして「十面埋伏」といずれもベッドシーンがあったが、
どの相手役とのシーンが一番やりやすかったかと聞かれ、
とても順番なんかつけられない、
ただ、チャン・チェンとのときは一番緊張したと語った。
さらに、金城武とアンディ・ラウのどちらを選ぶかとの問いに、
笑って「2人は素晴らしすぎるから、別の人を選ぶわ」と答えた。
(聯合報 2004.7.15)


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BBS


2004年07月14日(水) 公式サイトのフラッシュ(Lovers)

「十面埋伏」オフィシャルサイト
更新がないなと思ったら、フラッシュが変わってます。
というか、新しいのが増えて、項目によって1~3通り見られました。
主演者紹介・金城武に雪の中のスチールの新しいのが増えて、
とっても素敵でした。

テレ朝は今日はなかったらしいですね。
取材は確実なので、
何かで飛んで、時期おくれでオクラになりませんように……祈


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BBS   21:10


2004年07月13日(火) 北京プレミア・ニュース放映情報●大陸の記者たちが見た金城武・2●台湾についた2人●フーロンさん、更新

北京プレミア・ニュース放映情報 2:00

お知らせいただきました。m(_ _)m ヽ(´ー`)ノ

☆☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.*・°☆☆.

14日のテレビ朝日で10日の「LOVERS」北京プレミアが
放映される予定だそうです。
「やじうまプラス」他、で放映予定。
他の局は取材に行っていないようですので
14日はテレ朝の独占になりそうです。

☆☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.*・°☆☆.

ということなので、明日は張ってみましょう。
テレビのことですので、番組や日など、どう変更になるかはわかりませんし、
また、取材に行かなくても、資料での放映も可能ですから、
香港台湾プレミア情報とともに、ここ2、3日、
こちらも注意が必要のようですね!





大陸の記者たちが見た金城武・2

昨日の続きです。
ネタバレにつき、の1、2行目の一部を白文字にします。

(マカオ日報)
芸能界に、金城武のような人間は少ないに違いない。
デビューして10数年、多くの優れた映画に出演し、
国際的大スターになったにもかかわらず、
はにかみ屋の本質は一向に変わらない。

記者からの最初の質問のとき、彼は緊張のあまり、はっきり聞き取れず、
記者と、かたわらの人に3回も繰り返されて、やっと答え始めた。
そこで、ある記者が、こういう表に出たがらない控えめな生活態度は
仏教の信仰と関係があるかと質問したところ、
彼は、仏教は家庭の影響というだけで、
内気で恥ずかしがりなのは、生まれつきという方が大きいだろうと答えた。

(南京日報)
「十面埋伏」で金城武の演ずる金捕吏長は、表面は、ずるがしこく
人の心をたぶらかす人間だが、心の奥はまっすぐで、騙されやすい

当時、金城武はなぜチャン・イーモウがこの役に自分を選んだのか
ずっとわからなかった。
昨日の記者会見の様子から判断すると、
チャン・イーモウは、早くから金城武のことをよく理解していたに違いない。

金城武の容姿は目を奪うと言ってよく、5分遅れてやってきた彼は、
まずいっせいにフラッシュを浴びることになった。
しかし、質問のときになると、容貌の有利さは通じない。
「十面埋伏」での演技の進歩について彼にたずねる、
仏教への帰依が生活態度に影響しているかどうか質問する、
キャリアの中で最も困難だったことは何か聞く。
金城武はそれらをやや受け止めかねる様子で、子どものころから恥ずかしがりで、
どう話してよいのかわからないのだと、すまなそうに言う。
「シンプル」こそ、金城武に一番ぴったりの形容詞だ。
もちろん他の人々と違うところは多く、
話す言葉にはいつでも簡明な考え方がにじみ出ていた。
(以降、仏教の話、愛とはの話、困惑の話、
そしてチャン・イーモウの言葉のことで、既出なので略)

(現代金報)
昨日、記者会見場で、一番目立ったのは金城武をおいてない。
本当にこの世ならぬ美しさだ。
いつもは美男スターの位置に座りなれた天王アンディ・ラウも、全く及ばない。
そして会場の女性記者たちはマイクを争い、チャンスを得て質問を繰り出した。

「なぜいつも、大変控えめなのですか。何か原因があるのですか」
「ぼくは子どものころから恥ずかしがりなんです。
他の人と会ったとき、何を話さなくちゃいけないかわからないので、
そうとなると、普通は黙っているか、口数少なくしているかになるんです。
仕事で必要になれば、マスコミの方とお会いしますが、
そうでなければ、できるだけ人を避けるようにしています」
「『十面埋伏』はあなたに〝第2の春〟をもたらすだろうと言う人がいますが?」
「新しいことをするチャンスがあれば、試してみます。
今回チャン・イーモウ監督との仕事で、大勢中国の俳優さんと触れられて、
ぼくの演技も今までになく向上することができました」



台湾についた2人 21:10

とてもリラックスしてるようですね。(^^)

ここ



フーロン更新、雑誌情報   22:45

「PREMIERE」に載るそうです。
フーロンさん


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BBS


2004年07月12日(月) 大陸の記者たちが見た金城武・1

11日の大陸の各新聞から、初めて大陸で公に顔を見せた
武の印象に関する部分だけを拾い書きしました。

(新京報)
「十面埋伏」は金城武にとって初めての中国内地映画である。
先ごろこの映画を見た人は、彼は本領発揮し、大きな飛躍を遂げたと語った。
が、記者会見での金城武は相変わらず大変謙虚で、内地で映画に出るのは、
ただ新しい雰囲気とスタッフのやり方に触れてみたいからだと話す。
内気で恥ずかしがりの彼は、本当に、何がいったい本領なのか、
何が飛躍なのか知らないのだ。
仕事で直面した困難についての話になったとき、
彼は異なる環境での仕事の困難さを語った。
チャン・イーモウが代わりにその困惑を、はっきりわかる形に表現してくれた。
「台湾人は彼を日本の俳優と言い、香港人は台湾の俳優だと言う。
日本人は香港の俳優だと思っているし、内地の人間は日本の俳優だと思っている。
つまり〝四面楚歌〟だ」

(信息時報)
日本でブレイクしたのに引き続き、
金城武は新作「十面埋伏」でも品位のある演技を見せた。
ある記者はこう質問した。
「既に日本のドラマのトップスターとして大変成功を収めていますが、
『十面埋伏』に出演したことで、あなたのキャリアにおける
〝第2の春〟が実現すると思いますか」
金城武は謙虚だった。
「ぼくは日本ドラマのトップスターなんかじゃありません。
ただ、違った役をもっと演じてみたいだけなんです。
国が違うと表現方法も違ってきます。テレビ、映画、みんな演技のやり方が違う。
他の人の演技をたくさん見るのは、とてもいい勉強のチャンスです」

金城武の受け答えは、一貫して謙虚で礼儀正しい。
たとえ、明らかに挑発的な質問であっても、彼は楽しそうに、軽く答えを返す。
――日本でブームになったのち、近年人気が下降して、演技も批判され始めている、
チャン・イーモウ作品への出演はこの中国の大監督の名声を借りて
芸能界における第2の春をもたらすことになるのではないか?
金城武は答える。
もう若くはないけれど、仕事に対する新鮮な気持ちはずっともっていたい。
だから新しい仕事があれば、努力してやってみようと思う――

「十面埋伏」の撮影中、彼は部屋に仏像を置き、
毎朝香を焚いて手を合わせていた。
この習慣について聞くと、彼は子どもの頃から母親と祖母が拝んでいたので、
自然になじんだと答えた。
それでも、長いこと続けている中で、
だんだんと争いを好まない性格が培われていったのだ。

(毎日新報)
チャン・イーモウ、チン・シウトン、チャン・ツーイーら「英雄」の元老達に比べ、
アンディ・ラウと金城武は、明らかに少々かしこまっていた。
特にアンディ・ラウは、昨年末、北京で行なわれた「無間道3」の
プロモーションでは洒脱な感じだったのが、
今回は無邪気な側面がしばしば見受けられた。
彼の北京語が、何度も記者たちの好意的な笑いを引き起こしていた。
金城武はというと、もともと無口な人間だからか、
どんなときに困難を感じたかという記者の質問に対し、
とつとつと返す答えがまだ終わらないうちに、
突然チャン・イーモウが割って入って笑わせた。
「彼が一番の困惑を私は知っていますよ。
香港人と内地の人間は彼のことを日本人だと考え、
日本人と台湾人は香港人だと思ってる……」
この言葉に、場内にどっと笑い声が起こった。

(北京晨報)
アンディ・ラウと金城武の2人の帥哥は、大変よく協力し合い、
しかも親しみやすい風貌で、大いにその場の好感を呼んだ。
そのため、現場では拍手と笑いが度々起き、打ち解けて楽しく、
こんなに温かい感じの記者見は久しぶりに出席した。
その影響を受けて、チャン・監督もニコニコと朗らかで、
仕事上の苦労についての話で冗談を言ったりもした。
(以下、台湾人は……の話なので省略)

(北京娯楽信報)
この中国と日本の血筋を持つ超人気美男スターは、
満場の観客が最も期待していた人物だった。
彼が今回のプレミアに出演するということで、
日本他アジア各国の記者たちもやってきたのである。
だが、残念なことに彼は歌も他のパフォーマンスも全くせず、
ただプログラムが始まるときにチャン・イーモウ、アンディ・ラウ、
チャン・ツーイーと司会の役割で10数分登場しただけだった。
しかし、観客にとって、もっと不満だったのは、
彼が舞台に登場している間、大スクリーンがこの素敵な男性を全く映さず、
チャン・ツーイーばかり映していたことだ。
我慢できなくなって、大声で金城武を見せろと叫んだ観客達がいたことで、
ようやく彼のクローズアップが映し出されたのである。


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BBS 23:50


2004年07月11日(日) 北京プレミア・3人の出演者と監督のトーク

アンディ アンディ・ラウです。
ツーイー チャン・ツーイーです。
 金城武です。
アンディ 北京の皆さんのほかにも、たくさんの方々が
ぼく達の「十面埋伏」を支持してくださっているのを知っていますよ。
上海と温洲のみなさん、こんにちは!
ツーイー それからアモイの皆さん、こんばんは!
 広州と深センの皆さん、こんにちは!

アンディ ここにいらっしゃる皆さんとすべてのかたがたで
一緒に、こんにちは! 
では、ここにいる我々で、少し自分達の感想を話してみたいと思います。
ぼくらは初めての共演だったよね。
 そうですね。
アンディ ぼくと、それから彼女と共演した感想はどう?
 レディーファーストで。
アンディ そうだね。忘れるところだった。(笑)

ツーイー 私は2人の素敵な男性と共演できて、とてもうれしいです。
撮影はいろいろ大変だったけど、楽しい5ヶ月でもあったと思う。
この5ヶ月間で、私たちの持っているものが出し切れているといいと思います。
 1度にツーイーとアンディと共演できて、とてもうれしいですね。

アンディ ぼくは今回の出演は、偽りの中に真、罠の中に罠というところだな。
ツーイー 偽りの中に真というのはわかるけど、罠の中の罠というのは何?
アンディ ぼくらはチャン・イーモウ監督の罠にはめられたと思わない?
ツーイー なぜ?
アンディ 彼はぼくにこう言ったんですよ。
「アンディ、映画を準備してるんだが、アクションはあまり多くないし、
立ち回りもそんなにしなくていい」ってね。
で、彼についていった。
第1日目に金城武に、立ち回りは多いかどうか聞いたら、
彼はずっと練習していると答えたよ。
撮影が始まったとたん、真剣でのアクションだよ。
みなさんに申し上げますけど、20数年映画に出演してきた内でも、
一番本格的なアクションでしたよ。

 みんな怪我をしましたよ。監督の構想も絶妙でしたね。
アンディ 何が絶妙だったかって、恋の罠がだよ。
 恋の罠?
アンディ だって武とツーイーは恋の罠におちて、
君たち2人はたくさん、たくさんラブシーンがあったね、そうだろ? 
ぼくはなかった。
ツーイー アンディ、もう私たちのことは嫉妬しないって
前に言ったじゃないですか。なぜ今日、その話を持ち出すの?
アンディ ぼくにはチャンスがなかった! 
ぼくは監督に、絶対入れてくれと言ったんだよ。
監督はだめだと言ったの、知ってるよね。チャン・ツーイーは抱いちゃだめ。
なぜなら抱いてご覧、すぐ好きになっちゃうからだって。
喋りすぎちゃいけないね。ぼくらはまだ映画の中の関係のままでいるんです。
やっぱりぼくらの監督に来ていただいて、一言もらいましょう。



イーモウ みなさん、ようこそおいでくださいました。
新作「十面埋伏」については重要な人達が何人かいると思います。
ここで特別に感謝を申し上げたい。
まず、3人のすばらしい俳優の優れた演技に。(拍手)
そして宋丹丹の友情出演も、大変素晴らしいものでした。
そのほかに、張偉平さんに特に感謝したい。
一生懸命に働いてくれたスタッフや俳優のみなさんにも
ありがとうと言いたいと思います。
今日のプレミアについては、特に張偉平さんにお礼を申し上げます。
彼がいなかったら、素晴らしい今夜の催しはありませんでした。(拍手)
最後に国産映画を支持し、関心を持ってくださるみなさんに感謝します。
ありがとう!

アンディ お礼はもう終わりですね。
ぼくたちも話していたんですが、ここにおいでの皆さんも、
ぼく達3人の映画の中での関係について、
監督はどんな構想だったのか聞きたいと思うんです。
イーモウ アンディがさっき言っていた通り、
虚虚実実、相手のうちに自分があり、自分のうちに相手がある。
これが私たちの構想で、私はこういう設定が非常に好きなんだよ。
偽りと騙しあいの中に、真の感情の発露を発見するということだ。

アンディ ぼく達の関係は本当に複雑です。
ツーイー そうですね。ね、監督はあまり私たちの演技について
言ってくれないと思いません? 
今日はこんなに大勢の方々がいらっしゃるのですから、
私たちに満足しているかどうか話してくださいよ。
アンディ 1人1人についてね。初めは誰を?

イーモウ 君にしよう。アンディ・ラウは非常によい俳優だ。
まじめで、プロです。(観客の熱烈な拍手と歓声)
私は初めて彼と仕事をしたが、10何年も考えていたことで、ようやく機会が訪れた。
彼がこの映画に出演して盛り上げてくれたことを非常に感謝しています。
アンディ ありがとうございます。

イーモウ チャン・ツーイーとは3回目の仕事になる。
私はこの映画で彼女の演技はとてもよいと思っています。
そしてこの映画に出るために2ヶ月間訓練をして、
多才多芸を十分に見せてくれました。その演技に感謝します。
金城武とは初めての仕事だった。以前は、彼はハンサムな男だと思っていた。
 以前は、ですか?
イーモウ 今は、大変すぐれた俳優だと心から思っています。
彼は、演技と努力とで、
非常に優秀な俳優であることを自ら証明しました。
 ありがとうございます。(会場の熱烈な拍手)

アンディ さて、1つお話しとかなくてはいけないことがあります。
 こんなに長い時間をかけて映画を撮って、みんなとても期待しています。
でも、みんなは監督自身が「十面埋伏」に
どんなことを期待しているのか知りたがっているんですよ。
アンディ そうなんです。機械でのぞいてみたいですよ。
テレビの前で大勢の人が見えるように。

イーモウ 雨が降りましたね。雨は宝と言います。
私は「十面埋伏」というこの映画が、
多くの人々に喜ばれることを望んでいます。
そしてよい成績をあげることも期待します。
同時に優秀な俳優達の努力が、人々に認められることも期待しています。
(拍手と歓声が絶えず)

ツーイー 今日は、大変珍しい贈り物が、はるばる沈陽から届いています。
アンディ あまり大きすぎてステージに運んでこられないんですよ。
ツーイー あちらをご覧下さい。2万人のファンのサインです。
アンディ 2万人を越える学生が自発的にサインをして、
ぼく達の映画「十面埋伏」への支持と、チャン監督への敬意を届けてくれました。
イーモウ 本当に感動です。2万人の学生の自発的なサインは、
実は私や、「十面埋伏」という1つの映画に対するものではない、
中国国産映画への支持だと考えてよいと思います。(拍手)
アンディ どうぞ、もう1度拍手を。(熱烈な拍手)

アンディ ぼく達の努力を受け止めてくれたんですね。
あ、こうしていると時間が遅れてしまう。
みなさんにこの場で「十面埋伏」から、一部分を見ていただきましょう、
いいですか?
観客 いいですよ。
アンディ ありがとうございました。


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BBS  23:55


2004年07月10日(土) 「Lovers 十面埋伏」北京プレミア記者会見●写真等追加あれこれ

式典の方は、今、映画のベストシーンを映写している最中のようで、
文字によるチャット方式の実況中継もお休みになっています。
記者会見の中から、武の回答部分だけを拾い出しました。
本当は他の人の答えも全部紹介したほうが面白いと思うんですが、
何しろ時間がないので。訳もちょっと自信ありませんが、
とりあえず。

北京プレミア記者会見より(2004.6.10)

司会者 金城武さん、出演のご感想は?

 みなさん、こんにちは。感想は、監督と他の2人と一緒の撮影は、
とても大変だし、身の引き締まる仕事でした。
撮影が終わってしまえば、その途中のことはもうどうでもよくて、
結果を見て、大変満足しています。

********

記者 金城武さんにおたずねします。
あなたの日本での芸能界での評価が下がっていると伝えられていますが、
チャン監督との仕事は、あなたに〝第2の春〟をもたらすと思いますか? 
また仏教を学んでいらっしゃいますが、
あなたのもののやり方は、その影響を受けているんでしょうか?

 ぼくは日本の大スターでも何でもありません。
新しいことを試す機会があれば、行ってやってみる、
そういうふうにしています。
ぼくは、国によって文化が違うから、演技も表現方法も違うと思う。
言葉が違いますし。それに、日本か中国かでも違うけど、
テレビドラマか映画かでも、表現方法はみな違ってくる。

ぼく自身は、ドラマをやるときは、他の人がどうやっているか、
どんな演技の仕方をするかを、いつも見ます。
日本の映画俳優はどんなふうに演じるのか、観察する。
今回チャン監督との仕事で、大勢の中国の俳優と触れることができたので、
いい機会だと思って、どんな演じ方をするのか観察してました。
彼らのレベルまでぼくが到達できたかどうかは、自分ではわからないし、
これならいいと思ってもらえる演技ができたかもわからない。
自分がこうと思って演じたのが、他の人とうまくかみ合っていたら、
すごくいいと思います。

仏教は、子どもの時から、周りの親戚や友達がみなお寺に行ってたので、
進んでというのでなく、自然にぼくも参拝に行くようになったんです。
でも、仏教はとても面白いと思うし、仏典を読むのは大好きです。

記者 あなたはずっと、大変控えめで、神秘的なイメージがあります。
仏教を学んでいるからですか?

 子どもの頃から恥ずかしがりで、なんでそんなにしゃべらないんだと
いつも人に言われていました。
もっと話せと言われても、いつもできない。
話さなきゃいけないことだけ話したら、もう終わり。
控えめだと言われるのは、仕事があればするけれど、
ないときは自分のしたいことをしているからだと思う。

記者 性格はご家庭の影響ですか?

 遺伝でしょう、わかりません(笑)。

*********

北京テレビ周刊記者 この映画は1人の英雄が困難に直面する過程を
描いているのは、みな知っていると思いますが、
皆さんにお聞きしたいのは、生涯のうちで、
かつてこのような困難に出あった経験はあるかどうか、
またどんな信念で、それを克服しましたか。

 コミュニケーションのとり方がわからなかったことです。
仕事で日本に行くと、また新しい環境になる。香港での仕事のやり方は通じない。
どの国にもそこのルールがあるので、毎回新しい環境に慣れなくてはなりません。
それは悪いことじゃないけれど、とても大変でした。
でも、そういう経験を通して、たくさんのことを学べたと、今はそう思います。
初めて監督と電気も水道もないようなところで撮影をして、大変きつかったけれど、
それに値する映画ができたと思います。

チャン・イーモウ 金城武がどんなことに戸惑うか、聞いたことがありますよ。
台湾人は君のことを日本人だと言い、香港人は台湾の俳優だと言い、
日本人はまた、香港スターだと思っている。大陸では日本人だ。(笑)
彼の苦労はここにあると私は思いますよ。

司会者 「十面埋伏」ではなくて、四面楚歌ですね。

*********

上海の記者 皆さんの考える愛とは何ですか? 
この映画のように、一瞬の触れ合いや3日間というような時間で、
一切を投げ打つような愛は存在すると思いますか?

 (チャン・イーモウの次に話す順番を振られて)長幼の序は?(笑)
愛は縁で、無理やり得ようとするものではない。
誰かがこれが愛だと思ったとして、
でも、その相手が愛だと感じているものとは違っているかもしれない。
ちょうど相手が愛だと考えているものに出合えたとき、
一緒にいることがとても心安らぐものになるんだと思います。



それにしても、現われるたびにみずみずしく素敵になって、
もう、うちの武を見て~~と、身内状態。
でも、ひょっとして、彼の今日の「表演」って、
このトークだけ? という可能性もある?

←刻々と出てくる舞台の様子写真はこちら。

髪の色、明るくしたようですね。
眼福。


投票所 ←ここもお忘れなく。

BBS ←こちらのキリ番もあと少し。 22:00


2004年07月09日(金) マレーシアの新CM・追記●プレミア直前の北京●試写会情報(FRAU)

マレーシアの新CM・追記 2:00

今日になってしまいましたが、昨日の新CMの新聞記事です。
いずれも8日付け。
内容が少し違うので2本を。
このCMの放映ですが、完成したものの、
事情で現在マレーシアでは放映の予定がはっきりせず、
本来放映のない台湾で、娯楽ニュースとして完全版が先に公開されるとのこと。
台湾のニュースには要注目ですが、放映日は書かれてありません。

ジアのトップスター、金城武が石油のCMを撮影した。
3日間の撮影で、1000万台湾元を越える出演料。
まさに文字通り「金に金が加わる」状態である。

マレーシアの有名な石油会社が、千万台湾元を越える出演料を提示し、
金城武に最新広告「Black Gold」のCMキャラクターを依頼した。
金城武は石油のCMは撮ったことがなく、カンボジアロケも初めてだったので、
新鮮に思い、受諾した。

石油会社はわざわざフランス、日本、カナダ、シンガポールなど、
8カ国の技術者を使い、カンボジアの町を借り切って撮影を行なった。
金城武はブランドの車を走らせ、バイクと路地を暴走し、
汽車と併走して原野を駆け抜けるという、かっこよさ満点のCMだ。
監督はヘリコプターと貨車をチャーターし、
上空と地上から、違うアングルでの撮影を行なった。
まるでCMではなく、「007」映画のようだ。

金城武はスケジュールが詰まっていたため、CM撮影が終わった後も
ほとんど時間がなく、ウォン・カーウァイの「花様年華」に登場する
アンコール・ワットを訪れる余裕もなかったが、
何と言われてもホテルに戻って寝るのは時間の無駄だと
抜け出してカンボジアの市場を見物して歩いた。

金城武はがつがつと遊び回ることは嫌いで、
同行した事務所のスタッフが用意したカンボジアのお金も出番がなかった。
気質の素朴な町の人たちは金城武が大スターであることを知らず、
大勢の現地の子ども達が外国人のお兄さんに大変興味を持って、
彼の周りにまとわりついた。
金城武も子ども達をとてもかわいいと思い、カメラを取り出しては撮り、
忘れがたい温かな思い出として留めた。

彼は引き続き、チャン・イーモウの「十面埋伏」の宣伝で、
10日は北京、12日に香港に行き、14日、台湾にやってくる。
月末は日本、今年の末にはアメリカを訪れることになるかもしれない。
彼の専属スタイリストはプラダやミウミウ、ジル・サンダー、
ポール・スミスなど、選んだブランド物衣装を
数個の大きなスーツケースに詰め込んで、
彼と共に世界中を回ることになる。
(聯合報)


城武が命がけで石油を売る! 
マレーシアの石油会社のオファーを受け、金城武は今年初め、
はるばるカンボジアに赴いて石油のCMを撮影した。
クライアントは、金城武にかっこよくポルシェを駆って
汽車とカーバトルをしてもらうためだけに、
気前良く8カ国連合軍を動員し、5000万元を投資した。
CMはさながら東方版007というところだ。

今年初め、金城武は「十面埋伏」の撮影班から時間をもらい、
カンボジアに飛んで、マレーシア石油「Petronas」のCMを撮影した。
クライアントは念入りな計画を立て、脚本と構想からプリプロダクション、
撮影、ポストプロダクション、CGを経て完成に至るまで、
シンガポール、マレーシア、フランス、日本、タイ、カナダ、ベトナム、
そしてカンボジアの8カ国のスタッフを使い、実に豪儀であった。

CM中、金城武はポルシェを飛ばし、
バイクのライダーとスリリングなカーバトルを繰り広げる。
2人は繁華街を最高速度で暴走するのだ。
路地裏を駆け抜けるシーンでは、通りがあまりに狭く、
車1台しか通る余裕がなかったので、金城武の車に2台のカメラをすえつけ、
通りを高速で駆け抜けながら「自ら」撮るしかなかった。
彼はものすごく面白かったと叫んだ。

路地裏の競走のほか、製作班は100万台湾元近くで1台の汽車をチャーターし、
金城武にレール上を走らせて、汽車とぶつかりそうなシーンを撮った。
元々2分間の台本だったが、珍しいシーンがたくさん撮れたので
3分間にふくらんでしまい、撮影だけで5000万元を使ってしまった。
これを見た後、石油会社は、金をかけて大々的に宣伝すると表明したが、
もともと保守的で名高いマレーシア政府は、
CM中のカーバトルのシーンを受け付けず、この関門がまだ突破できていない。
しかし、台湾の視聴者はお先に目にすることができるだけでなく、
完全版である3分間のディレクターズ・カット版を見ることができる。
(大成報)

マレーシアの星洲互動によると、台北発としながらも、
この後半の事情をもう少し詳しく、次のように伝えています。

だ、こんなに精力的に製作されたCMだが、マレーシア政府の、
同国では交通事故が多く、CMは暴力的で、
ドライバーに悪影響を及ぼすという理由から、未だに検閲が通らない。
何とか放映を勝ち取るため、広告会社は現在編集のやり直しを行なって、
検査基準をクリアできるよう望んでいる。




追記 8;40  
見た。過激……


プレミア直前の北京 17:55

記事はあふれるほど、出ているけれど、
訳しても仕方ないし。
この記事の写真を見ると、ああ、もうすぐだなあと
ちょっと臨場感感じられます。
武君は「アンディ・ラウと金城武は歌を歌う(歌唱表演)」と
台湾の新聞にあっさり書かれていたけど、
アンディと違って、曲名は書かれていなかった。
何もしないとは思いませんが、本当に歌うのかな?
それも明日になればわかりますね。


試写会「FRAU」は200組400人   19:25

ということなので、まだまだ諦めないで。
13日発売予定の「FRAU」は映画特集ということで、
おすぎと佐藤友紀の対談にちょっとですが、名前と写真も出ます。
で、試写会プレゼントはカンヌの写真もあって、目立つ!
しかし、これは応募券が要るのね。
前者は29ページ、後者は126ページに載ってます。
要チェック!


投票所

BBS


2004年07月08日(木) マレーシアで新CM

CREAの写真の謎が解けました。
今日の台湾の新聞で、マレーシアの石油会社Petronaからのオファーを受けて
CM撮影を行なったと報道あり。
時期は今年初め、まだ映画の撮影中、
場所はカンボジア。
杖をついてなぜカンボジアに? のわけはここだったようです。
しかし、内容は007ばりの、カーチェイス。

ですから聯合新聞網にアップされているこの写真は
そのときのと思っていいのかな?
初め、撮影時期がわからなかったので、
髪の長さとの関係が?でしたが。
久しぶりに長髪見られて、これもいいですね。

詳しくは後ほど。
映画のプロモーションの方は、
10日北京の後、12日に香港、14日に台湾、
月末、日本で、年末にはアメリカに行くかも知れないとのこと。




投票所

BBS 9:05


2004年07月07日(水) 小説「十面埋伏」

既にお知らせ済み、小説版、映画見るまで読まないけれど、
――
――
最初のところだけ、ちょっぴり訳してみました。
多分、ネタバレにはならないと思いますが、
(問題になりそうな1語だけ、削除してありますが)
ネタバレOK! かえって楽しみ、という人だけ、
良かったら見てください。→[こちら]

アンディの役の劉捕頭が語る形で始まります。
この後はどういう形式か知りません。
武の役の金捕頭と劉さんの人となりが表現されて、
私はとっても楽しみになってしまいました。
おすすめしているわけではありません……

この小説は武侠小説の文体で書かれているそうですが、
当然私にはできませんので、普通に大人しめに訳してあります。

北京プレミアも台湾プレミアももうすぐで、
落ちつかないけど、参加できるわけで無し、
日本のテレビで中継してくれるわけで無し、
あまり、そちらに入れ込んでも隔靴掻痒なので、
こんなことにうつつを抜かしていました。

「東京1週間」もプレミア試写会応募券つきで載っていましたね。
何冊も買ってもしょうがないし、
当たりますようにと、念入りに念じて投函します。


投票所復活!! さあ、もう1度がんばろう!

BBS  12:10


2004年07月05日(月) 震え上がった入浴&ラブシーン(Lovers)

昨日のニュースですが、寒いウクライナでの、
そうだろうな……という寒いお話。

チャン・ツーイー、裸で入浴シーンを撮り、
草原で金城武とラブシーンを


入浴シーンというものは、普通は気持ちよい環境で撮影されるものだが、
「十面埋伏」でのチャン・ツーイーの入浴シーンは、事情がちと違った。
劇中、金城武とチャン・ツーイーが政府の兵を撃退したあと、
チャン・ツーイーは体中汚れているのを感じ、洗い流したいと思う。
金城武が彼女のために全てを整え、湯をわかしてやったので、
彼女は周りを少しも気にすることなく服を脱ぎ、体を洗うことができた。

たまり水の臭いが立ち込めて

映画の画面では、チャン・ツーイーは鳥がさえずり、花の香る、
浮世離れした美しい風景の中で身を洗い、見る者を羨ましがらせるが、
実はあまり快適とは言えなかったのである。
なぜなら入浴場所の周りは枯れ葉だらけで、しかもぬかるんでいたからだ。
だがツーイーが一番耐えがたかったのは、近くに淀みがあり、
水面には浮遊生物やカビの生えた植物が浮かんで、悪臭を発していたこと。
本当にひどい環境だったのだ。

おまけに、その日、気温は零下になり、入浴シーンをますます難しくした。
俳優が病気にならないよう、スタッフは大きな木の桶を特別に作ってあった。
それにお湯を入れ、さらに周りに木の葉を敷き詰めて、
あの見るに耐えない部分を覆い隠し、
チャン・ツーイーが安心して撮影に入れるようにしたのである。

厳寒の雪野原で熱いラブシーン

お湯で入浴するのも仕事の1つではある。
とはいえ、チャン・ツーイーと金城武は厳寒の中で、
草原でのからみのシーンを撮らねばならなかった。
映画をぜひとも真実感あるものにするために、
2人の主演者は上半身裸になり、果てしない大草原で愛を交わした。
当日は寒さが厳しく、草原には厚い霧がたちこめていた。
だから、至るところ冷たく湿った草原に横たわるのは、
味わいなどあったものではなかった。

撮影を始める前に、他のスタッフはすべて人払いした。
金城武とチャン・ツーイーは防寒着を脱ぐと、冷たい風が身にしみ、
何度もくしゃみをしたらしい。
撮影が完了したとき、2人は震えが止まらず、歯をガチガチいわせ
言葉もはっきり言えなかった。
アシスタントが急いで防寒着を着せ、お湯を渡してやって
ようやくおさまったと、スタッフは言っている。
(新浪娯楽 2004.7.4)


投票所

BBS 23:55


2004年07月04日(日) 「十面埋伏・Lovers」製作ノート③災難その3●「Lovers」公式サイト開設!

「十面埋伏・Lovers」製作ノート③    0:10


第3の災難:走る馬から滑り落ちる

神様が意地悪なさるのは仕方ないとしても、
撮影中、最も重大なメインスタッフの2度に及ぶ負傷事件は
人々を恐れおののかせた。

初めの事件は、金城武の放った矢がチン・シウトンに当たったことだった。
甘露の撮影した記録映画「如花」を見ると、その矢が放たれた後、
金城武の表情が凍りつくのがはっきりとわかる。
もしチン・シウトンの怪我をした目が、
ちょうどカメラをのぞいているときでなかったら、
おおごとになっていたに違いない。

もう1つは、もちろん金城武の落馬事件だ。
彼は乗馬はできなかったのだが、3日間の訓練の後、長足の進歩をとげ、
馬を御する姿勢はきわめて本格的で美しかった。
チャン・イーモウは「君が馬に乗ったら、
娘っ子どもがまた束になってのぼせあがるぞ」と冗談を言った。

1週間後、馬で疾駆するシーンの撮影が完了し、
最終日、樹林で金城武が馬上で振り返る
(元の脚本:1人馬に乗り秋風の中でじっとたたずむ)という
さっそうとした様子を撮るはずだった。
ところが、普段は温厚だった馬が突然機嫌が悪くなって、
一直線に走り出し、突然金城武を振り落としてしまった。
金城武はこらえきれず、落馬し、倒れて動けない。

その場にいたスタッフたちは仰天して固まっていたが、
彼の様子を見に、いっせいに駆け寄った。
彼が左足を抱えてただごとでない痛みの表情をしているのを見て、
20人あまりのスタッフが、ただちに布団を取り出して地面に敷き、
それで彼を車に運びこんで、現地の病院に連れて行った。
医者は、左足の2本の靭帯が裂けているが、幸い切れてはいないので、
ギプスで固定すれば大丈夫と言った。

チャン・イーモウはといえば、一方では金城武の傷を心配しながらも、
一方では回復に少なくとも4ヶ月はかかることを知っていた。
というのも、同じ年、「古今大戦秦俑情」を撮影した時に、
全く同じことがあったからである。
しかし、あの肝心な「馬上で振り返る」シーンは撮れていない。
チャン・イーモウの考え出した解決法はこうだった。
4人のスタッフが竹ざおで金城武の車椅子をかつぎあげ、
馬がゆっくりと進んでいるようにゆらゆらと揺らしたのである。
画面からはまったくわからない。

チャン・イーモウは語っている。
「神様が示唆を与えてくれたんです。
人間がどうしても何かをやらなくてはならないとき、
「十面埋伏」が立ち往生してしまったようなことは、
本当は1つの暗示であって、チャンスを与えて、
それを活用できるかどうか見ている。
映画がなぜ大きな魅力を持っているか、
私にとっては、とても複雑だからですよ」(完)



「Lovers」公式サイト開設! 13:45

さすが、本家のサイトだけあって、すごい!
使ってる写真がすごい、音楽がすごい! フラッシュがすごい! 
壁紙もすごい!
凄絶な武にも言葉がありません。
(AMUさん、お知らせありがとう)





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BBS


2004年07月03日(土) 「十面埋伏・Lovers」製作ノート②災難その2

「十面埋伏」製作ノート ②

第2の災難:花の問題は解決した。
だが、さらに思いもよらない難問にぶつかった。


ウクライナでの撮影も最終段階に入った。
環境にもますます慣れて、製作班の仕事振りも大変リラックスし、
最後の花の野の大戦の撮影が済めば、首尾よく仕事は終わりとなる。
チャン・イーモウは初め、3人の主役を花の野で、3つの色を背景に決戦させ、
それによって、運命の寓意を表現するつもりでいた。
しかし人の知恵は天にしかず。彼が最も気にかけていたことが
思いもよらぬ結果となった――
2003年10月23日、ウクライナの降雪の季節が早めに到来し、
花の野でと考えていたシーンは、雪が降ったことで、
完全に実現不能になってしまった。
チャン・イーモウはまたもや沈黙の中に沈み込んでしまった。

雪はどんどん激しくなっていく。
このとき最も必要なのは監督の決断だ。
チャン・イーモウと武術指導のチン・シウトンは検討の末、
ラストシーンの戦いを雪の中で撮ることに決めた。
チン・シウトンは決然として言った。「私の全力を尽くす」
チャン・イーモウは答えた。「君が学んだ全てを注いでやってくれ」
2人はまるで、武侠小説の中の、武術界を救うために
持てる力を傾ける浮世を捨てた名手たちのようだった。

彼らは1時間掛けて車を走らせつつ、脚本の変更を行なった。
メークアップ担当の関莉(「花様年華」のメーク)は、
これは生まれて初めての雪中での撮影だったと言っている。
実はチャン・イーモウの考えたのはこういうものだった。
「血塗られた刀で、逃げることなく突進する」

そこで金城武とアンディ・ラウが雪の中を命がけで戦うことになった。
2人はそれぞれ5キロの重さの真剣を持ち、
膝まで沈む雪で、歩くのさえ困難だった。
しかも本物の刀で演技するのだ。
手も足も傷付き紅くなり腫れあがった。
最も命にかかわる一手は、金城武が過って
アンディ・ラウの眉間を切ってしまったものだ。
その瞬間を思い出すと、アンディ・ラウは今でもぞっとするという。
「実際チン・シウトンはすごく緊張していた。
事故がおきるのを恐れてね。
だから、あらかじめ何度も型を練習したのだけど、
終始それは避けられなかったね。
ぼくは金城武の手を傷つけたし、彼はもっと大変なことに、
ぼくの眉間に一太刀当てた。
そのときはひどく寒かったので、まったく痛みを感じず、
なんでもないと思っていた。で、監督に続けてもらった。
早く終わらせたいばっかりに。
ホテルに帰って、顔を洗って初めて気づいた。傷口はかなり深くて
すごく腫れてしまっていたんだ」
(続く)
(新京報 2004.6.28)


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BBS  0:40


2004年07月02日(金) 雪の日の死闘・もう少し●Lovers台湾中環サイト

雪の日の死闘・もう少し 0:30

「十面埋伏」大雪の日に撮影
アンディ・ラウ、金城武は悲鳴をあげ続ける毎日


大陸の監督チャン・イーモウの武侠映画新作「十面埋伏」は
まもなく7月に上映される。世界市場に向けた予告編も公開された。
この予告編では1番初めに金城武を紹介し、日本の俳優であると述べている。
この撮影の話になると、金城武とアンディ・ラウは異口同音に
、雪の日の撮影は非常に苦しかったと語る。

「十面埋伏」の国際版予告編は、英語で内容を紹介しており、
画面からはこの映画の愛憎が織り成す激情と
厳しい冬の雰囲気が十二分に伝わってくる。

「十面埋伏」はチャン・イーモウが「英雄」完成後、再び挑戦した武侠作品だ。
チャン・ツーイー、金城武、アンディ・ラウの三角関係を描くもの。
チャン・イーモウは1番好きなテーマだと語っている。

名妓に扮するチャン・ツーイーは美しい装いのほか、
長年苦労して身につけた民族舞踊を披露するシーンもある。
だがアンディ。ラウと金城武にとっては、
降雪の中での立ち回りは筆舌に尽くせぬ苦行であった。

金城武とアンディ・ラウは、これが初めてのチャン・イーモウとの仕事。
彼らがどのような火花を散らすのか、来月つぶさに見ることができる。

********

上記、出典がわからなくなってしまいましたが、30日のニュース。
国際版予告でそんなこと言っていましたっけ?
同じ日のTVBSニュースでも雪の日の闘いに触れて、

「十面埋伏」はアンディ・ラウ。金城武、チャン・ツーイーの
3人の中国人大スターを招集し、
3人はこの時代劇大作のために命がけで武術の修行をした。
重さ5キログラムの大刀を振るった金城武とアンディ・ラウは傷だらけ。
アンディ・ラウいわく「訓練中を1文字で表すとしたら「痛」だけさ」
金城武いわく「寒い中で戦ったり転んだりしたから、
手足が氷のように冷たくなって、それで顔はずっと演技しているんだけど、
下あごが全然動かなかった」


「Lovers 十面埋伏」のサイトもう1つ 1:35

これもkimikoさん情報。
オフィシャルではないようですが、フラッシュと音楽が凝ってる
「十面埋伏」のサイト。新スチールも含まれています。
そして……あのささやきも聞ける!

Click!


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2004年07月01日(木) 金城武は歌うのか(Loversプレミア)●マリ・クレール台湾

金城武は歌うのか(Loversプレミア) 1:05

「十面埋伏」プレミアで金城武の歌、
望みなきにしもあらず


7月10日の「十面埋伏」プレミアでは、アンディ・ラウが4曲も歌い、
チャン・ツーイーも歌い踊る。
3大主役の残りの金城武は「なかなか口を開いてくれない」。
昨日、プレミア総監督のア・ニン氏は記者に対し、
金城武はかつて歌手としてアルバムも出していたけれども、
近年は主に映画界で活躍している。
今回のプレミアの準備中、彼は自分の歌に自信がないので、
軽々しく歌いたくないと気持ちを伝えたと述べた。

記者が先月カンヌ映画祭を取材したときにも、
金城武が一貫してはにかみ屋で口数の少ない青年であるのを知った。
チャン・ツーイーとアンディ・ラウとの共演の話になると、
彼は不出来を恥じる表情になり、自分を〝バカな小僧っ子〟だと言った。
「2人は確実にぼくより努力家です。アクションの練習のたび、
彼らはいつもぼくより早く覚え、ぼくは決まって彼らより下手くそだった」

だが、この〝不器用さ〟こそが、まさしく、
金城武を超人気たらしめているものなのだ。
彼がプレミアに現われるというのを聞き、少なからぬ女性ファンが、
ほとんど泣き叫ばんばかりにして会場に観に行くと言う。
「ひと目金城武を見られるのなら、
自分もチケットを買って体育館にいきます」
記者がこうしたことをア・ニン氏に伝えると、氏は笑って、
金城武の考え方と仕事をできるだけ知って、
極力歌ってもらうように努力すると言った。
また彼が上海でそんなに人気があるのなら、
当日、彼がメイン会場で衛星放送を通し、
上海分会の観客に挨拶できるよう手配しようと述べた。
(新聞晩報 2004.6.29)


マリ・クレール台湾に登場 21:15

次々とあちらの雑誌に登場でうれしい悲鳴。
マリ・クレールのHP、KIMIKOさん情報、
並びに台湾小集からも予約受付お知らせ。
「Lovers」映画ノートも付録につくらしい。
写真が素敵です~~




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