2003年04月30日(水) |
劇表現Ⅱ~飛び込め~ |
今日は「即興」的要素の多いゲームが中心だった。
まずは、「あんたがたどこさ」を歌いながら、「さ」以外は両足をそろえてまっすぐ前へ前へと跳ぶ。「さ」で右でも左でも直角に曲がる、ということをしながら鬼ごっこ。全員が鬼になるのが目標。
次に、椅子やホワイトボードなどその辺にあるものを駆使して障害物を作る。何に使うのかと思っていると、その中に目隠しをした二人が入り、一人は警備員、一人は泥棒ということで、泥棒はどこかに隠された宝物(テニスボール)を手探りで探し、警備員はやはり手探りで音を頼りに泥棒を追いかけ、手に持つハリ扇などで泥棒の頭を叩けば勝ち。最後は3人対3人で。やっている方はなかなか孤独で、みんなが笑っても何が面白いのか分からず不安になるのだが、見てる方はとにかく面白い。本人たちがまじめに必死にやればやるほど面白い。
二人組でミラー。はじめは普通に映るパターン、次は「反対」に映るパターン。頭で考えず、一瞬にして「これが反対」と思った形を作る。なれてきたらちょっと意地悪をしたり。
二人組でストーカー。一人がお風呂の脱衣所で服を脱ぐのをのぞき見て、全部脱いでお風呂に入ったら、忍び込んで脱いだモノを逆順できちんとすべて身につける。(当然、無対象で) 相手の動きをよく見て、きちんとなぞるとともに、その中で自分なりのアレンジを加えて楽しむ。
続いて色んなエチュード。 まずはソフトクリームをなめている場面から、そのソフトクリームになり、最後はぼとっと落ちてしまう場面へ。切り替えをぱっと。 次に、「種」となり芽を出し花を咲かせ枯れていき、土に返るまで。
体を動かす中で何かを「感じる」ことを大切にする。漠然とやらない。
二人組であやとり。どんどんひもが長くなる。使える体の部位がなくなってくる。しかし、アイコンタクトを忘れない。
最後に通訳。4人で、そのうち二人は「外国人」。互いに意味不明の外国語を操り、コミュニケーションを図ろうとする。それぞれに通訳がついて、「通訳」する。決して通訳は先走らない。それでも、時折通訳の言葉が鍵となって話が転がったりしていく。
とにかく、思い切ってやってみる。ルールを守りさえすれば、何をしても「間違い」はない。
自分のやっていることを信じる。認める。他人のことも認める。決して否定しないこと。
《独り言》 前に出るのはやはりドキドキして、なかなか自分から出て行くのは勇気が出ないが、それでもちょっとずつ楽しめるようになってきた…かな。取りあえず、やってみないとおもしろさも分からないというのは実感。
仕事のため、お休み。
2003年04月22日(火) |
劇表現Ⅱ~スタート~ |
今年最初の劇表現の授業。 今年は、1年目、2年目、3年目、出戻り?など色んな顔ぶれが揃っているので、ちょっとまだぎこちないけど面白くなりそう。
自己紹介をしてから、名前鬼をはじめ、色んなゲームをした。 輪になって、自分の番号と誰かの番号をコールしてからあいている場所へ移動するゲームとか、 女王蜂ゲームとか、 館内借り物競走(しかもその「借り物」は列の先頭からジェスチャーで伝達して最後の人がこれと思ったモノを取りに行くので、珍プレー続出)とか、 3チームに分かれて一班は目をつぶって立っているのを別の班はあるテーマに沿って人を配置しポーズを作らせ、目を開けたら瞬時に状況を判断してそこから即興をするとか、 どれも「試演会」に向けての一つの礎となるもの。
もちろん、試演会に向けての説明もあった。
どんな場面でも「楽しもう!」という気持ちが大切。
《独り言》 即興はやはりまだ「あまり好きじゃない」部類に入ってしまうけど、去年よりは楽しめたらいいなぁと、それが目標。
2003年04月20日(日) |
番外:観劇「扉を開けて、ミスター・グリーン」 |
at:新神戸オリエンタル劇場 cast:木場勝己・大沢健
たいして期待もせず観に行ったが、期待以上、想像以上だった。 二人芝居、しんどいかもなぁ、なんて素人の浅はかな予測だった。 二人だからこそ、一つ一つの間が、緊張感を生み、ドラマだった。 セットや小道具の使い方に無駄がなくて、言葉で説明しなくても分かるような仕掛けがいっぱいだった。 たとえば、グリーン氏がユダヤ人であることは一目で分かった。(高校で「屋根の上のバイオリン弾き」のビデオを観たことが、こんなとこで役に立つとは…) ユダヤ人とかゲイとか出てきて、途中で、もしかしてこれは「社会派」の芝居か??と不安になったが、実はユダヤ人やゲイだけでなく、人が人として互いに尊重しあうという、普遍的なテーマにきちんと観ることができて、そういうところもうまいなぁと関心してしまう。 最近、戯曲を「書く」立場で考えることが多く、そういう面でも勉強になった。
終演後、トークショーでは、演出家と翻訳家が作品について語った。 演出面の工夫… 舞台を隅から隅まで使えるようにセットを考えたということ。 同じ「絵」にならないように丁寧にブロッキングを行ったということ。 「間」を大切にしたということ。(間も会話である。怖いけど。) 無理にコメディにする必要はないし、センチメンタルにする必要もない。 (特に後半は、役者に泣かせなかった) 観客の想像力を引き出す。 なんか、どれも、いつも稽古で言われていることに通じてくることばかりで、改めて、普段やっていることが基本であり、一番大きな課題であることを実感した。
《独り言》 去年から「戯曲を書く」というのはワタシの大きな課題。今は立ち向かうすべがなく、まだ逃げ腰でいるけれど、ちょっとずつ、書いてみたい、書けるかもしれないという気持ちが見えてきた。 まずはたくさん芝居を観よう。
今年もついに始まった。 ドキドキとワクワクを含んだスタート。 色んな先生方の祝辞が一つ一つ胸に響く。 まだ迷いを捨て切れた訳ではないが、ねばり強く「何か」を探し続けたい。
式終了後は、オリエンテーション。 秋浜先生・秋津先生によるお話。 そして、今年は自己紹介が行われた。 一人30秒ずつ。 さすがに色んな個性の主が集まっているだけあって、自己紹介も千差万別。 本科生から始まり楽しく聞きつつ、ちょっと待て、ワタシは何を言おうかとドキドキしていると… 本科生に入った去年までの教え子が、いきなりワタシの名前を挙げ、ちょっと動揺。いや、一応覚悟もしてたし、隠すつもりもなかったけど、急に振られて……さらに妙に緊張して、考えていたことの半分も言えず、一息でまくしたてて終わってしまった。 相変わらず小心者の自分にちょっとへこんだ。
《独り言》 今年の研究科も本科も、色んな顔ぶれで、楽しみ。 そして、そういう中で自分がどう変われるかが楽しみ。
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