ことばのかけら
桜子



 さかなのほね

本当の悲しみは

自分の中だけに留めておけば

それで いい


いつかその悲しみを掬ってくれるだろうだなんて

期待もしない


遠い昔に

ここは海だったのだろうかと思いめぐらせ

なぜか落ちてたさかなのほねに

魅力を感じてた


それがとても

とてもとても惨めで現実的なものと知らずに

2001年10月08日(月)
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