moonshine エミ |
2007年06月30日(土) 御旗、楯無も御照覧あれ。(其弐) | ||||
(前回より続いてます。) まったく、恐ろしい事態になったものだ。もはや私には、息抜きなんて必要なかった。普段自分ののんびりした余剰時間を支えている、雑誌や本を読んだり音楽を聴いたりすることもすっかり忘れていた。気がつけばいつも、心はそこに向かっている。これではまるで、恋ではないですか。是は、如何なることか。 ①もともと、熱しやすい性分である。 子どもの頃からそうだった。なわとび、鉄棒、折り紙、ゲーム、音楽、もちろん読書、そして、好きになった人(物語の中の人や、芸能人、スポーツ選手など含む。)もたくさんいる。好きになると止まらない。その偏執に近い情熱の傾け方は、「恋する乙女」というよりは、そう、「オタク」に近いのである。 しかし、対象に向かって突き進む私の集中力は、平穏な生活を重んじる私の両親の目には危うく映っていた。「私たちの子どもなんだから特別な器量があるわけでもあるまいし」「何より大事なのは規則正しい生活です」「この子は一歩間違えば、宗教などに走るタイプではなかろうか・・・」。私が何かに夢中になるたびに、「ほどほどにしなさいよ」とストップがかかった。おかげで私は何かを極めることもないが、そのかわり自制という概念を身につけ、こうして社会に順応した大人になったわけです。それについては基本的に両親に感謝してます。やっぱりほら、基本、凡々とした人間ですから、エキセントリックに生きては苦労するだけなのです。 それでも、三つ子の魂百まで。私のミーハー魂、オタクっぷりは、ふとしたことで爆裂するのだ。 ②世の中は日々、進歩している。 私が小学3年生のときに放映された大河ドラマが、『武田信玄』。1988年のことである。その少し前に、民放で『おんな風林火山』というドラマをやっていた(主演はなんと、若き日の鈴木保奈美)のだが、その原作となる少女マンガを読んでいたこともあって、私はたちまち、この重厚な大河ドラマに夢中になった。当時20代だった中井貴一の武田信玄は涼やかで男らしく、いかにも時代がかった登場人物たちの言葉遣いの魅力はすばらしく、平幹治郎や小川真由美の怪演に震えあがり、紺野美紗子や南野陽子のお姫様ぶりは夢見がちな少女を虜にした。視聴率も歴代大河ドラマトップクラスの名作だった。 既にオタク魂を会得していた私は、この大河ドラマをきっかけに、みるみる好奇心を歴史の世界に派生させ、そのドラマチックな世界に傾倒していった。図書館や本屋を駆使して本を読み漁っていったのである。私の知識は日本で生まれた学生が学ぶべき常識を凌駕し、小学校、中学校はもとより、高校に至っても、日本史という教科で苦労することはついぞなかった。どうやら、一般的には女性は歴史に興味をもたないようで、今でも会社の飲み会なんかでオジサマたちが歴史の話を始めると、異様に食いつきのいい私は半ば感心され、半ば呆れられている。まあ、それで得したことはほとんどないけど。 といっても、私も歴史ばかりに青春を費やしたわけではなく(あたりまえだ・・・)、興味の矛先はいろんなところに向かっていたのだが、今般、久しぶりに大河ドラマを見て、歴史のおもしろさに再び開眼した(してしまった)。 そんな私を待ち受けていたのが、このネット社会である。座して指を動かすだけにして、なんと膨大な情報の手に入ることか! そして、世の中は進歩する。この平成の世は当然ながら、日々戦国時代から遠ざかっていくというのに、その研究は驚くばかりに進んでいるのである。私が子どものころに見飽きるほど見ていた(どんだけ好きなのだよ、)信玄の肖像画は、昨今の研究では別人のものであるという見解が広がっていた。『甲陽軍艦』を初めとした歴史資料の真偽のほどの検証は進み、暗君といわれた今川義元や武田勝頼の武将としての評価は見直され、子どものころには理解できなかった当時の政治的状況も、今ではスポンジが水を吸うように飲み込めた。1988年の『武田信玄』であれほど正室の三条夫人が悪し様に、そして諏訪御寮人が可憐に描かれていたのは、あのドラマの原作者たる新田次郎が諏訪の出身であるから、ご当地贔屓的なものがあったのだ、という驚異の事実(?)も知った。 ああ、なんと歴史とは面白いものか。それに、これだけのことを瞬時に探せるネット社会のすさまじさ。客観的資料だけではなく、mixiのコミュニティや個人のホームページ、果ては「2ちゃんねる」の大河ドラマ版にいたるまで、目を皿のようにして読んだ。2ちゃんねるを毛嫌いする人はいまだにいるが、「ヲタ」とか「厨」とか「香具師」とか「粘着」とかいわれるような、目を覆うような書き込みをスルーすれば、やはりその情報量や、オタクゆえの愛情の深さは目をみはるものがあります。ちなみに、なんとわたくし、混みあいがちな2ちゃんねるを快適に閲覧するために、ついに専用ブラウザまでインストールしてしまいました! かつて、一般的にメジャーでないものを好きになると、その愛情を語り合えることはほとんどなかった。それが今ではクモの巣は世界に張り巡らされているのである。同好の士がこんなにいる、というのは、それだけで盛り上がるもの。かくてオタクの切磋琢磨はすすむのである。(さらにつづく) |
2007年06月29日(金) 御旗、楯無も御照覧あれ。(其壱) | ||||
タイトルを見てなんのことか察した方、両手で握手を求めさせてください。 ここ最近わたしが矢も盾もたまらず愛しぬいているのは、大河ドラマ『風林火山』である。 最初の3,4日は、「駄文を書いてる時間なんぞ、あろうはずがありません」といった具合だった。 そのあと、この激情を余すところなく書きつくしたい欲に駆られたが、何しろいろんな意味で忙しかったのでまとまった時間もとれず、中途半端に書きたくなかったので見合わせていた。もっとも、こんな「恋は盲目」状態で書く文章など、読むほうにとっては鬱陶しいに違いない、というおそれもあった。いったい何をそんなに自意識過剰になっているのであろうか。これも恋のなせるわざである。 今日は土曜日で、見境ない情熱もひと段落し、激しくも愚かしい恋から、穏やかな愛情へと落ち着いてきたところなので、ようやく書きます。しかし、書きながらエキサイトするであろうことは想像に難くない。 遡ること2週間前、実家に帰った折に、初めて今年の大河ドラマ「風林火山」を見た。第24話である。帰省中なので、テレビはリビングでなんとなくつけられているだけであって、両親との久々の団欒の合間に、目を走らせるくらいだった。それでも、何か心に留まるものがあったのだった。それからは、帰宅後、ネットサーフィンの時間になんとなくこのドラマについて調べるようになった。「うーん、見れば見るほどおもしろそうだぞ。」 土曜日がやってきた。ご存知の方も多いでしょうが、大河ドラマは、毎週土曜の昼に前週の再放送をするのである。 ふだん「めざましテレビ」以外でテレビをつけることのない私だが、前日からテレビ番組表をチェックして時間を確かめておき、改めてじっくり第24話を鑑賞。 やばい、この一週間の期待をはるかに超える面白さだ。すぐにパソコンを立ち上げた。今ほど、このネット社会に感謝したことはない。そして、光ファイバー通信に加入し、動画鑑賞に堪えうるCPUを搭載したパソコンを購入していた自分の先見の明(?)に万歳三唱だ。なんと、かの『you tube』には、これまでの放送のすべてがアップロードされているのである!!! 著作権とか考えると決してよろしいことではないのでしょうが、もうそんなこと言ってらんない。かくて私は、夏のお昼だというのに部屋を暗くして、これまでの放映をじっくり見始めたのである。もうやめよう、もうやめようと思うのだが、既にかっぱえびせんなんてメじゃないほどの止まらなさ。やばいやばいと思い、途中でごはんを食べたり、洗濯・洗濯をしたりしてみたり、買い物に出かけたりしてみるのだが、すぐに体はパソコンの前に吸い寄せられ、指は勝手に次のプログラムを見るべく、力強くクリックを繰り返していく。日曜日の夜が終わって気がつくと、瞬く間に第24話、約半年分の鑑賞を制覇していた。(つづく) |
2007年06月28日(木) 夢中と書いて夢の中 | ||||
しばらく日記を休んでいたが、もうそろそろ再開しようと思う。 この一週間というもの、とあることに夢中になっていた。仕事と家事こもごも、約束を除いてはすべての時間をそのことに捧げてきたといってよい。日記どころではなかったのである。そうだ情熱とはこういうものだった、と思い出した。情熱って周りからみたらばかばかしいものなんだよなあ、とも思い出した。何に淫していたかは次回にでも書く。色恋ではありません。 一週間経って、おもむろにできることはやり尽くしてきた感がある。ここからはじっくりだ。情熱だけでは生きていけんものだし、と冷静に思いさだめる私は凡人である。 先ほど『墨攻』(酒見賢一 新潮文庫)を読み始めると、これがまたなかなかにおもしろい。世の中、おもしろいことはいろいろあるものだ。そして昨日よりも今日は確実に新しい日であるってことだ。 |
2007年06月19日(火) どうにも落ち着かない。 | ||||
月曜日から飲みに行ってしまったのでけっこうキツいもんがあります。仕事はあれこれあれこれあるしねー。疲れる。もう4月や5月でもないんだし、と思うと、どうしても9時ぐらいになるとやる気も失せて帰っちゃうんだけど、なんか、いいかげんやばいかも・・・。 今日は9時半帰宅し、ビデオを返しに行って、お弁当のおかずの残りと納豆で夕ごはんすませ、台所仕事して、明日のお弁当のおかずに鶏肉とキャベツ・しめじのバター醤油炒め作り、片付けて、軽く掃除して、お風呂に入って、電話して今1時。家に帰ってもぱたぱたしてばっかり。ま、これが生活ってもんよね。 |
2007年06月17日(日) 夏へジャンプ。 | ||||
ちーちゃんとなおちゃんと待ち合わせて、イムズの『キャトルセゾン旬』でランチ。ふたりとも相変わらず可愛かったことですよ。そして、友だちって、たとえば仕事が変わったり彼氏が変わったりしても、やっぱり、「相変わらずだな~」って、いい意味で思えて、うれしい。 まぁあんまりそんなことはないけども、ごく稀に、久しぶりの友だちと会ったりして、あんまり話がはずまなかったり、違和感を感じると、逆に悲しく寂しくなるものだ。 社会人生活も長くなると、なかなか、しょっちゅうしょっちゅう友だちと会えないものだから、たまに会ってこうやって楽しいと、過去の自分と今の自分がまとめて肯定できるような気がするし、ひいては未来も楽しいだろう、って思える。単純ですか? 父の日のプレゼントを買う。岩田屋にて。わたくし、岩田屋の株主でして、お買い物優待券なるものをもってます。10%割引、1年ごとに20枚。今日で、19枚目を使いました。ちゃんとお買い物記録もつけてます(←私こういうことが好きなんです。経理人間だから?それとも、こういうことが好きだから、経理にも向いてるんかいな?)。この1年で、合計、3万円以上の割引を享受しました。ってことは岩田屋で1年に30万の買い物を・・・。これって、なかなかの上客じゃありませんこと? で、実家に帰る。 実家に帰って、玄関とかトイレとか台所とかが、きちんと片付いてたり、冷蔵庫にモノがあふれてたり(笑)、母親の好きな花とかぬいぐるみとかが可愛く飾られてるのをみると、ほんとに安心する。元気に生活してるんだなーと思って。同年代の家庭と比べると、うちは親がけっこう高齢なので、親が元気でいてくれるってのは、それだけでありがとうって気持ちになる。ちゃんと自分で働いて生活はしてるけど、私がふだん、自分のことばっかり考えてぱーぱーしてられるのも、親が元気だからこそだ・・・。いつまでもそれでもいけないんだけど。 蒸し暑くなってきた今日このごろ。 梅雨も暑いのもつらいけど、でも、やっぱり、夏に向かうころって、元気が出てきます。この仕事してると、どうしても春はまったく余裕がないから、今ごろになってやっと、「よし、気分新たに!」て感じになってくる。ビールもさらに美味しくなってくるしね・・・って結局これ。 |
2007年06月16日(土) 土曜日、命の洗濯? | ||||
ゆうべは飲みすぎました。生ビール2杯のあとにワインフルボトル1本というのは、私には過ぎた酒量だったようです。でもおいしかったな。ごはんも 。薬院六つ角近くのお店です。朝、喉が渇いて目が覚めたとき、頭が痛んだ。昼まで寝たら治った。 『阿弥陀堂だより』(南木佳士、文春文庫)を読んだ。だいぶ前に買って、気分になったときに読もうとあたためていた。するすると2時間ほどで読み終わった。何度か涙が出た。心洗われる、とはこういうことをいうのでしょう。助け合って生きていくことの美しさ、なんて、言葉にするとあんまりにも薄っぺらく聞こえるけれど、やっぱり、そうありたい。映画は樋口可南子さんらしいですね。見てみたい。 そして、週末にははずせない、本屋さん行き。今日もたっぷり立ち読みをして、小説1冊と雑誌1冊購入。割と雑誌を買っちゃうほうだと思う。 夜はビデオを見た。『バグダット・カフェ』。いい映画だった。これも、何度か涙ぐんだ。最初「冴えないなー」とか、「醜いな~」とか思った人が、だんだん、とんでもなく魅力的に見えてくるのが映画の醍醐味だと思う。 そういえば昨日は、テレビでラピュタをやってたらしいですね。よく読むブログでいくつも取り上げてあった。そのひとつで書いてあった、 「リアルタイムに劇場で見ている人は、実はあんまり多くない筈なんです。テレビで繰り返し再放送される間に、20代後半~30代前半ぐらいのネットユーザの結構な部分にとって、かなり重要なイコンになっちゃってますね。作品のクオリティ自体もまあ高いんですが、それ以上に「語りの対象」「ネタの温床」というか」 って文章に、大きく首肯。そうなんだよねー、「40秒で準備しな!」とか、「あたしの若い頃にそっくりだよ」とか、「海に捨てて!」とかねー。で、やっぱりあれよね。「バルス!」「目が、目がぁ!」ってね。眞鍋かをりブログにも、今日、出てきてたな。 |
2007年06月14日(木) だらだらいかせて | ||||
久しぶりに早く帰ってきました。(とは言っても20時半。) 家のこまごましたこともとりあえず終わりましたので、なんとなくだらだら駄文を書き連ねていこうかと思います。ビール片手に。 最近、よしもとばななの『なんくるない』(新潮文庫)を読んだ。すべて、観光客として沖縄を訪れる人が主人公になっている短編集。表題作「なんくるない」は、短編というには少し長く、読み手によっては冗長だと思うかもしれないけれど、なんだかとてもぐっときた。ひとつの恋、というか、真面目なお付き合いが終わると、恋愛でできた傷というよりも、ひとつの生活が破綻したことによって自分という存在自体が危うくなるような喪失感を抱きながら、しばらく生活しなきゃいけないってこと。でも、必要な別れというのはきっと厳然と存在するもので、別れたことによって、長い目でみると結果的に自分を取り戻すことができるんだってこと。そして、つらい別れがあっても、それを凌ぐような、新しい出会いがまたあるんだっていうこと。おとぎ話のようにファンタジックに、悪くいえば「きれいごと的に」書かれてあるそういうことが、私にはとってもリアルに感じられた。 少しずつの違和感が積み重なって取り返しのつかないところまでいく感じとか。それでお互いに息苦しくなってどうしようもなくて別れてしまって、そのことに後悔はないしやり直そうとも思わないけど、その人の良さはとっても好きだと思える感じとか。そして、また次に、なんの根拠もないのに「この人だ。」っていう人に出会う感じとか。あるある、って思う。 で、いま好きな人、というかおつきあいをしているところである人は、2年間の東京生活を終えてもうすぐ福岡に帰ってくる。今週以降は、ほうぼうで送別会と銘打たれた飲み会三昧のようだ。銀座、丸の内、京橋、神保町、有楽町。異次元のように遠いと思っていた街の名も、まいにち聞いてるとだんだん馴染んできました。そして帰ってきたら、私の家から徒歩5分くらいのところにその人の会社はある。当然、そこからほど近いところにその人は居をかまえることになる。どんな日々になるのかな、と思います。近しくありつつ、節度あるおつきあい。というのが私の理想です。 彼を見ていて素直にすごいなーと思うのは、とてもオープンマインドなところ。もちろんいい意味で自分の核だとかプライドとかはあるしっかりした人なんだけど、それに固執して見栄をはったり逆に卑屈になったりするところがほとんど見られない。だからこそ、菱地所なんてあんだけ大きくて財閥系で高学歴お坊ちゃんお嬢さんがうようよしてる会社に福岡から出向していって2年間しかいなくても、飲み仲間に事欠かない(?)んだろうなーと思う。彼の話には、しょっちゅう、いろんな個人名が出てくる。客観的で、でも肯定力にあふれたルポタージュ。時にはその人たちが電話口に出てくる。おもしろい。そして感嘆する。彼の、人を責めない感じが、私はとても好きだ。心が健やかだなあと思う。そして、健やかでないと自認している私としては、このねじまがった本性を、彼はどれだけ知ってるのだろう?と時々思う。彼は受け容れてくれる気がする。問題は、私が健やかなる者とそうでない者との意識のギャップを受け容れられるかどうかなんじゃないか、って気がしてならなかったり。自分にないものを持っている人にどうしようもなく惹かれるけれど、でも結局、自分と似たような人としか過ごし続けられなかったりするから。 うーん、まさにだらだら書き。しかも酔っぱらってきましたね。風呂にでも入るか。 |
2007年06月13日(水) 相変わらずな私。だけど、 | ||||
早くも水曜日。この3日間、会社を出るのはだいたい22時。 ふと、携帯電話のアドレス帳を整理しようかと思い立ち、久しぶりの人に、ぽつぽつメールとか電話とかしている。もし、もう繋がらなくなっていたら、消去するしかないなーとか思って。 なかなか面白い。 会社の後輩が再来月に出産予定だったり、幼馴染の男の子がこの数日中にもパパになるんだったり、東京で働いている大学の先輩が、帰福時に、西通りにて恋人とデート中の私を目撃していたり。 後輩に、「私の同期の○○ちゃんは子どもがもうすぐ1歳で、○○ちゃんは先月結婚退職して・・・」と、人の近況を伝えつつ、「で、私はこのメールを監査法人の事務所に向かうバスの中で書いています」と締めて、そのオチに我ながらちょっと笑ってしまった。ええ、私だけ、ぜんぜん状況が変わってません。少なくとも、表向きは。 でも、困ったことに(?)、それほどの不満もないのよね、現状に。 私の生活といえばかなり仕事中心ですが、基本的に、やっぱり仕事、嫌いじゃないのよね。ま、これだけ時間的拘束が長くても、なんだかんだで6年以上もやってこれてるって時点で、本質的に、自分の中で肯定されてるよね、この生活が。愚痴りつつも、辞めるほどもなく、こんなにひとつの会社でひとつの仕事を続けてるって、逆に何だか得がたいことだなーと思いもする。 ということで、明日もいろいろ(仕事が)ありますが、しゃきしゃきがんばろうと思います。 |
2007年06月12日(火) 思うさま書いてみる。 | ||||
男性が読んでいるのも承知しているので、あんまり露骨なことはなー、ってのはあるけど、やっぱりここはマイスペースってことで、書いとこうと思います。 きのう書いてた体調不良については、いちお、症状がわかった。 生理でした。 だいたいにおいて規則正しいサイクルで巡ってくるのに、10日近くも早い(ロコツだな・・・)。本格的なようすでもなかった昨日は、「すわ、不正出血?! なになに、病気?! 子宮に異常が?!」と、ひとしきり嫌な予感を思いめぐらせてしまった。今日になって、「あー、なるほど、普通に生理なのね。」と、自己判断ながら結論を下してみました。 かといってまあ、この年になって、大幅に周期が乱れるってのは、やはり、好ましくはないことだ。今回、熱を出したり、数日とはいえ珍しく薬漬けになったりしたので、体がびっくりしてのことだとは思うが、これで、また来月まで、「今度はいい周期でやってくるかな・・・」と気にかけなければならないのも確か。ああ、女って面倒くさい。 で、ここまで書いたからにはいっそ、てな感じで続けるが、男性の方は、男と女の体のつくりは違う、そして、従って心のもち方も違うってことを、認識していただきたいなーと思う。 私の知る限り、女に生理(ずばり月経ね。)があるってことについて、また、その期間や期間前に女子が心身不安定になったりする、って現象については、健全な成年男子はほとんど受け入れ体勢が整っているように思いますが、なぜ、生理たるものが起こるか、引いては、生命というのがどのようにして芽生えるか、という仕組みについては、男性はやはり、あまり頓着していないし、知識がないようなのだ。 それは、女性を大事にしたいと思っているか否かに比例するのではなく、体のつくりが違うからこそ、おのずと違ってくる意識の差のように思える。 女子は、生理不順も生理痛も、自分の体で体験することだけに、「どうしてそうなるの?」「これってヤバいわけ?」みたいなことにも、おのずと、知識をもつようになる。そして、差し迫ってそんな予定がないとしても、いつか好きな人の子どもがほしくなったときのために、できるだけその実現可能性を確保しておきたい、と早い段階から当然考えるし、最悪の場合、男子にない器官が病むことによって命の危険にさらされる場合もあるので、やっぱり、用心深くなるのです。 避妊問題とか、性感染症問題とかで、リスクが高いのはどうしても女子のほうです。ぶっちゃけ、男性は「コイツがダメなら別の人。」っていう選択ができる可能性が高いけれども、女子は、いちど生殖器官がダメになったら、もう、ほかの人とでも子どもを作れないとかって可能性が男性より高いのです。 だから男性は、たとえ遠い将来のことにまで気持ちが及ばなくても、いま、好きな女性を大事にしてあげてください。清潔な環境で、婚前ならばやはり避妊をして、コトに及んでほしいと思います。そういう安心があればこそ、女子としてはやはり、行為にも集中できますから、結果的には現在のふたりの関係にもプラスとなりましょう、、、、て、あたしは何を言ってるんだ。 まあ、それはかなりの老婆心で、私自身はその点の心配はあまりなく、生理不順とか異常とかで気持ちが落ちるのは、やっぱり、 「こうやって忙しすぎる時期が続く仕事をしてるってことが、そもそも良くないわけ? どうしても生活は不規則になるし、ストレスも手伝って、ついつい深く飲んじゃうし・・・(それはおのれの弱さか。)」 って思っちゃうことですね。自分の生活が、体に直接、響いてくる。ってのを、男性よりも早い年齢で感じるのが、やっぱり女というものなのです。 あー、書きすぎかな。明日になって、恥ずかしさに堪えられなくなったら消去しよう。 |
2007年06月11日(月) お疲れ自分。 | ||||
熱とかはもう全然ないものの、依然、鼻はぐずぐずで喉はガラガラ。まあ、治る過程には乗っかってる感じです。 なので、それはいいとして、今度は別の体調不安が。ええ、女子的なことです。 こういうことも初めてではありませんし、しばらく仕事だなんだと忙しくて実はへろへろだったのと、とどめの先週の寝込みとを考えると、まあ、必然ともいえる流れですが、やっぱり妙齢でもあることですし、風邪みたいに自分で対策もしにくいことなので、何だか暗澹とします。 もうちょっと様子見て、思わしくなければ病院かな・・・。 一度、きっちり婦人科的人間ドックを経験したい(や、したくはないけど、安心を買えるのなら、したほうがいいと思える。)ところでもある。 仕事も忙しい。ま、先週、3日も休めば当然よね・・・。とりあえず今日は早寝に向かってがんばろうかねー。いろいろ書きたいこともあるんですが、なかなか難しいな。 |
2007年06月07日(木) 感じたことを忘れずにいたいよ | ||||
麻疹疑惑があったので今日も結局お休みして通院でした。関東地域における昨今の大流行で、検査薬は九州までまわってこないらしい・・・。臨床診断により「おそらく(←不安だなぁおい。)違うでしょう」とのこと。抗生物質に体がびっくりしての発疹みたいです。確かに・・・一日3回のとこ、4回くらい飲んでたけど・・・。 さて、寝込むというのは私にとって非日常で、なんだかいろいろな発見というか、思うところがありました。 今回の私の場合、症状は、大きくは発病→ピーク→回復という山型のカーブを描いているので、やはり圧倒的に気は楽です。昨日、今日と、一日ごとに治っていく実感がありましたもの。これが、「当分治らない」「いつ治るかわからない」「基本的に完治しない」という状態で寝込むのは、精神的に本当につらいだろうなあと思った。 数日間寝込んだだけでも、体がかなり痛い。床ずれとか、体の凝りとか、本来の病気以外のところでの問題もかなり大きいんだろうなあ、特にお年寄りの場合。それに、体力の落ちた状態でやる、洗濯とか片付けとかの、なんと疲れること。産後の肥立ちも良くないままに家事育児とか、疲れるだろうなあ・・・。旦那さんは心して手伝ってあげてください、と誰にともなく思ったりしました。 そう、私は常日頃、いくら仕事がきつーいとか飲みすぎて睡眠不足~とか言っても、やっぱり基本的に健康だから、こうやってたまに寝込みでもしないと、体調万全でない人を慮ることって、できてなかったんだなーとつくづく思った。「だいじょうぶ?」とか、「無理しないでね」とかってもちろんコトバをかけたりはするけど、やっぱり、人間、「何を言うか」ではなく、「何を為すか。」って話。せめて、私の家族や、親しい友人、恋人、そういう人が体調を崩したときは、「いまこの人が自分でするのがきつくて、人にやってもらうと助かることはなんなのか。」ってのを考えて、行動しようと思った。そういうのって、意外とおろそかにしちゃったりするもんね。それこそ、前述じゃないけど、「奥さんが風邪ひきながらも家事育児やってるのに、『メシまだ?』とかってテレビを見ながら言う夫」とかさ・・・。 で、今夜は久しぶりにお風呂にお湯をためて入ってみたんですが、これがまた案の定、疲れました・・・。何、このぐったり感は。でもでも、明日はさすがにさすがに仕事に行きます! 早く寝よう。ゆうべは怖い夢ばかりでした。今夜は頼むよ。 |
2007年06月06日(水) ベッドの住人 | ||||
ここで私の生息を気にかけてくださる方もいるようなので、とりあえず近況を。 月曜日夜、日記を書いて健やかなる眠りに突入・・・するはずだったのですが、夜半に目覚めてどうにもひどい寒気をもよおし、そのまた1時間後くらいに激しい喉の渇きを覚えて起きてみると、もうびっくりするくらいに体がだるい、というか痛いのでした。熱を測ってみると、38度7分。こんな大熱、ひさしぶりです。 ひと晩経てば下がるかと思いきや、相変わらず38度台の熱だったので、観念して病院に行ってみました。採血の結果は、「急性扁桃腺炎」。これからもっと熱が上がるよ、ふつうの風邪(ウイルス性)と違って細菌に感染しているので、市販の感冒薬だけじゃ治らないよ、とさんざん脅され、抗生物質を処方され、とほうにくれて帰ってきました。 恐れをなして、「6時間おきね」と言われた抗生物質を4時間おきくらいに服用していたおかげが、さすがにそれ以上の体温上昇はなかったのですけれど、そのかわり下降もなく、眠るにも約1時間おきに目が覚め、しかも熱が下がるときに特有の汗もなく、きのうは一日、体内に熱をためて過ごしておりました。 今朝は37度5分くらいまでもちなおしてはいたものの、相変わらず喉と鼻は派手な症状を呈しているし、こんな状況で出て行ってもいっそ迷惑なだけかな、なんて思ったりして、思いきってもう一日お休みをもらってみました。夕方、物憂い昼寝から起きた後はまた少し熱も下がったのですが、夜になるとまたぶり返してきたもよう。なんとか洗濯をしてみたものの、なんだか妙な体力の低下を感じました。これからまた寝ます。とりあえず生きてます。でもいっそ、明日もお休みするかもです。上司から優しいメールもいただいたことですし。面と向かってはさんざんに口の悪い彼ですが、変に精神主義な九州男児っぽいところがなく、心根がとてもあたたかいのでこんなときはその優しさが身に沁みます。 |
2007年06月04日(月) それは突如としてやってくる | ||||
旅行中はたくさん歩いたり適度に飲んだりもしたけれど、睡眠も割ととっていたので、ゆうべの帰宅後なんてぴんぴんしたものでした。しかし今朝になってみると喉が激烈に痛く、鼻はとめどなくぐずぐず。ひと晩で、こうも劇的に風邪をひくものでしょうか。確かに先週は仕事も忙しかったし、やっぱりそもそも疲れてたってことですかね。(『東京の風にあてられたんかな~』という小憎らしい言は却下。) 絶えず鼻をずびずび言わせてる私に、たまりかねたように7時前、上司が「もう、帰ったら? こっちまで具合が悪くなりそう・・・」と言ってくれたので、一も二もなく片付けて帰宅しました。検温してみると37度4分。ま、これ以上は高くなりそうにないけど。ゆうべ煮物を作っていたので夕ごはんはまともに摂れました(食欲は減退していない)。家事を小1時間。お風呂でゆっくり体をあっためようかと思ったけど、いざ、入ろうとするとぐったり。お風呂に浸かるのも、案外体力が要るような気がします。てなわけで、シャワーのみ。 この風通しの悪い部屋では湯冷めしそうにはないけれど、今夜はもうふとんに入ります。まだ22時半だから、ちょっと本読もうかなー、うふふ。とりあえず、枕元にティッシュとゴミ箱を備置しないとね! |
2007年06月03日(日) 東京3日間 | ||||
有休を取得して、金・土・日で東京に行ってきました。 以下、旅費の把握の意味も含めて、つらつらと覚書ふう記録。 ●金曜日 6時過ぎ起床し、8時の飛行機で東京へ。10時35分着。 モノレールで浜松町まで。地下鉄に乗り換え、12時ちょうどに六本木の東京ミッドタウン。 荷物をロッカーに預けて、昼食。 長蛇の列を避けて入った店は、「ROTI American Wine Bar & Brasserie」。 野菜とチキンのサラダとステーキを頼んで、シェアする。ドリンクつきで、ふたりで3,800円。 さすがのお値段だが、これはミッドタウン基準では決して高くはあるまい。 アメリカンという割にはとても複雑で繊細なお味、 店の人も、誇り高くもお高くは止まらずという感じで親切。満足する。 ミッドタウン内を散策。いいお天気でガーデンは気もち良し。 ショップは、ファッションにしろ雑貨にしろ、基本的にお金を使うところはない。(高すぎて。) ま、庶民を相手にしているわけではないのだろうからね。 内装も外装もとにかく上質だし、 天井のガラスから広く入ってくる陽光、屋内のあちこちに植わった竹、 ハイソな心もちで周遊できるし、金曜日の昼は人も多すぎず、なかなか快適ではあった。 ツタヤの書店には俗な週刊誌は何もおいていなかった。さすが。 FUJI FILMのギャラリーもおもしろかった。 汐留まで地下鉄。ゆりかもめに乗り換えて4時半、お台場着し、チェックイン。 ホテル・グランパシフィック・メリディアン28階が今宵の宿。 レインボーブリッジ、海の向こうに東京タワーと高層ビル群と、めまいがするような眺め。 夕食までお台場をまわろうかと言っていたが、 あまりの豪華さ・快適さに、出る気を喪失し、部屋でくつろぐ。 6時、ホテルのプライベートラウンジで一杯ひっかけて、コンビニでお酒を買い、部屋へ戻る。 7時、夕食。ルームサービス。 前菜・スープ・パン・メイン・デザート&コーヒーつきの立派なコースである。 ふたりでの酒量は、ビール500ml缶×2と、白ワインのフルボトル。 すばらしいバスルームを満喫。 ●土曜日 朝食つきのプランだったが昼食にも振り替えられる。 ということで12時、チェックアウトし、ホテル内の和食屋さんにてそばご膳。 天ぷらとお造り、コーヒーまたはデザートまでついている。 ホテルのクロークに荷物を預けて、お台場散策。 フジテレビ本社ビルのショップで買い込む。 いい年して、キャラクターもの大好き。というか、年々大好きになっていくような・・・。 アクアシティお台場、デックス東京、などなどは、まあ、言ってみれば、 キャナルシティ博多をちょっと大規模にしたようなショッピングモール。 家族連れや若者たちが気軽に遊べる場所なのでしょう。 とはいえ、なかなか楽しいものである。 念願のサングラス買う。これで目のUV対策もばっちりだ。 ゲームセンターで初代スーパーマリオブラザーズに興じる。 興奮しすぎて消耗したので、お茶してカームダウン。 ゆりかもめで新橋、山手線で東京、17時ごろ、新丸の内ビル着。 オープン時にアテンドをしただけあって、彼の案内もスムース。 各階のサイン、トイレ、照明、何ひとつとっても、とにかくお金がかかっている。 もちろんテナントも豪華。でも、がんばれば買えるかな、って感じ。 鳩居堂で扇子を買う。これから夏の間、活躍することでしょう。 丸の内オフィス街を見物しながら有楽町へ歩き、 今夜は、肩肘張らない居酒屋みたいな店で。という希望で、焼き鳥屋へ。 お値段もメニューも庶民的で、串はおいしくて満足。生ビール2杯ずつ。 銀座に移動し、地下のバーへ。 こじんまりとしたお店だが、早い時間から賑わっている。 ハイランドパーク、ボウモア、グレンフィディック。 地下鉄で新木場まで。京葉線に乗り換え。 舞浜で、ランド帰りの人たちがおおぜい乗ってくる。新浦安で降りる。 ●日曜日 うだうだと寝たり起きたりし、結局、昼になる。 うだうだするのも楽しいものである。 あんまりうだうだできないものですからね、普段は、どうしても、日常に追われて。 新浦安のオリエンタルホテルにてランチビュッフェ。 やっぱりついつい食べ過ぎる・・・。 でも、野菜を重点的に摂取し、いい気分。 この時点で3時だったので、これ以上の観光はやめて、浦安でのんびり、ゲーセンや無印など。 気楽で良し。 ホテルからリムジンバスで空港へ。 おみやげにOGGIのお菓子買う。 週刊文春買って、空港および機内で読む。 そのあとは、持参していた文庫本、梨木香歩の『春になったら苺を摘みに』(新潮文庫)。 非常におもしろい。 20時前に福岡空港着。地下鉄で博多に出て、バスで薬院まで。 荷物も重いのに、ついつい駅の本屋に寄ってしまい、熱心に立ち読み。 思わず、『紀香魂』を買いそうになってしまった・・・。すんでのところで思いとどまり、 ファッション誌と、文庫本2冊買う。 スーパーに寄って、21時過ぎ、帰る。 ていうか、空港から、うち、近っ。 簡単に夜ごはんをすませ、旅装を解いて洗濯機まわしつつ、明日のお弁当のおかず作りつつ、 電話連絡しつつ、で、今に至ります。 ● なんというか、なんとも快適な旅であった。ペース的にも、精神的にも。 けっこういろんなとこ見て回ったけど、無理する感じではなく、 疲れ果てることもなく、刺激とリラックスとが両立してて、 観光と滞在とがちょうどいいバランスで、非常にリフレッシュできました。 日ごろのご褒美に、たまにはこうやって張りこむのも悪くない。 旅はいいね。 |
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