読書日記

2002年02月22日(金) マイケル・シェイボン(菊地よしみ)「ワンダー・ボーイズ」(ハヤカワ文庫)を20ページ。

マイケル・シェイボン(菊地よしみ)「ワンダー・ボーイズ」(ハヤカワ文庫)を20ページ。
ワンダー・ボーイズとは語り手である作家の主人公が執筆中の小説の題名であることがじきにわかる。
「私が初めて知った本物の作家は、」小説を読むのが好きならこういう書き出しには惹かれるものがある。そういえば漫画家の萩尾望都の短編にこういった風で始まるものが多かった印象がある。一人称で告白調の内容は読み手を一気に物語の核心に運ぶ効果がある。その作家はオーガストなにがしというペンネームにふさわしくホラー短編を量産し、子供を目の前で失った事が原因でサナトリウムに永久入院している妻の医療費を稼ぎ出していて、主人公が子供の頃一緒に暮らしていた祖母の家に間借りしていたのだった。
初めて知った本物の作家はごく身近な存在だった。
ある日、作家の入院中の妻が病院の窓から飛び下りて死んだ。少年と祖母が同居している作家の部屋をたずねると作家は既に銃で自殺していたのだった。
冒頭はこのような回想で始まる。
次に時間が飛んで現在作家であるとっくに成人した主人公の「今」が語られていくことになっている。
村上春樹の初期の作品の語り口を思い出していた。妙に口当たりの良くてイメージ喚起力の強い文章である。
映画化されている。(まだ観ていない)



2002年02月21日(木) 歌田明弘「デジタル・ライティングへの招待」鹿島茂「衝動買い日記」「情報系これがニュースだ」を続けて

歌田明弘「デジタル・ライティングへの招待」(アスキー出版局)鹿島茂「衝動買い日記」(中央公論新社)「情報系これがニュースだ」(文春文庫)を続けて拾い読み。
どれにも共通している話題はパソコンである。2002年の現在から見れば古いといえば古すぎるというものもあるがパソコンの話題はこれからも尽きないと思われる。
「デジタル・ライティングへの招待」は1994年の本なのでさすがに古くさい。題名に惹かれて買ってしまった。MS−DOSの世界をまだ引きずっている。インターネットではなくパソコン通信の段階である。一太郎dashとVZエディターを比較して論じるのは当時は面白かったはず。
「衝動買い日記」は2年前の本。雑誌連載はさらにその2年前から1年前なのでパソコンに関してはやはり昔を感じる。19番目の話題が「パソコン」購入。豊富な蔵書を有する勤務先の大学の図書館にインターネットで検索することと19世紀のフランス文学を収録したCDROMを使用することという二大目標のためにパソコンを購入した筆者だが、すぐにパソコンがフリーズ。それ以来メール以外ではほとんど使っていない由。
「学問の未来がここにないことだけは確かだ。」とまとめている。
「情報系これがニュースだ」は、第3章「電脳図書館」第4章「電脳書斎」に注目。1,995年に書かれた文章だが意外にもそれほど古びた印象が少ない。2年前の文章と言っても通用するかもしれない。独創的な部分はない代わり、文章で読ませる。
全体では25章あり、部活動の話題まで取り上げ、頭の中だけで書いていない事がわかる。取りとめなく読むのにも適している。



2002年02月20日(水) NECのNb7/5というノートパソコンをまだ

 使っている。相当古い型だ。画面は640×480の256色表示なのでデジカメの画像をフルカラーで見ることができなかった。そこで表示を24ビットのカラーに変更しようとしたらacl7543.drvが必要だという。しかし、ウインドウズのシステムの中にもバックアップしたフロッピーの中にもなかった。市販のウインドウズ95もノートパソコン以前のものなので入っていないらしい。 ふと思いついて、ヤフーで「acl7543」を検索してみた。2件あった。
directXの5をインストールすれば必要なドライバも一緒にインストールされると書いてあった。自体は現在出回っているものではないが、古い雑誌の付録のCDROMになら入っているはずと言う。
ベクターの1998年前期版「パック・フォー・ウイン」に当たってみると、10枚枚目のCDROM中にあった。
コピーしてインストールした後、画面表示の変更が可能になっていた。
今回は単刀直入な検索が成功した。以前にもこれで悩んで検索をかけたことがあったが、その時はノートパソコンの機種名「Nb7」だった。100件以上のヒットはあっても、使えるものは見つからなかった。directX5に触れていても「古い雑誌の付録のCDROMの中に」という具体的説明はなかったからそこまでだった。
今回はドライバの名前で端的に引くだけで必要な知識を得ることができた。
それにしても感心するのはNXつまりDOS/V化する前の9801を使う人が結構いそうなことである。
今日はまったく読めず。メモ代わりに他愛ないことを書いた。



2002年02月19日(火) ニール・スティーヴンスン「スノウ・クラッシュ」(ハヤカワ文庫)を6ページほど

ニール・スティーヴンスン「スノウ・クラッシュ」(ハヤカワ文庫)を6ページほど読んでみた。
あまり近未来という感じはしない。相当遠い未来のアメリカのピザ<配達人(デリヴァレイター)>の話で彼はユニフォームは銃弾を跳ね返し、超小型の矢を超スピードで飛ばす超小型・超軽量の空気銃持っているのだ。名前をヒロといい侍の刀で武装しているので日本人風である。いろいろな設定や小道具がいっぱい出てきそうな期待感を持った。
今日は「エンプティ・チェア」をリンカーン・ライムがいわば田舎の事件に乗り出そうとする32ページまで読んで、中断。
また、品川嘉也「頭が突然鋭くなる右脳刺激法」(青春文庫)を最後まで飛ばし読みした。題名の通り、右脳を使う方法が具体的に紹介されている。
左脳しか使っていないと老化が早いそうである。
今日は職場でスポーツ・テストのような事があって疲れた。最後にシャトル・ランというテストで20メートル走を50回やったような形になって終わった後しばらく体の調子が悪くなった。
明日の朝起きたら筋肉痛が来そうな予


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