月と散歩 )
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戻れないなら、
先に進むしかないっしょ?
ラセンの上と下。
でもさ。
2002年09月10日(火) |
種子島漂流記Ⅱ 26 |
『光の跡、空の穴』
…その瞬間、全身の細胞が 泡立った。
ケータイで故郷にいる友人に実況しよう なんて思っていたけど。 ごめん。 正直、なにを話したか憶えていない。
17:20。 一点の曇りもない空に、雲を連れて、光が 昇っていった。
遅れて轟音が届く。
僕の声も、きっと震えて。
18:05。 射場に向かうバスの窓から、さっきのなごりの雲が見えた。
まるで天使の輪のように ロケットの航跡に浮かんでる。
ぽっかり。
安心やら なにやらで、なんだか気持ちにも穴が開いたみたいだ。
それは オワリと、ハジマリ。
2002年09月07日(土) |
種子島漂流記Ⅱ 23 |
『南の島へ』
両親が、今日 鹿児島に着いた。 北海道の家を朝6時に出て、鹿児島のホテルに18時に着くまで常に移動しっ放しで、それでもまだ、僕のいるこの島には着かない。 そんなところから親が来た。 そんなところに、僕は住んでいた。
いまは交通が発達したとはいえ、やはり遠い。
…遠い。
明日は早朝から仕事だけど、終わったら島を案内してやろう。 次の日は休みだから、屋久島へ連れてってやろう。
帰ったらみんなに自慢できるように、腰抜かすくらいスゲーのを…あなた達の息子はこんなに大きくなりましたって、みせてやろう。
2002年09月06日(金) |
種子島漂流記Ⅱ 22 |
『北の国から』
…を、いま観てる。
確かにウチらでも苦笑してしまう程 大袈裟だったりするけど(笑)。
さっきまで、食堂で 同じく名古屋から来てるおっちゃん(上司)と観てた。
「…けどコイツ(純)はほんと情けねーな」 「はぁ…」 「ナヨナヨしてフラフラしてて」 「はぁ…そうっスねー」
それはいいが、『名古屋嫁入り物語』みたいなもんやなって。 …なんですとぉーッ!
で、僕は部屋に戻ったわけで(苦笑)。
愛郷心って、そんなもの。
実は。 打ち上げを見せたくて、北海道から親を呼んだ。
これが最後の機会かもしれないし。
2002年09月05日(木) |
種子島漂流記Ⅱ 21 |
『風の声』
そして、僕はまた種子島にいる。
結局、名古屋には3日間いただけの、短い夏休み(うち1日は出勤)だった。
3日振りの種子島は、変わるはずもなく。
…あ。 ひとつ。
射場から見える海岸の、巨きな岩の形が変わってた。 台風の波で崩れたって。 スゲー(笑)。
そういえば宿のそばの電柱も、風で ぐわんぐわん いってたっけ。
機体はいくつかトラブルがあったようだけど、打ち上げに支障がある程ではなく。
リハーサルで一度 機体が外に出たとき入り込んだのか エンジンの傍でコオロギの声を聴いた。
秋、なんですね。
2002年09月04日(水) |
種子島漂流記Ⅱ 20 |
『三日坊主の言い訳』
…えと…。 サボってました。はい。
…というわけで(どういうわけだ)。
現在、9月7日。 で。 遡って、さかのぼって8月31日。 いろいろありましたが、無事 名古屋に帰り着くことができました。 なぜか、大阪廻りで。
空席待ちをしていたものの、番号が93番と絶望的なもので、今日は無理かと思っていたら大阪行きのチケットを譲ってくれるひとがいて、で、じゃんけんして勝ち取ったんだけど、臨時便が飛ぶことになり、でも券貰っちゃったしなー…。
…とまあ、いろいろ(苦笑)。
寮に着いたら、もう9月だった。
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