〓月夜の日記〓(つぶやき版)
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2001年10月02日(火) 音楽祭 その3



さて、

友達と数人で、 ギターなど、重い荷物をもって、

バスセンターに向かおうと  地区センターを後にしたわたしたち。


あまりの 幼稚な演奏に、なんだか がっくりした気持ちと
地区センターに、まあ出られたって気持ちと

いろいろ思って 疲れたような、 不思議な気分で歩いていたら、







後ろから、 呼び止められたんですよ




それも、あたしのことだ。 びっくり。






「ちょっと 待って!」って 言いながら

追いかけてきたのは、 さっき 音楽祭で一緒だった
男子でした。 他校の。



その人はドラムだった。


スティックを持っていて、 なんだかあたしたちの
ジミな制服とはちがって、 
上にはTシャツ着て、 マッチみたいに、バンダナをくるくるっとやって
巻いていたりして。






ここらへんからは、あまりに突然だったため、 あたしはウル覚えなんだけど



個人的に 呼び止められて


友達は ちょっと離れて 待っててくれて

あたしはその子と、しゃべったんだけれど


ちょっとした 瞬間だった。







その子は、たった一言

「これ、もらってください!!!今日の思い出に!」っていって



使っていた ドラムスティックを差し出したのだった。



はあ・・・・  あたしはあまりに、突然だったので
びっくりしちゃったんだけど、


それを 受け取った。



きっと、かわいいっていってくれたのも、この人だろう。



そういえば、楽屋でも バンド仲間かなんかと


ちらちら、近くにいたっけ。





そんなふうに、しらない人から、
呼び止められるなんてこと、 そうあるもんじゃないから、


呆然・・・とした 気持ちだったんだけど



あとからなんか、
じわっと、うれしい気持ちが してきたんだ・・・・



こんなこともあるんだあ! ってね。



なんか、気分が ぱっと明るくなった。




そして、 なんか友達の手前、どうしていいかわからず、
恥ずかしかったなあ。





その 男子は スティックを渡すと、 たしか、
そのまま、 タッタッタッタと 走っていってしまったのだった。


速攻すぎて、 後姿を見送ったあたし。


もしかしたら、 握手とかもしたかも・・・・ もう忘れた。



やけに 思い出に残っている一コマ。








「ユウ、よかったねえ」

一緒にいた 友達が 言った。






スティックには その子のサインらしきものが 入っていた。

その後、再会することはなく、 どこの誰かってことも、
分からないまま 思い出になった。。。。








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