当世高校教師気質
一生勉強 一生青春

2004年03月31日(水) 『教師の哲学』

いよいよ春休み最後。
明日からは再び仕事人に戻ります。

最近、あまり本のことを書かなかったのですが、
別に読んでいなかったわけではありません。
むしろ、『指輪物語』全九巻を通読するなど、
意外と派手な読書生活を過ごしていたのです。

本日の一作:
・『教師の哲学』(岬龍一郎/PHP研究所)

お堅い教育書ではありません。
幕末から近代にかけて日本の教育を支えた
8人の偉人についての紹介のようなものです。
一番、心に残った人物は「森信三」。
「国民教育の父」です。
つまり、私達、現代の教師の師父であります。
どうもこの方の著作が相当面白いらしいのです。

教育者に必要なものは、教育的情熱と生徒への愛情。
根本的な要素が、意外と現場にいるうちに薄れるのです。
何を言っても通じないのではないかという虚無感の中、
心身ともに疲労し、最後には諦観に入るのです。

「馬鹿たれーーーーーー」

そんな自分に叱咤です。
一年しか経ってないペーペーが偉そうなこと言うなよ。
根性叩き直して、いよいよ二年目のスタートです。



2004年03月30日(火) 「ぼくの好きな先生」

春休み満喫中。

本日の1本:
・「ぼくの好きな先生」(仏)

今日は映画を観に行きました。
ひさしぶりにN尾女史を誘いました。
N尾女史は最近家からあまり出ていないらしいので、
ちょうどいいよなと思ったわけです。
こじゃれたカフェでランチをした後、映画館へ。

フランスの田園地帯にある小さな小学校が舞台。
実在する学校の日常を描いたドキュメンタリーです。
ロペス先生という退職を間近に控えた先生と
10人ちょっとの生徒(学年もさまざま)が登場。
ちょうど〈イエナプラン〉のように、
低・中・高学年のブロックに分かれて、授業を受けます。

日本では決して見ることはできない光景があります。
一人一人の生徒に愛情を注いで回る先生と、
先生が大好きな子ども達との心の交流があります。
ロペス先生は決して大きな声は出しません。
失敗した子、集中できない子、喧嘩をした子・・・
私ならば半ば怒鳴りつけるように指導するかもしれません。
でも、ロペス先生は淡々と、じっくりと語りかけるのです。
子どもに迎合するでもなく、突き放すでもなく、
上手に距離を取りながら、子どもをひきつけるのです。

ロペス先生は「教師以外の仕事はできないだろう」と語ります。
私もこの職を退くその瞬間に、そう思える人生を送りたい。
そう思わせてくれる映画でした。
派手な事件も、涙ぐむ挿話もありませんが、イイ映画です。



2004年03月28日(日) 涙、涙

新しい車は快調・・・なはずなのに、
どうしてかオーディオのディスプレイが機能しない。
仕方が無いのでディーラーに電話をしたところ、
どうも代車がやってきそうな気配。
うっそーん(涙)
なんだか先行き不安なワゴンR君との生活。

夜は院生での食事会。
今年、採用されたT甫女史激励会。
N尾女史は欠席だったけれども、
ちょっと高めのイタリアンレストランに入る。
かなり荒れてる中学に赴任が決まった彼女は、
気丈に振舞っていたものの、不安もいっぱいなようで、
別れ際に涙をこぼす一場面も!
そういや、去年はM木女史が涙を流していたなぁ。
私も早く合格して、涙の一つも流したいよ。
今年は(も)頑張ろうっと。



2004年03月27日(土) 定期演奏会♪

K氏が顧問を務める吹奏楽部の定演を観に行く。
最近はとんと見なくなった100人近い大編成は、
ステージに立っているだけで圧倒される存在感。
しかも、その集団が指揮棒に即座に反応するから、
相当きちんとしつけられているんだなぁと感心した。
起立とか楽器の構えとか、諸々ね。

演奏のほうは・・・まぁ、ぼちぼち。
あの人数にしてはちょっとおとなし過ぎないか?
もっとはっちゃけてほしかった。

で、三年紹介でK氏登場。マジでビックリ。
一人一人の名前を読み上げる彼の勇姿にまた感動した。
いいなぁ、ちょっとした三年担任気分じゃん?
なかなか講師ではあそこまで味わえないよ。

やっぱり定演はいいですな。
ウチの高校じゃよっぽど熱心な先生でも来ない限り、
無理だろうと分かっていても、ちょっと憧れてしまうのよ。



2004年03月26日(金) 車到着

午前中、健康診断。
大丈夫だろうと思っても、ちょっと緊張する。
でも、今年も何事もなくパスいたしました。
身長がまた少し伸びていたのが不思議。
163.5センチ・・・ふむふむ。

ただ、帰宅後、激しく頭痛。
その折に母親と衝突・・・言い方が悪かったからなぁ。
反省するも、母親の言い方にカチンときて悪循環。

午後三時、いよいよ車到着。ワゴンR君です(ちゃん、か?)
明日からガンガン乗り回しますぞ~~。
ちゃんとお供してくださいよ、よろしく。

兼務校に電話をかける。
顔合わせの日程確認のつもりだったが、終わっていた(苦笑)
教頭さんが「時間割がはっきり決まってから、
連絡するつもりだったので・・・」ともぞもぞと言っていた。
フライングしてしまったわけね。
去年は、兼務でも呼ばれたので電話かけたんだけれど、
おとなしく待っていたほうがよかったかしら?
とりあえず一日に本務での業務が終了したら訪問することに。
なんだか幸先よくないぞ~~、大丈夫かなぁ。



2004年03月25日(木) フィナーレ(2)

本日をもって本務校も終了。
今日は一日中、お世話になった生徒会室を清掃。
特に課長が年休を取ったもんだから、
ここぞとばかりに磨き上げてきてやったぞ。
もう汚いのなんの、よくこの中で一年も・・・
いや~~、ちょっと悲鳴が漏れそうだわ。

さてさて、気になる来年の勤務先は?

変更ナッティン!

ということで、来年もお世話になることに決定。
校務分掌は変わるかもしれませんがね。
(再・生徒会説かなり濃厚だけれども)
ただし、兼務校は変わりました。
(つか、また兼務かよって話は置いといて)
来週あたり、兼務校の顔合わせかなと思っております。
ちょっと面倒だけれども、頑張ります。

明日は健康診断に行かなくちゃ。



2004年03月19日(金) フィナーレ(1)

今日で兼務のほうの授業がすべて終了。
朝、校長先生にその旨を伝えると、
朝礼で挨拶をするようにと言われた。
(私は非常勤なのに朝礼参加が義務付けられていたから)
非常勤の場合、どこまで挨拶回りをすればいいのか
ちょっと判断に迷っていたところだったので、
このお言葉は非常にありがたかった。

生徒には「来年も教えてよ」と言われた。
ちょっと(かなり)ぐっときた。
でも、「来年もアンタの面倒みるのは勘弁だね」と
笑って答えておいた。アッチも笑っていた。
そういう距離で一年間きたから、ラストもさっぱり。
皆が卒業していく姿を見れないのは残念だけれど、
彼女達ならば、きっと立派に巣立っていくだろう。

夕刻、教育センターに出向いた(連れて行ってもらった)。
指導主事の先生にお会いした(紹介してもらった)。
ものすごく気さくないいお方だった。
上に立つ人がこういうステキな人だと嬉しいなぁ。

夜、院生とひさしぶりに食事会。
ファミレスで五時間ねばった。



2004年03月17日(水) ・・・・・・

会議でした。
7時間続きました。
GLAYのライブに行けませんでした。

流す涙もございません。

以上です。



2004年03月16日(火) 単位認定会議

今日は単位認定会議のため、午後放課。
会議は13時20分開始、終わったのは19時だった。
私は今年は2年生しか受け持っていなかったが、
国語科からは5人の赤点保持者が出た。
その5人になんらかの形で関わっているのだから、
始末が悪い・・・う~ん、肩凝った。

最終的に赤点の判断が下されたことには、
それなりに理由があるから、撤回するつもりはない。
でも、自分の指導方法について迷いが生じないわけじゃない。
あの時、ああすべきだったのかと考え込んでしまうこともある。
もし、私が国語ではなかったら単位取得できたのかなと
思わずにはいられない・・・お互い人間、相性だってあるのだから。

中には、絶対に赤点を出さない先生もある。
授業に出席しているだけでも偉いって見方もある。
そこまで割り切ってしまえば楽なのかな?
でも、私はそんなふうにはなれないや・・・
たとえ指導で苦しんでも、悩んでも、割り切れない。
授業は授業。座っているだけで単位がもらえるならば、
喫茶店にでも行けばいい。教室にいる必要がない。
私が保護者であれば、そんな教師は願い下げだ。

とにかく疲れた。今日はもう休んで英気を養おう。

BGMはボボタウ。疲れを癒すメロディ。



2004年03月14日(日) でっかい買い物

今までの人生を振り返ってみて、
一番大きな買い物は何かと言われれば、
間違いなく「パソコン」と答えていました。

が、本日、いよいよソレにも勝る買い物が!
そうです、そうです。「くるま」です。
自分で車を買う・・・これぞ社会人のステータス。

燃費・維持費もろもろを考えて、今回は軽にしました。
ワゴンR、色はシルバー。
漠然と考えていたのはコレだけだったのですが、
バチコンとくるヤツが展示会場の隅っこにいました。
最後まで、ライフと迷っていたのですが、
(しかも、ちょっとライフのほうが条件上だった)
初めに自分が欲しいと思っていたほうを選びました。

本当はいったん帰りかけたのですがね・・・
いずれ近いうちに決めなくちゃいけなかったわけだし。
「会場に戻って、まだ売れていなかったら買おう」
そう決意して、再度会場入りして、決断を下しました。
交渉は父親に任せましたが、まぁボチボチです。
(本当は彼氏に任せたと言いたいところですがね・・・
それを待ってたら、ずっと車買えないですしね・・・)

納車は24日前後と言われました。
ということは、現在の勤務校の任期が切れる頃。
愛着断ちがたいマーチ君と立派に勤め終えたら、
新天地にはワゴンR君と向かいたいと思います。
(新天地の話がくればですが・・・ああ、後ろ向き人生)



2004年03月10日(水) 入試デビュー?

今日からいよいよ公立高校入試。
受付よりずっと早い時間から、玄関前には中学生がわらわら。
嗚呼、初々しい・・・緊張しきった顔をしちゃって。
こんな愛らしいお子さん達が、どうして入学すると、
ああも変わってしまうのでしょうか? WHY?
猫の皮どころか、獅子の皮でもかぶってるのでしょうか?

でも、今回、生徒より緊張してたのは私だった!
なにせ生まれて初めての入試の監督ですよ。
それなのに、どうして監督責任者ばかり当たるのよ?
何度も要項を読み直してチェックをしていたら、
「葉明さん、もしかして緊張してるの?」
と教頭先生がひょっこり覗き込んできました。
その瞬間、そこにいた先生方の視線がざっと集中。
「デビューやね、デビュー」
「緊張しすぎて、保健室行っちゃだめだよ」
と散々、好き勝手なことを言ってくれました。
ペアを組んだ監督Bの先生まで、
「俺、何もせずに黙って従うから」
とニヤニヤしてるし~~~、ムキ~~~~。

でも、大変、イイ勉強をさせていただきました。
普通、教師であっても若い間は(下手すれば5、6年)
監督責任はさせてもらえないらしいし・・・

採点もなんとか終了したし、明日は面接。頑張ろう。



2004年03月08日(月) お薦めの映画?

高校生にお薦めの映画って何でしょう?
しかも、イイコちゃんじゃなくて、ヤンチャ君にぴったりの映画。
自分が高校時代って何を見せてもらったっけ。
誰か教えてください・・・



2004年03月06日(土) 「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」

慰安旅行は非常に心地よく終了。
結局、朝の五時半に通常どおり目が覚めてしまった私は、
まだ真っ暗な中を一人、朝風呂に出かけました。
いやはや、失敗です。
外は真っ暗です。
これでは、昨日の夜に入ったのと変わらな~い。
やっぱり、朝風呂は明るい光の中入ってナンボ。
もうちょっと布団で我慢をすればよかったな。

10時にチェックアウト、11時半に学校解散。
私は自分の車に乗り移りまして、映画館へ直行。
ようやく、指輪三部作を完結させました!
もうすごい迫力、手に汗握る迫真の演技。
フロド・・・やっぱりアンタは情けなかった。
でも、やっぱりやっぱり強かった、格好良かった。
もう最後の結末を知っていても、応援してしまいますね。
加えて、王様ーーー。もう格好よいの、なんの。
まだ映画を観ていない時分には、友人のパンフの
エルフ王子にときめいていたのですがね・・・
きっとイイ王様になりますよ。
原作本を一気に読みたくなりました。
でも、9冊あるんですよね。
今の学校に赴任している間に全巻読めるかしら。



2004年03月05日(金) 卒業式

今日は私が教員として初参加する卒業式。
しかも、ブラスの指揮者として・・・
嫌なプレッシャーがいっぱいです。
1年間ブラスの副顧問をさせていただいたわけですが、
公式の場で指揮を振るのは生まれて初めて。
まさか自分が指揮を振る日がくるなんて、
想像したこともありませんでしたよ、高校生の頃は。

でも、生徒は本当にステキな演奏を響かせました。
今回は、お世辞抜きで上手だったと思います。
他の先生方からも「上手だった」と言われ、
卒業生にも「上手くなったね」と言われ、
嬉しさと安堵で午後は仕事をする気が起きず(苦笑)
ぼちぼち書類整理をしていたら、終業時間。

これで私がブラスと関わるのも後少し。
入学式の頃には、ブラスには指揮者がいません。
でも、あの子たちはきっとやりぬくでしょう。
そう信じさせるだけの演奏を彼女達は実践したのです。



2004年03月03日(水) 試験が終わると・・・

今日で本務校は期末テスト終了(兼務は明日)。
今回はどちらも国語の試験が早かったので採点済。
残すは成績をつけるだけとなりました。
兼務校は午前中いっぱいで伝票に記入し担任に提出。
こちらは手書きで5点法を採用しております。
きっと後から教務が集計するのでしょう、ご苦労様です。
一方、本務は各自でパソコンに入力。
月曜日に国語科会議があるのでそれまでにやっておかねば。

本務と兼務、一番、面倒くさいのはコレですな。
成績の付け方はそれこそ学校によって多種多様でしょうが、
同時進行で別のことをやっていると混乱します。
でも、一年目にして二通りの成績のつけ方を勉強できた
と思えば、ちょっと得した気分にもなるというものです。

さて、あさってはいよいよ卒業式。
私がブラスの顧問として活動する最後の場ですね。
明日のリハーサルからしてドキドキします。
う~ん、うまくいけとは言わないが、
大失敗だけは避けたいなぁ・・・う~ん。


 前世  人生  来世


葉明 [MAIL] [当世高校教師気質Ⅱ]

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