ことばのかけら
桜子



 捨て猫

目も見えない

小さな捨て猫

それでも生きる執念を感じる

必死になってブラウスに爪ひっかけて離さなかった

冷たい風から守ることしか出来ないけど

寝息立てて膝で眠り始めた


キミの無条件な優しさを妬んだこともあるけど

今なら分かる

じゅうぶんに気持ちが分かったんだ

2001年08月12日(日)
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