:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
はじめから終わりまでそんな具合に 誤魔化してばかりいたね 君は 僕を傷つけないように 僕に嫌われようと必死で たくさんの嘘まで吐いてくれたね 君の髪が風をなびく景色が好きだった 君の薄い皮膚に浮いた青白い血管が好きだった それがいつかはち切れてしまいそうで 抱き締めて 突き放して 傷つけてばかりきたね 僕は 死んだ方がいいと言っても 君は笑わなかった 終わりが近いことが見えてきて 君を殴り付ける両手が 君を抉る僕の足が 僕の意識とは丸で解離したように やめてと哀願する君をただ見下ろしていた ボロボロの君を抱いて 謝り続け また少しだけ引き延ばせた 終わりの時期に 僕はまた安堵していた
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