『人生、一度きりよ』
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2001年12月06日(木) |
いちおう電話はつながるらしい |
笠原真澄「もぎたて果林舎設立物語」など読みつつ。
この本は、ライターである著者が、仲間とともに自ら興した出版社の設立記録、なのだが。 いやあ、どう考えても潰れるでしょう。 ここまでピントがずれてると、見事だとしか言いようがない。
事業に失敗する要素を完璧に満たしている。
1.イキナリ設備投資(下北沢に一軒家の事務所を借りる。しかも家賃33万円。はは) 2.イキナリ社員を雇う(何人も!) 3.設立にあたりいちばん苦労した人の著作を、ねぎらいをこめて初回出版物に決める。 おまけ.「美人出版社」として売り出すために、洋服を買いまくる。
たぶん、破滅が好きな人たちなのだろう。 金持ちのお遊びならいいけど、本を読むかぎり、みんな貧乏そうだし。
この本を貸してくれた人が、この出版社に電話してみたところ(なんのために?)、 誰も出なかったという。
あ、でも留守電にはなってたって。
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