::KEiMOの世界::



墓参り  2003年05月11日(日)
先週から、

  今度の日曜はお婆ちゃんの命日だから皆でお墓行くわよ

と順子に何度も言われていた。
お参りした後、家族揃ってどこかでお食事ってことらしく、
10時出発とこれまた何度も聞かされた。
偏屈な雄一(父)と1人暮し中の気むずかしいヨシ(兄)も来るから
時間厳守ってこと。

さて当日、A型なあたしが時間きっちりに支度を終え下におりると、
みっち(弟)がいない、と大騒ぎ。さっきまでシャワー浴びてたのに?
午後にそれぞれ予定があったからそれ以上待たずに置いていった。
おかげでヨシの車1台で済んだから楽だったけど。

お墓に着いて、掃除してお花と線香をあげて。。。
順子がポツリと

  お婆ちゃん死んで今日で丸3年ね

と言った。すかさずヨシが、

  3年じゃないよ、もっと経ってるだろう

順子も負けずに、

  3年よ。去年3回忌やったじゃないの!

  んなワケねぇだろ、オレが家出てから2年経ってるんだぞ!

また始まった。あたし達はいつも些細なことで喧嘩する。
ハイハイ、もうお腹減ったから帰ろうよ。
アリッサと2人先に車に戻りながらふと振り返ると、
雄一が墓標に記された日付を確認していた。


  『2000年5月22日』


おい、今日は命日じゃないじゃないか!!


  あら、まだ3年少し前だったわ♪

  違うよ、あれは墓立てた時の日付に決まってるよ!

まだまだ続く2人のバトル。
でも、どっちも勘違いしてたことをごまかすために意地張ってるだけ
なのが、さっきまでの口調と違うとこからも分かった。アホやな。

結局、みっちは

  10時って聞いてなかった。

そうだ。













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