2002年07月31日(水)
【泪】
こぼれる泪に言い訳を探した
哀しく無いよ
寂しく無いよ
だから同情しないでよ
泪なんて意味が無くてもこぼれるんだから
目が乾燥しただけでこぼれるんだから
だから
だから
だから
優しくしないで
2002年07月30日(火)
【飛ぶ】
空が余りに青くて綺麗だったから
僕は鳥にでもなったかのように
飛べる気がした
そんな訳無いのに
重力に逆らえない人の運命(さだめ)は
僕の身体を固いコンクリートに打ち付けた
流れ出る血は真っ赤に僕を嘲笑う
それでも
落ちてる瞬間は
飛べていたと
僕は空を飛んでいたと
朦朧とした意識の中で確認した
そして遠くで叫ぶ母さんの声だけが
僕の最後の記憶になった
2002年07月29日(月)
【遠い国】
君は遠い国にいるんだね
そこは僕とは相容れない世界
交わらない世界
声だって届かない遠い国
見ている世界も違うから
思考や、興味も、全く違う経路を持ってる
だから遠い国の君は僕を決してその目に映さない
本当はこんなに近くにいるのに
こんなに隣にいるのに
目の前にいるのに
触れる事も出来ない
見つめるだけの
硝子越しの
遠い愛
2002年07月28日(日)
【読書】
それは架空のお話
未来のお話
知らない未知のお話
それだけで好奇心が擽られる
本を読むだけでこんなに楽しい
誰かの文章を読むだけで
これほど楽しい
読書はなんて楽しい趣味なんだろう
2002年07月27日(土)
【夏祭り】
浴衣姿の女の子が眩しく笑う
繋いだ手から気持ちが伝わってるみたい
幸せそうなカップル
楽しそうな親子
駅前に広がる商店街
旧市街と呼ばれる街だけれど
この時だけは
賑やかだった昔の商店街が甦る
オレンジの提灯に照らされながら
ふと切ない郷愁が胸を襲う
もう同級生ともすれ違う事は無い
9時30分の歩行者天国解除の声が現実を告げ
あたしは帰路を急ぐ
明日は夏祭り最終日
歩けば懐かしい誰かに会えるだろうか
2002年07月26日(金)
【トモダチ】
難しく考えないで
普通に笑っていればいいよ
小難しく理屈捏ねないで
今一緒にいるトモダチの話を聴いて
会話して
笑ってれば
それで大丈夫だよ
トモダチだよ
もう死にたいなんて
孤独だなんて
淋しいなんて
どうか言わないで
2002年07月25日(木)
【明日】
明日は必ずやってくるものと思ってるだろう?
でも、違うんだよね、全然。
月並みだけど、明日は来ないかも知れないんだよ。
夜中に突然の災害で消えるかも知れないんだよ。
だからさ。
明日に逃げないで、未来に逃げないで
今日を生きてよ。
今を、今のこの時を、さ。
2002年07月24日(水)
【不安】
この膨大で莫大な不安は何処からやってくるのだろう? そんな事を考えずにはいられないよ。 余りに巨大で、深いこの不安は、果てしなく僕を覆っているから。 僕を、見えなくしてるから。
声も届かない、外なんて見えない場所で、不安だけを抱えて。 光を見つめる眼すら、僕は無くしてしまったようで。 此処では身動きすら命取り。 息を殺して、不安が晴れるのを待つしか方法が無いみたいに 不安は僕を外から完璧に遮断している。
でも、その不安で僕は「何か」から守られてる。 例えば、歩き出せば誰もがぶつかる他人との壁、そして、距離。 例えば、愛しい人との間で泣きたくなるほどの切なさ、そして、涙。 此処から出ない限り、僕はそれらから完璧な程に守られている。 傷つく事は、決して無い。 他人の剣よりは、己の剣の方が、痛みは軽い事を知ってしまった。
だからこそ、不安は根強く、僕を掴んで離さない。 この不安は、人との関わりへの恐怖、そのものだ。 これほどまでに巨大な不安は、ただ、ただ、他人への。
畏怖。
それだけだよ。
2002年07月23日(火)
【大丈夫】
何度も、何度も 胸に手をあてて深呼吸をする 息が荒くなるのをあえて抑える
大丈夫、大丈夫 胸に手をあてて深呼吸をして 暗示のように繰り返しながら
目を閉じて 不安を消す
さあ 今をこの手に掴む為に
行こう
2002年07月21日(日)
【少し】
考えてみる
自分のこと 自分のこれから
考えてみる 真剣に
そろそろ本気で 駄目になりそうだから
2002年07月18日(木)
【奇跡】
この世に生れ落ちた事が奇跡なら 誰かとのたった一瞬の輝かしい日々も きっと 奇跡
あなたたちに出会えた事が奇跡なら きっと別れた事だって 次の奇跡への布石なんだよ
そんな風に考えたら 世の中総てが奇跡に成り得るね
でも そんな風に考えられたら 結構素敵かも知れない
2002年07月17日(水)
【此処】
此処は一体どこなんだろうと思う
紛れもない現世だけれど 息して食事して笑って そんな風にまだ辛うじて 生きているけれども
此処は一体どこなんだろう?
と
ふと疑問に思う事があるよ
もしかして此処は 自分の生きる世界じゃなくて ゲームみたいな偽りの世界かも?
なんて
思ったりするよ
此処は
一体
何処なんだろう
2002年07月16日(火)
【解らない】
何が正しくて
何が奇麗事で
何が駄目なのか
解らないよ
もう
2002年07月15日(月)
【足掻いてる】
足掻いてる
今も 昔も 今日も 昨日も
足掻いていた
ここから逃げ出そうと
望む割に怠慢が私を支配していて 足掻けば足掻く程に何故か ゴールは遠くなり迷路は深くなり
見失うばかりの自分
足掻いてる 多分、これを書いてる今も
2002年07月14日(日)
【泣いて】
泣いて 泣いて 泣いて
なにが原因で泣いてるのかなんて 自分が一番知りたいくらいで
孤独に押し潰されるなんて 馬鹿げた事だと思っていたのに
自分はいまぺっちゃんこにつぶれてるね
2002年07月13日(土)
【良心と悪心】
これ両方あるから 人間なんだよ、きっと
両方の中で バランスを取りながら あくせく生きるのが 人間なんだよ、きっと
良心だけの人も居ないハズ 悪心だけの人も居ないハズ
皆が自分と世界と何かと バランスを巧く取りながら歩いてる
2002年07月11日(木)
【逢魔ヶ時】
僕は゛魔〝に逢った
世界が蒼く染まった時間 西にはまだ少しだけ夕陽の残香 雲には微かに緋が残ってる
もう直ぐ逢魔ヶ時
陽が沈み徐々に世界は蒼さの中に飲み込まれる 建物も人も植物も蒼さの中に溶けてしまう
魔が狂わせた
時間
蒼さに隠れて魔が君に近づく 隠れて隠れて さあ
どうして逃げるの
魔が
僕を
狂わせた
僕は゛魔〝 僕が゛魔〝
逢魔ヶ時に僕は僕ではない僕を見た
2002年07月10日(水)
【台風】
まるで思い出させに来てるようだと思った 人は自然の中で生きてるって事
君達は僕らと共にこの地で生きてるんだよ?
雨や、風が、そう強く主張してる
驕るな 驕るな 人々よ
自然を忘れるな 自然を蔑ろにするな
私の存在を忘れるなかれと まるで誰かの代わりに叫んでるよう
轟音と雷に地球の声を聴いた気がした
2002年07月09日(火)
【信じる】
本当に自分を信じてたら いちいち“信じよう”なんて 確認しないんじゃないんだろうか
むしろ真逆で 自分を信じる事がきっと出来ていないから 何度も何度も確認してる
“信じよう” “信じればいいんだ”
きっと ホントに自分を信じてる人は 真っ直ぐに前だけを見つめて 颯爽と歩いているよ
疑問なんてきっと浮かばず 確認なんてきっとしないで
2002年07月08日(月)
【目を】
開けて、 しっかりと足元を見て
何も無かったなんて言わせない
あなたの歩いた過去が ハッキリとある筈だもの
後ろばかり見てたら進めないけど
確認するのは悪い事じゃない 一休みするのは悪い事じゃない
目をしっかり見開いて 世界を見回してみようよ
360度
自分に合った場所が きっとどこかにあるから
2002年07月07日(日)
【埋もれてく】
感情
言の葉
想ひ
埋もれていく
日々に
時間に
自堕落に
照りつける太陽から
身を隠して
覗かれない様
スベテ
隠して
埋もれてく
感情の
種
2002年07月06日(土)
【沈み行く夕陽】
ゆっくりと夕陽は沈んで行った 人々に今日という日々の残り香だけを 雲の切れ間に映しながら
儚くも潔く 今日も陽は落ちて
明日の朝、一緒だけれど 違う太陽を目にする僕等は
全く新しい陽(日)を迎える事を 忘れてはいけない
怠慢も怠惰も捨て去ってしまえ
さあ 太陽が昇る
2002年07月05日(金)
【疲れた】
届かない声を 叫び続けるのは 余りに辛くて
届かないなら 何も伝わらないのと おんなじで
疲れた
もう
疲れた
似すぎてる私達は これからもきっと解りあえないよ
2002年07月04日(木)
【片恋】
恋愛がしたいのに 片恋ばかりで疲れてきたの
もう
恋を忘れていいかしら
自分だけのことを考えて 生きて いいかしら
他人に振り回される人生なんて もう真っ平
孤独でもいい
独りでいい
片恋なんてもうしないと誓った
失恋記念日
2002年07月03日(水)
【ぬくもり】
貴女の言うようなぬくもりを 知らないままのあたしは
かわいそうですか
さみしい女ですか
それより 他人と肌を重ねる事でしか 癒されない貴女こそ
かなしい女ですね
そんな
そんな事を
思ってみた
今日
ぬくもりが欲しいとも その幸せを知らないから
恋しいとも思えずに
2002年07月02日(火)
【癒される唄】
言葉なんて理解出来なくても きっと良いんだろう
唄を聴いて 癒される瞬間
言葉の意味なんて解らなくても 外国の不思議な音が私のどこかに触れて
癒しへと導く
耳を閉じて目を閉じて 高い高い空の もっともっと遥か彼方に
いざなわれる瞬間
それはとてもやわらかい至福の時
2002年07月01日(月)
【拾い集めて、溜め込んで】
こぼれそうになってる いつも いつも 想いだけが溢れそうで
落ちてしまったものさえも 拾い集めて いっぱいいっぱいの心
でも捨てる事も出来ず 溜め込むだけ溜め込んで
今日も苦しくなりながら
息を吸う
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