読書日記

2002年06月26日(水) 林望『リンボウ先生の書物探偵帖』(講談社文庫2000/3/15)を少し。

林望『リンボウ先生の書物探偵帖』(講談社文庫2000/3/15)を少し。『書誌学の回廊』(日本経済新聞社)の文庫・改題版。
十番目のエッセイ「嵯峨本を夢む」を読んだ。嵯峨本のなんたるかも知らないで読んでいるので勉強になった。



2002年06月25日(火) 唐津一『ビジネス難問の解き方』(PHP2002/04/30)を少し。

彼我の日本人のイメージはこの四十年間ほどで大分悪いほうに変わってきている。失われた美点は数多くあり、残っているものは少ないはず。
この本の中で著者は、国際競争を勝ち抜く切り札として、意外にも「日本のメーカーが一級品をつくっている」ことだと述べている。
つまり、「日本製品はほとんど故障しない。」ことである。
失われた美点の中に「手抜きをしない」も含まれているような気もしていたので思いがけない指摘だった。
まだ読み切るめどがつかないが、熟読すべき本のようだ。



2002年06月24日(月) 最近はサッカーの本が面白い。

このジャンルではなんといっても小松茂美『鼓動』が抜群。この本が登場するまでは、金子達仁の文章が気に入っていたが、中田英寿を主人公にした『鼓動』はベッカムいや別格の存在。
今、読もうとしているのは、湯浅健二の『監督という仕事』(新潮社)。まだ冒頭のみだが、説得力抜群である。



2002年06月23日(日) 日垣隆『学問のヒント』(講談社現代新書1997・06・20)を読み始める。

固めの雑誌の「文藝春秋」や「諸君」などだけでなく今月は角川書店の「ミステリ」にも連載を始めたオールマイティの著者の五年前の著書。
絶版らしくなかなか現物にお目にかかれず図書館などを回ってやっと発見。
副題が、「知」の最前線がわかる本、となっており、さまざまな学問・研究の到達点ないし現状を分かりやすくかつ面白く解きあかす本となっている。
一種の学問のすすめ・入門編ともいえるが凡百の類似の本と大きく異なるのは、全然高踏的でないこと。親しみやすく読みやすく、それでいて?核心をついた文章になっている。
目次は次の通り。
記憶の探求、複雑さの探求、時間の探求、遺伝の探求、性愛の探求、メディアの探求、大学の探求、地震の探求、戦争の探求、家族の探求。
各編の最後にブックガイドがついていて非常に参考になるが、著者自身がすべて読んでいるらしいこと。


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