仔猫と箱庭の収容所



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心臓の音。


どきどきどきどきって
定期的に確実に刻まれてる。


時々潰して壊してしまいたく成る程
規則的な音で。
苦しくて堪らないんです。


頭の先から爪先まで流れるこの赤いモノを
体外へと流してみたくなるんです。


それは淀みなく定期的に確実に流れて
あたしの体から一滴残らず消えるでしょう。


それが嬉しいんです。
それが怖いんです。
それが分からないんです。


2003年09月20日(土)


魔女はあたし


そぅあたしが一番の疫病神なんだ。

皆が不幸に成るのも
ヤル気無くなったり情緒不安定に成るのも。

全部あたしがいけないんです。

皆が幸せに暮らせる事があたしの願いなのに。

魔女なんて殺して。
皆が幸せで居れる様に。

アーメン



2003年09月18日(木)


黒い実


昔よく実を潰して遊んだ。

中から出てくる白い粉を見たかった。
乾燥した殻から油っぽい少し湿った粉を。

黒くて硬い実の中に真っ白な粉。
大切な大切な実。

何となく懐かしい気分。

また探しに行ってみようか??



2003年09月17日(水)


水色瞳の王子様


いつかあたしは
物語のヒロインに成れるって信じてた。

バカでも頭が良くても女の子だったら誰でも憧れる。


でもあたしには
王子様はもう来ないの。

王子様は行ってしまった。
あたしを通り過ごして違う処へ。

さようなら
寂しいけれどあたしは眠り続けるわ。

王子様の優しいキスも知らずに眠り続ける。

今の時代ぢゃ誰も迎えになんて来てくれないの。
自分から進んで行かなきゃ。ね



2003年09月16日(火)

*仔猫と箱庭* 弥甫

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