読書日記

2002年05月21日(火) 『本の雑誌』2002年6月号来る。

『本の雑誌』2002年6月号来る。
今回はいつもより早く届いた。書店取り寄せにもかかわらず遅い時は徹底して遅く、月末の場合の方が多いくらい。
すぐ同じことを愚痴るのが条件反射のごとくである。
20分程度の幸せが生まれる。
巻頭の今月の一冊をしっかり読んだ後は、編集後記まで一気読み。もちろん半ば飛ばし読みである。
記憶に残ったのは、ヴァーナー・ヴィンジの『青き天空の船』と大宮倉庫の一番長い夏のふたつ。
前者はダン・シモンズくらい面白いのか?
後者は絶版書は時とともに消えるていくのをみすごして良いのか?
疑問文があたまをよぎって行った。
今日は日垣隆の本についてはなしの日。



2002年05月20日(月) 日垣隆『少年リンチ殺人「むかつくから、やっただけ」』(講談社1999)『何でも買って野郎日誌』(角川書店2001)を読み終わる。

 日垣隆『少年リンチ殺人「むかつくから、やっただけ」』(講談社1999/06/30)同じく『何でも買って野郎日誌』(角川書店2001/11/30)を読み終わる。
最近この著者の本・文章ばかり読んでいるので飽きてきたかというと全くそういうことはなくて、『少年リンチ殺人「むかつくから、やっただけ」』を読みあらためて著者の一貫した姿勢を確認できて良かったと思う。
読めば読むほど著者についての情報通になっていく点でも画期的である。
著者の一代記を読んでいるような気がしてくるのだ。
学ぶことが多い。



2002年05月19日(日) 日垣隆『子どもが大事!』(信濃毎日新聞社1998/11/26)がもう少し。

 日垣隆『子どもが大事!』(信濃毎日新聞社1998/11/26)がもう少し。
著者が自分と家族のことを「実録ルポ」としてまとめた本である。
『「松代大本営」の真実』(講談社現代新書)と並んで著者の原点を明らかにしている本とも言える。
この著者は絵空事は書かない。必ず「自分」がその渦中にあり、自分との結びつき・つながりをおろそかにしない書き方をする。
他人事として書かないと言った方が適切かもしれない。
その著者が家族のことを歴史的に書いた。
家族と一緒に遊ぶための指南書としても読めるが、それ以外のことについてのヒントも読みとれる意味ある作品である。



2002年05月18日(土) 日垣隆『「学校へ行く」とはどういうことなのだろうか』(北大路書房1999/12/10)を読み始める。

日垣隆『「学校へ行く」とはどういうことなのだろうか』(北大路書房1999/12/10)を読み始める。
以前岩波書店から出た『<ルポ>高校ってなんだ』と『<検証>大学の冒険』の2冊の合本である。
『信州教育解体新書』同様、教育を問う先鋭な本である。生半可な覚悟で読むと火傷を負いそうなほど具体的かつ明快に書かれている。
すべての文章の核に著者の緻密な取材と物事を真っ正面から見据える問題意識がある。
おもしろいと言うと扱っている話題にそぐわないのかもしれないが、その明快さが実にいい感じなのだ。


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