| 2001年06月25日(月) | 
拝啓ギャッツビー殿。 | 
  
 夜の闇に浮かんだ、いつまで続くかも分からないこの純粋な想いは、 どこかに隠しておけるものではなく、海の向こうにポイと投げ捨てられる代物でもなく、しぶとくもコンロの汚れのように、錆付いて取れないものなんだ。 そう、純粋が故、放っておくとあっという間にそうなってしまう。 ねえ、ちゃんと聞いているのかい?こんな想い抱いてること知っているのかい、ギャッツビー?
  幕の内弁当食べている間の幸福感に酔い知れて、目の前にたちはだかる深い谷のこと、全部をひっくるめて忘れたい。
  机の上にあるハンドタオルには、昔なつかしのプーさんのキャラが縫い付けてあって、 それをわけもなくかわいらしく思えたなら、 僕は一体どんなもんなんだって、余計にこんがらがってくる。
  オールタイムベストなフェイバリットムービーには、何度も人が殺されるシーンが流れているけれど、 一体それを見て気持ちが揺さぶられたからといって、それのどこが悪いんだろうか? それにむしろすがすがしさを覚えたからといって、誰も僕のこの思いを変えることはできないだろう。 それが悪いというのなら、僕はこの世で生きていけないだろう。
  やらなきゃいけないことをほったらかしにしたりして、 あとにトゲのようなものがしばらく胸のまわりに刺さるような思いをしている。 そんなの自分の為にならんぞと、ギャッツビー殿にささやくような声で言ったところで、彼は前の学んだことを無視し、自分勝手に動いてしまう。 誰か教えてくれ!そんなことおかまいなしに、なんでも出来ちゃうスーパーな状態になる秘訣を。 空に架る、あの7色に輝く橋をも超えてしまうほどの秘訣を。
  あぁ、ギャッツビー。 見知らぬ顔のギャッツビー。 あんたが僕ではないとしたら、一体僕は誰なんだい? そう、あんたは紛れもないギャッツビー。 生まれた頃からそうなのかい?これからもずっとそうなのかい?
  −END−
  ついしんのランチ ・持参のオニギリ3つ 
 
 
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