棚の奥から久々に懐かしい文庫を取り出して読んでます。 いつだったか古本屋で購入した 新井素子の「ブラックキャット」シリーズ。 とてもワクワクしながら読んだ本です。 これが刊行されたのは昭和59年のようです。 リアルタイムで読んだわけではありませんが。 ですが、面白い本とはいつ読んでもわくわくするものです。 それほど昔ではないのに、時代の移り変わりは速く、 今この小説を読むと大昔な感じがします。今とは違って携帯もないのは当たり前ですが、 この小説、JRじゃないんですよね。国鉄なの。 なんだか不思議な感じがします。
昔のコバルト文庫、というよりは少女小説といわれるものには 書く際に多くの制限があったようです。 (一人称でなくてはいけないなど)
なので主人公の視点のみで描かれる文章、しかも話し言葉で 物語は進むので、多少読みにくいこともあるのですが、 一人称だからこその面白さというのもあります。
さて、ブラックキャットですが。 これは天才的に不器用なすり、広瀬千秋と虫も殺せぬ殺し屋黒木明拓、 そして心臓に欠陥があるため過激な運動のできない泥棒キャット。 この三人で構成される「ブラックキャット」を名乗る怪盗の活躍するお話です。 結構むちゃくちゃな行動をするのでありえないだろうと思われる展開も沢山あるのですが、 バイク運転してて、初心者なのに偶然ウィリー(後輪走行)になっちゃったり。 普通できないだろうことをやってくれるのが小説ならではで胸がスカッとしますね。 色々な人間模様もからみつつ。謎もまだ沢山あるし。 やっぱり面白いものはいつ読んでも面白い。
今、やっとキャスリング(ブラックキャット3)再読し始めたトコです。 ブラックキャット、なんだかもうすこししたら新刊が出るみたいなのですごい楽しみです! まだ完結してないんですよね、これ。 完結してない小説ってわりと沢山あるけどね(苦笑)
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