メロディの無い詩集 by MeLONSWiNG
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しっかり宿題をやってこなかったバツとして 今日は補習です いいですね
天使は やさしくなければいけません まごころをもたなければいけません もんくをいってはいけません
いいですか あなたたちは 清らかな心のまま それを隠さず そしてあらわに出さず 羽の音を立てず かろやかに とばなければいけません
どうしてだかわかりますか?
それは 『かなしみをしって はじめてやさしくなれる』という 人間達の使った言葉に ヒントがかくされていますよ
あなたたちは悲しんだことがありますか?
悲しいときに 何を考えていましたか?
何かをプレゼントしてほしいとか 一生遊んで暮らしたいとか そんなことを考えましたか?
悲しかったときに胸の中にうまれた想いを そらをふわふわとびながら 目をつぶって感じられるような天使になりなさい
そしてすがたをけして 風になるちからをおつかいなさい
じゃまにならないように 気付かれないように そっと あたたかく つつむように その羽でだきしめてあげなさい
あなたたちは うまれたときから ずっとずっと 天使なのだから
じぶんたちのちからを しんじなさい
こらっ またよそみをして
どうしてあなたはいつもそうなのですか せんせいがなにもしらないとでも おもっているのですか
そんなかおをしてもだめです せんせいにはわかっているんです
赤点とっても しゅくだいわすれても けんかをしても 他の天使を傷つけても せんせいには すべてわかっていますよ
さあ羽をひろげて
ふわふわと ふわふわと
そう
だれより軽やかに
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