酸性
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2002年02月09日(土) |
patriotism |
オリンピックが始まりましたね。
長野五輪の時は既にLAにいましたが、 電気屋で開会式を見ただけで終わってしまいました。 シドニーは録画でしたが(アメリカでは視聴率最悪だったらしい)見ました。
で、その時にうっすら感じたことが、このソルトレークシティで 明確になりました。アメリカで開催されている事に加え この情勢という事が明確にさせたと思います。
それはpatriotism(愛国心)。
今オリンピックを見てるんですけど、長野五輪に出場した米選手が 今回の五輪について、 「It's so amazing! I can feel patriotism so much !」 と言っていたんですね。
アメリカにいると愛国心という言葉を本当によく耳にします。 特にテロ以降。
個人的に愛国心は好きです。シドニー五輪でアメリカの選手が 必ずと言っていいほど「I love U.S.A !」というのを聞いて 日本と違うなと感心してました。
でもこう毎日あからさまにペイトリオッティズムを 誇示されると、ゲンナリします、はっきり言って。
それはたぶん、この国があらゆる人種をかかえているため、 個人を尊重している建前ながら、アメリカイズナンバーワンと いう考え方を世界標準と信じて疑わない(つまり他の文化を尊重しない) 人が多い所だと思います。 それが愛国心という、その言葉そのまま「国を愛する」気持ちではなく、 人の考え方を押し付けるような傲慢さを感じさせるのだと思います。
これが他の国だったらこうは思わないと思うんですよね。
せっかく楽しみにしていたオリンピックなのに 2日目にして見る気が一気に失せてしまったのでした...。
ワードプロセッサーの普及から漢字を忘れる人が多くなったと嘆かれる昨今ですが、 私の場合、どちらかというとワープロを使い始めてから書けなかった漢字も 書けるようになりました。
例えば「挨拶」という字。思い出せるのはいつもテヘンだけだったのですけど、 最近はムとか、タとか、くが三つとかも思い出せます。 薔薇も書け!と言われると限りなく似た字どまりかも知れませんが、イイ線いけます。 何回もその字を見ていると覚えるもので、ワープロ使い始めてから、書ける漢字が 増えたという稀有(この字も覚えておこう!)な人間です。
よく考えてみると、おバカが普通に近づいただけのようです。
日本を離れているので、人一倍日本語の乱れに気をつかっているつもりなのですが、 昨年衝撃的な事件がありました。
ふと、誰かさんが書いた掲示板のタイトル「こんにちは」というのを見て、 「こんにちは」の最後は「わ」ではなく、「は」である事を思い出したのです。 小学1年生レベルの事をすっかり忘れていたのです!!!!! たぶんその誰か様の書き込みを目にしなければ、きっと今でも「こんにちわ」と 書いてるのかと思うと、自分の厚顔無恥さに(ワープロって便利)ほとほと 呆れ返ります。(呆れるは、阿呆の呆か。フムフム)
っていうか、「こんにちは」でしたっけ?「こんにちわ」でしたっけ? 「こんばんわ」ですよね。「こんばんは」ではなかったと思うのですけど。 これ、真面目に真剣に分からなくなってます…。
2002年02月07日(木) |
素晴らしき映画館/ぶっ飛び中華料理店 |
今日のLAタイムスのカレンダーっていう向う一週間のイベント情報誌… 「ぴあ」みたいなもののの表紙に私が「見なきゃアカン!」と思ったまま 見てない「Run Lora Run」とかタイのニューハーフバレーチームの コメディ(タイトル忘れ)とかの写真が出ているのでおっ?と思ってみると、 ご近所の映画館「Nu Art」についての記事が出ているじゃあないですか!!!!!
Nu Art…絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対ここの映画館の事は紹介しなきゃなー って思ってたのです、もうグリフィスパークなんかより優先順位高かった!失敗。
この映画館に関しては写真付きで紹介したいと思ってます(思ってるだけですけど)。 簡単に言うと、超マニアックっていうか…古着屋で例えるとボロキレとしかいいようのない 服からヴィンテージまで扱ってるというか…。 ここは2ヶ月位のサイクルで上映スケジュールが映画館の前にどさっと置いてあるのですが、 私が渡米して最初に手にしたスケジュールには、「幻の光」「時計仕掛けのオレンジ」 「ブリキの太鼓」等等。近所にこんな映画館が!ってすっごく嬉しかったのでした。
ここは平均1週間のサイクルで上映する映画が変わってしまうのが難点といえば難点。 適当に見に行ったら、どっかの大学教授が撮影した女ロックバンドのドキュメントとかいう日で、 はっきり言ってこの映画は古着のボロキレの方で、15分ほどで出てしまったという事も ありましたが、賛否両論あった「ブレアウィッチプロジェクト」をアメリカで一番初めに 上映したのもここですし、無名だったデイヴィッドリンチを発掘したのもこの映画館なのです。
館内もかなり怪しげで、サイケにペイントされたギリシャ彫刻が置いてあったり、 ヨガをやってる人達がいたり(20人くらいでやってた。何故映画館で…?) 売店も、こっちの映画館で定番のポップコーンの他に見たこともない オーガニックチョコとか売ってたりします。 あと、映画館の隣にPalm Reading…手相売らない屋があって、 おばさんが手招きしてます…。
あとここは、毎週土曜日の夜、ロッキーホラーショーを上映しています。 毎週だよ、毎週!毎週米とかばら撒いてるんでしょうかねぇ。確かに土曜の夜の 客層は怪しげなんだけど。
車社会のLAなので、ついつい駐車場付きシネコンプレックスに行きがちですが、 このNu Art、歩いて4〜5分の所にあって本当に良かった!と涙ながらに思う私。
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ふぅ〜、すっかり熱くなってしまった今回の日記。 これ書いてて思ったけど、最近LAの生活で驚くことが少なくなって来た。 イカン!渡米当初は見るものすべてにビックリしてたのに。 ってことでサイト縮小したばかりのクセにビックリなLAを写真で紹介したい って強く思う次第です(思ってるだけですけど)。 早速今度、看板見るなりブッ飛んだ近所の中華料理店の写真を撮ってまいります。
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