あらゆる多くの人々のあらゆる嘲笑の前に立ってあたしは今なお固く心に信じている。あの裏日本の伝説が口碑している特殊な部落。『猫町』猫の精霊ばかりの住んでる町が確に宇宙のあるどこかに必ず実在しているにちがいないということを。そんな夢現・無限のめまい。そんなノスタルヂック。
母さん,母さん,どこへ行た。紅い金魚と遊びましょう。母さん帰らぬ,さびしいな。金魚を一匹突き殺す。まだまだ帰らぬ。くやしいな。金魚を二匹締め殺す。なぜなぜ,帰らぬ。ひもじいな。金魚を三匹捻じ殺す。涙がこぼれる,日は暮れる。紅い金魚も死ぬ,死ぬ。母さん複テいよ。眼が光る。ピカピカ,金魚の眼が光る。
あたし自身に失望。あたしの未来に絶望。別に苦しくないよ??自業自得だし。当たり前の結果に涙も出ません。皆は優し過ぎるからあたしは弱くなってしまった。優しさと幸せで溶けてしまったの。厳しく生きなければいけない。皆が心配するくらい模範を演じていれば良いのに。あたしは壊れてしまった。鍵穴は錆び付いて鍵が入らないし螺子も外れてしまった。どうしたら治るの??治らないなら廃棄処分してよ。あたしは,悲しいけれど動けないの。
苦しい。辛くてもう駄目。ここに居られないの。この気持は何時に成ったら消えるのかな??頭が割れそうで狂いそうなのを繋ぎ止める。それは理性と云う,か弱い糸で。あぁもうすぐ切れそう。あぁもうすぐ繋ぎ止める事は出来なくなる。