仔猫と箱庭の収容所



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鼻声


風邪をひいた君は

鼻声であたしを呼ぶ。



それがなんとなくいつもとは別人みたいで

ドキりとさせられる。





でも君の声がいつもと変わらなくても

それでも

やっぱり心臓がドキドキするのは変わらないのだ。





鼻声でも

君は君だから

あたしはいつでもいつでも,ドキりと心臓が高鳴るんだ。







「早く風邪治ると良いね。」



「有り難う。」





ほらまた。



ヤラレてしまう。




2004年01月15日(木)


回る廻る


くらくら
眼の前がくらむ。


歪んだ天井に圧し潰されそうだ。


ゆらゆら
たあしの魂がさ迷う。


ふわり
ふわり。


ほら
もう脳味噌はぐちゃぐちゃ。
魂は飛んでいった。


回る
廻る天井




2004年01月10日(土)


無題。


暖かい場所を探し泳いでた。


最後の離島で
君を見つめていた―――




2004年01月07日(水)


歌を唄う猫


しなやかに動く。
くねる躯。


あぁ。
あたしの心は
あなたに全て持って行かれたのです。


唄う猫の声
響いて


あたしは
もう空気に溺れる。


あぁ。




2004年01月04日(日)

*仔猫と箱庭* 弥甫

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