Sun Set Days
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9日夜。
貫徹。 Coccoの『ベスト+裏ベスト+未発表曲』をシャッフル+リピートで聴いていたらいつの間にか午前4時で、6時に駅で待ち合わせしていたためにそのまま眠らずに過ごす。
10日日中。
出張。某県へ。もちろん一睡もしていない状態で。電車も混んでいて眠ることができなかった。 妙なテンションの高さ(ときによっては強烈なテンションの低さ)で眠ることなく起き続け仕事も終了。
10日が終わる頃
夜に同僚たちと宿泊先の近くにあるスーパー銭湯に行く。 台風の中、閉店1時間前にでかけていくのは少しだけクレイジー。 それでも大きなお風呂は気持ちよく、上がった後は脱衣所でフルーツ牛乳を飲む。 コーヒー牛乳とフルーツ牛乳で悩むものの、お風呂上りにはフルーツ牛乳でしょうと思う。 さすがに、腰に手を当てて飲んだりはしない。 バファリンの半分はやさしさでできているらしいけれど、コーヒー牛乳の半分はたくましさでできていると思う。
11日未明
先輩や同僚たちといろいろ話している間に現実と夢の世界をさまよい始める。二度ほどわけのわからないことを口走ったらしいが、もちろん覚えていないし、みんなも教えてくれない。 1時間半くらい眠る。
11日午前3時半頃
目を覚ますと短い時間しか眠っていないのにどうしてか眠気が消えている。 窓の外は雨。不穏なはやさで雲が流れているのが見える。 台風はどうなったんだろうと思う。 まだ起きていた先輩が一人いて、その人と話しこむ。 羽田空港に向かうためにその先輩が5時に出発するまで話し続けていた。 新入社員のときにお世話になった先輩で、随分と久しぶりにゆっくりと話した.。
11日午前5時頃
その先輩が出発してしまうと、もう誰も起きていなかった。 けれども、起床予定が6時だったから、やっぱりそのまま起きていることにする。 椅子に座って、熱いコーヒーを飲みながら、大きな窓の向こう側の風や雨を眺める。
11日日中
出張先での仕事(2日目)。 体力的な限界を感じるが、それでも眠ることなく無事やりきる。
11日夕方
帰りの電車の中では爆睡。時間旅行に旅立つ。 ただ、電車に乗り込む前、駅のホームから虹を見ることができた。 しかも太い、2連の虹。 僕らの隣にいた女子高生たちが虹に向かって祈っているのを見る。笑いながら、「虹にお祈りをすると叶うんだってば、そういうオマジナイあるじゃん」と言っている。 はじめてきいたよとぼんやりと思う。
9日の午前中に起きてから11日の夕方まで、結局1時間30分しか眠っていなかったことになる。
いままでたくさんの人にタフだとかロボットだとか寿命を縮めていると言われてきたけれど、ああそうですと認めざるを得ない感じ。ええ、認めますとも、寿命が確実に縮んでいることを。
11日夜―12日早朝
そんなだったから数時間後に部屋に着くとすぐにそのまま倒れる。12日の午前5時まで眠る。 だから、テロのことは、起きてマンションの前にあるコンビニに行ったときまで知らなかった。 コンビニのカウンターの前に並んでいる新聞の見出しを見たときには、本当にまだ夢の続きなのだと思った。 性質の悪い夢だと思った。 けれど、それは現実で、朝電車の中で同僚たちが昨日から何が起こっていたのかということを教えてくれた。 携帯電話にも、昨晩の夜に後輩からの伝言が入っていた。 普段僕がテレビを見ないことを知っている後輩からで、テレビをつけるようにとメッセージを残していた。 先輩は夜中中テレビのニュースを見ていたと話していた。 昼食をとるために入ったお店のテレビで、はじめて映像でその瞬間を見た。 考えるとどうしようもないくらいに恐くなる。 何も言うこともすることもできないけれど、ご冥福をお祈りします。
12日夜
日中は仕事で久しぶりに浅草に。 帰り道で、うまれてはじめて雷門を見た。仲見世の明かりがかなり気になるが、中には入らずに帰る。
帰り道で、『お楽しみ秘蔵ビデオ+全シングルクリップ=全16曲集』CoccoのDVDを買う。 部屋に帰ってきて電気を消して見た。 1曲目の映像で不安になり、2曲目の映像で安心した。 それからは、新しい曲のたびに、その歌と映像となによりもCocco本人に引き込まれ続ける。 Bbsでうさうささんが書かれていた「もし自分が男だったら〜」というのがなるほどと納得できる。 間違いなく心のある部分を奪われてしまった感じ。 それは映像で見ることによって決定的になってしまった。 いままでもたくさんのミュージシャンのビデオを見てきたけれど、ここまで夢中になって惹き付けられたのははじめてだ。 そしてやっぱり、最後の映像を見たときには、マリモさんが書かれていたことにもなるほどと思えた。
DVDを見ているとき、白い紙を用意して、暗い中で思い浮かぶことを書き連ねていた。 後で部屋の明かりをつけてその紙を見てみると、脈絡のない断片的な文字や文章が並んでいた。
それから、今月中は変える予定のなかったTop写真を変更し、作る予定のなかった過去のTop写真を見ることが出来るようにするコンテンツを増やした。 それをつくることにしたのは本当にCoccoを見てしまったからで、その衝撃が覚めやらなかったから。 ああなにかしないととわけもなく衝動にかられてしまったのだ。
この文章もまだその衝撃にうたれたままに書いているから、なんだか随分と感情的だ。 でもこれは確かに映像で見なければと心から思えるようなものだった。 うさうささんとマリモさんには感謝です。 ほんとうに。
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お知らせ
この文章を書いているいまも、テレビの画面ではCoccoがうたっています。
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